蛇果─hebiichigo─

是我有病。

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図像天堂。
胡軍さんが『小資(CHIC)』7月号封面を飾っておられたのは知っていたのですが、かえすがえすもいろいろぱつぱつで記事にし損なっているあいだに気づけば劉さんが同誌9月号封面降臨という事態。
2013年4月の『風尚周報』2号連続封面降臨事件が懐かしく思い出されます。斯様に並べておふたりを愛でるために敢えて記事にしませんでしたー、しませんでしたー、しませんでしたー、みたいな泥縄な申し開きも、この際ですからご容赦いただかして。


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劉さんが手に持っているネイビーブルーのタータンのジャケット。
捍東出所おめでとうパーティーの場面で藍宇が着ていたシャツがオーヴァーラップしませんか。
『爸爸去哪儿第三季』で諾一が背負ってたKANKEN、ここではロイヤルブルーをおとうさんが持ってるっていうのもきゅんとします。


翻って『ELLE MEN 睿士』9月号。
黄渤、段奕宏、張涵予、劉、王千源の五影帝がお誘い合わせでこんな贅沢なことになっております。


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「硬漢譜系」という特集のようですが。
内容以前に封面5点並べて愛でるためにお取り寄せしたって悔い無しぐらいのきもちでございますなう。

| 20:23 | blanc et noir | comments(2) | - |
七年之後、従心之所念。
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“Gethsemane”
Carl Heinrich Bloch




ラッキースター木星が私の星座乙女座に滞在しているいま。
占星術方面において一般にこのシーズンは、「12年に一度の大幸運期」なぞと呼ばれています。
現実はどうかといえば毎度のこと乍ら仕事も仕事じゃ無いこともぱつぱつです。
前の記事にも書きましたが年明けに最愛のバンド、ザ・イエロー・モンキーが復活を遂げ、くわえて大河ドラマ『真田丸』に溺れ、なんだかんだで浮かれぽんちな日々を送っております。
ザ・イエロー・モンキーが解散し、『真田丸』の前の三谷大河『新選組!』が絶賛放映中だった2004年。やはりラッキースター木星は乙女座に滞在していました。それはもう、たいへんでした、いろいろと。なにかと、ええ。石井ゆかりちゃんによればこの時期は幸運期ならぬ「耕耘期」、「その人の可能性の畑を耕して整地し、ここから12年をかけて育てていける幸福の種を新たに蒔く時期」だそうですが、12年前のあれは正しくそういうシーズンでした。蒔いた種を12年かけて育てた挙げ句のいまここであることは、ほぼ間違いありません。

昨晩は、2007年から『藍宇』に出逢う直前まで、夜な夜なこそこそ綴っていたお話たちを読み返しておりました。
自分が書いた文章を自分で読んでおもしろがるというのもなかなか不遜できもちのわるいかんじでありますが、でも、おもしろかったです。
ぶれてないな、と思いました。

2007年4月から6月に放映されていた『バンビ〜ノ!』というドラマの、所謂SS、二次創作というやつなんですけれども。
舞台となる六本木のトラットリア《バッカナーレ》、そこで働くソットシェフ(副料理長)桑原敦とカーポ・カメリエーレ(給仕長)与那嶺司のふたりがじつにめっぽうわたくしごのみのステキCPで、ぞっこんいかれてしまいまして。
もともとそれぞれの中の人(佐々木蔵之介、北村一輝)の結構なファンでしたしそんな彼らの『医龍』以来の待望の共演つうことも手伝って、いろんなところの箍がはずれまくっていろんなものがどろどろ漏れたりとか、してしまいまして。
もはや取り返しがつかぬくらい決定的に決壊したのがこの回。

con amore。〜『バンビ〜ノ!』六皿目。

それでまあ、決壊ついでに「うまれてはぢめてのSS」などという暴挙に出てしまったと、いう次第です。
『バンビ〜ノ!』って佐々木北村両者のファンのあいだではぜんぜん評価高くないんです。でも佐々木蔵之介がイタリア語をしゃべっているのにほとんどドイツの軍人さんみたいだったり、北村一輝はその2年後に上杉の御屋形様だったり、へたれアップレンディスタの中の人が『ゲゲゲの女房』でブレイクしたり、蔵之介さんのライバル役だった人が『イップ・マン』でドニーさんとガチだったり、個人的にはなにかと興味深い作品だったんです。あと何度も書いていますが「ふたり」というものが異常な迄にだいすきなので私。
件のSSのなかで与那嶺司をモデルにしたキャラクターに「家族」の概念について、

いちばんすきなひとと、朝も昼も夜も、ずっといっしょに暮らすこと。

なんてことを言わせているように、自分、家族と問われてまず浮かぶものは「あなたとわたし」なの。
あなたを残してどいつもいらないの。
二人を残してなんにもいらないの。
私はあなたそのもの、なの。

実人生に於いてはそうしたことが叶わなかった。
なので私はいまもずっとひとりでいるのでしょう。


ふたりはやがてひとりになる、という前提というか予兆というか確信というか。
そうしたものをひたひたと感じればこそ、私はここまで「ふたり」という物語に惹かれてしまうのです。
(翻って言えばそうしたものをまったく感じさせなければそれは「ふたり」では無くてただの複数の人、です)
だから、『藍宇』という物語との出逢いがどれほど大きなものだったか。
『真田丸』第33話の加藤主計頭清正に、
「よっぽどなんだろ? よっぽどなんだよな?」
と問われたら迷うこと無く「よっぽどです」と答えますよ。

朝、眠る情人のかたわらでひっそりと身仕舞いをし、部屋を出てゆく藍宇。数時間後に不慮の事故でその命を絶たれることなど彼は知らない。それなのに、もはや二度とはもどるまいといった、なにがしか純で硬質な決意のようなものを、そのときの藍宇は負っているかのようにみえる。物語がまだ動き出してもいないうちから終幕の彼らの運命を、映画はくっきりと其処に刻んでいる。そして陳捍東と藍宇の軌跡はそのまま、私が当時、夜な夜なこそこそ綴っていたお話の「ふたり」のそれに重なるものでありました。つまり、そう、だから、「よっぽど」なのでした。

『藍宇』で描かれる「悲劇」って言ってしまえば常套なんでしょうし、その点をとりあげてこの映画を批判する向きもあります。
ではなんで常套になるかといえば、それだけたくさんの人がじつはその「悲劇」を、密かに渇望しているからでしょう。
いちばんすきなひとと、朝も昼も夜も、ずっといっしょに暮らすこと。
そんなこと望むべくも無いからでしょう。
ふたりがふたりのままに完全無欠になったとき、それはもはや、「ふたり」ではなくなってしまう。
ふたりがふたりとして完全無欠になるためには、どうしたって「ふたり」という容器を一度、毀す必要があるのではないか。
「私はあなたそのもの」とは、そういうことなのではないか。
私がしんそこ美しいと思うのは、そういうことなのではないか。


そんなことを考えていたりします。
昨日で此処も、七年が経ちました。
中国では「七」は循環や周期において大きな意味を持つ数字であるそうです。だったらまあそろそろいっかみたいなかんじで、上記『バンビ〜ノ!』第六話を観たあとに綴ったお話を載っけてみます。2009年の夏にふた月をかけて書いた『藍宇』の感想文と同じくらい、これもまた私の衝動のひとつのかたちでした。ドラマをご存じ無い向きにはなにがなんだかでしょうし、ドラマ並びに役者さんのファンの方にはご不快にかんじられることもあるやも知れません。まことにすみません。こそこそどうぞ。

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| 17:03 | 藍迷。 | comments(6) | - |
陽錯陰差。
♪しゃんらんららん、ら〜ららら〜ん。
グッドアフタヌーン皆さま。
もうアウガストなんだから毎日どうしてこんなにくそあづいのでしょうね、という記事を書こう書かなければと思いつつ、ふた月近くも更新をさぼってしまいました。
さぼっているあいだになにをしていたかといいますと、名古屋でザ・イエロー・モンキーのライヴを観たり、さいたま新都心でザ・イエロー・モンキーのライヴを観たり、神戸でザ・イエロー・モンキーのライヴを観たり、地元ィ横浜でザ・イエロー・モンキーのライヴを観たり、おおむねザ・イエロー・モンキーのライヴを観ていました。などということはみなまで言わずとも明敏な皆さまがたのほうがよくご存じですね。あすは茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園でザ・イエロー・モンキーのライヴを観る予定ですよ。

7月12日に中国の南シナ海領有権に法的根拠無しとの判決が出て、それに対して中華明星さんがいっせいに愛国発言一色モードになっちゃってちょう辟易で微博もろくに見ていませんでした、というのもさぼってしまった要因としてございます。本人の意思とは関係無く、そういう勇ましいこと言わないと叱られたり干されたりバッシングされたりするお国柄ですから、しかたがないといえばしかたがないのですが。

ちょう辟易といえば劉さん、アンドリュー・ラウ監督の国策電影『建軍大業』(2017年公開)でまたしても毛沢東を演じるんですってよ。なんか『建国大業』(2009年)、『建党偉業』(2011年)とあわせて「建国三部曲」ということらしいです。劉さんはめでたく三部曲出ずっぱりということになるわけですが、毛さん役は『建党偉業』一度っきりでやめていただいてぜんぜん差し支え無かったですよ個人的には。
こちらの記事に載っている主要演員表のお写真がほんとうならば、呉彦祖さん、舒淇さん、梁家輝さん、余少群さんもご出演らしいのですが、どうなりますことか。


びみょうに辟易はしつつも、9月15日公開の『追凶者也』の先行版預告片とか海報とかスチルなどがここへきてばかすか出てくれはじめたので、ちょっと機嫌を直してみたり。


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●先行版預告片→
●スチル→


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↑ほっぺに影を落とす、ばさばさまつげ。


辺境の村で起きた凶悪殺人事件。無実なのに容疑者扱いされ酷い目に遭わされた自動車修理工・宋老二(劉)が、名誉挽回汚名返上すべくひとりで真犯人を捕まえようと追跡を始め、そこにちんぴら(王友全)とナイトクラブのマネージャー(張譯)が絡んですったもんだ、みたいなお話らしいです。
映画の詳細が不明だった時点では撮影中の劉さんがあまりに人相が悪かったもんでてっきり凶悪殺人犯役なんだわとわくわくどきどきしたものですが、そうじゃなかったです。劉さんはふつうにさえない、田舎のこぎたないおっさんの役ですが、ちょっとした表情などに長いこと洗ってもらってない香ばしいこいぬ感がみなぎっていて、たいそうかわいらしいですね。名前は老二ですが台詞回しとかお芝居なんか、びみょうに老三ぽいかんじもします。
タイトルに使った「陽錯陰差(阴错阳差)」はストーリーの要約のなかに出てきた言葉ですが、辞書によれば


(陰と陽が乱れると間違いが生じることから)
ひょんなことから物事にくい違いが生じる。
偶然が重なって間違いが生じる。



という意味の成語だそうで、そこから察するに『追凶者也』はやはりわたくしごのみの楽しく陰惨なドタバタクライムムービーになっているような予感。
水野衛子さんもブログで『夜孔雀』を「佳作」と書いてくださっていましたし、あわせて2作、日本でも観ることができたらええなあ、とぞ思ふ。
| 12:23 | Liu Ye(劉/リウ・イエ) | comments(4) | - |
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