月待者。──『藍宇』其の是拾鹿
2016.12.22 Thursday
先月のことになりますが、レコードチャイナにこんな記事が載っていました。
衝撃的だったゲイ映画「藍宇 〜情熱の嵐〜」が公開15周年、プロデューサーが語る裏話
「香港で『藍宇』が公開された日、『藍宇』というレジェンドがはじまったその日が、2001年11月22日」
ということは一昨年のきょう、書きました。
2016年11月22日を以て、まる15年が経過したということなのです。
2016年の冬至は昨日、12月21日だったのですが、上記のような事情で敢えてきょう、「22日」に記事を書いております。柚子湯につかって『北京故事』を読んで、
新居で最初に愛し合った場所は浴室だ。
というとこらへんでほんのりするという09年12月22日以来の恒例行事は無論昨夜敢行致しました。
周年はどうして「五」の倍数で表していくのだろう。
きりの良い数字だからと言うけれど、じゃあなんできりの良い数字を考えるときに「五」が出てくるのだろう。
という疑問を抱えて徜徉していたところ、日本が十進法を採用しているため、十の半分の五も一定の区切りと捉えられること、さらに人間の手の指が5本であること(無論、すべての人がそう、というわけではありません)から数を数える基本の単位が「五」なのである、ということが回答として挙げられていました。
ローマ数字においても「五」(V)が基本的計数単位であり、それもやはり、手の形からきているということです。
拙ブログでも5周年のときには「五黄」について書いたりしましたが、中国においては「五」はやはり「五行」との関係が深いようです。
また、「三」が生、「五」が死をあらわし、三五をかけた「十五」は月が盈ちて闕ける時間=15日に為るのである、とも。
マジカル。
2001年に生まれた『藍宇』という月は、今年で望(満月)を迎えたということにもなるわけです。
この15年でなにがしか、盈つることがあった。
だからこそ『藍宇』主演俳優のおふたりは、揃って今年、ふたたび影帝になった。
そういうことじゃないかなあ、なんて思っています。
「月満つれば則ち虧く」が理ならば、これより15年をかけて朔(新月)へと向かうことになりますが、まさに冬至というものが太陽にとってそうであるように、それは再生のために通過する死。無明というものには屹度意味がある筈、と考えます。
『藍宇』という月相。
その変化が照らすかれらの変化。
そして私たちの変化。
みつめるためにまた、漕ぎ出します。
●茫茫人海。──『藍宇』其の拾九
●待宵。──『藍宇』其の燦拾壱
●ひらく夢などあるじゃなし。──『藍宇』其の燦拾互
●聖馬利亜。──『藍宇』其の燦拾穹
●夢の曲。──『藍宇』其の是拾澯
衝撃的だったゲイ映画「藍宇 〜情熱の嵐〜」が公開15周年、プロデューサーが語る裏話
「香港で『藍宇』が公開された日、『藍宇』というレジェンドがはじまったその日が、2001年11月22日」
ということは一昨年のきょう、書きました。
2016年11月22日を以て、まる15年が経過したということなのです。
2016年の冬至は昨日、12月21日だったのですが、上記のような事情で敢えてきょう、「22日」に記事を書いております。柚子湯につかって『北京故事』を読んで、
新居で最初に愛し合った場所は浴室だ。
というとこらへんでほんのりするという09年12月22日以来の恒例行事は無論昨夜敢行致しました。
周年はどうして「五」の倍数で表していくのだろう。
きりの良い数字だからと言うけれど、じゃあなんできりの良い数字を考えるときに「五」が出てくるのだろう。
という疑問を抱えて徜徉していたところ、日本が十進法を採用しているため、十の半分の五も一定の区切りと捉えられること、さらに人間の手の指が5本であること(無論、すべての人がそう、というわけではありません)から数を数える基本の単位が「五」なのである、ということが回答として挙げられていました。
ローマ数字においても「五」(V)が基本的計数単位であり、それもやはり、手の形からきているということです。
拙ブログでも5周年のときには「五黄」について書いたりしましたが、中国においては「五」はやはり「五行」との関係が深いようです。
また、「三」が生、「五」が死をあらわし、三五をかけた「十五」は月が盈ちて闕ける時間=15日に為るのである、とも。
マジカル。
2001年に生まれた『藍宇』という月は、今年で望(満月)を迎えたということにもなるわけです。
この15年でなにがしか、盈つることがあった。
だからこそ『藍宇』主演俳優のおふたりは、揃って今年、ふたたび影帝になった。
そういうことじゃないかなあ、なんて思っています。
「月満つれば則ち虧く」が理ならば、これより15年をかけて朔(新月)へと向かうことになりますが、まさに冬至というものが太陽にとってそうであるように、それは再生のために通過する死。無明というものには屹度意味がある筈、と考えます。
『藍宇』という月相。
その変化が照らすかれらの変化。
そして私たちの変化。
みつめるためにまた、漕ぎ出します。
●茫茫人海。──『藍宇』其の拾九
●待宵。──『藍宇』其の燦拾壱
●ひらく夢などあるじゃなし。──『藍宇』其の燦拾互
●聖馬利亜。──『藍宇』其の燦拾穹
●夢の曲。──『藍宇』其の是拾澯