蛇果─hebiichigo─

是我有病。

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さてこそ美人病とは名づけけれ。
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ひとつ前の記事で書いた、曾て無い身体の異常ですが。
いろいろ調べてもらった結果、病名が判明し、本日正式に(笑)告知をいただきました。
生来、肝は太いが神経は細いわたくし。まっさきにダメージをくらうのはいつだって神経です。おそらく溜まりに溜まったストレスが引き金になって、どっかの神経がおかしくなったのであろうと思い、かかりつけの先生に紹介状書いてもらって某大病院の神経内科を受診しました。
でもね、神経じゃ無かったのでした。
MRIを撮っても脳には(脳内の血管も含めて)まったく異常が無く、血液検査でいともあっさり判明したその病気は

甲状腺機能亢進症。
ざっくりいえばバセドウ病。


ってことだった。

母がバセドウ病持ちなので最初に疑うべきでした。
しかし自覚する症状(暑がりである・疲れやすい・動悸がする・息切れがする)が、自律神経失調症とも更年期障害ともとれるもんだったから、気の持ちようとか適切な運動とか時間経過とかが解決してくれるだろうと思っていたのでした。生来肝は太いが神経は細く、そしてびみょうに詰めがあまい与太郎です。そんな与太郎がどうして病院を受診せねばと思ったかというと、昨年秋から突然、両足が、次いで両手が震えるという、どっからどうみてもやばいかんじの症状が出てきたからです。いまは亡き血縁の叔父がパーキンソン病だったから、「よ、よもやわしも……?」とさすがの与太郎も血の気が引き。
幸いなことに最初の検査でパーキンソン病の可能性は否定されました。そこで神経内科の先生は内臓の病気を疑い、二度の血液検査と甲状腺エコーと心電図とX線撮影を経て病名が明らかになったという次第。

バセドウ病は、免疫の仕組みに異常が起き、抗体TRAbが作られて甲状腺を刺激して甲状腺ホルモンを過剰につくりだし、甲状腺機能亢進症をひきおこす自己免疫疾患です。原因はよくわかっていません。甲状腺ホルモンの過剰分泌によって新陳代謝が活発になりすぎるため、身体は四六時中ジョギングしてるようなことになり、ちょっとのことでも息があがってしまいます。筋力がみるみる落ちていき、いままでかるがると駆け上がれた階段が、途中で休まなければ上れなくなる。睡眠時以外足は常に震えていて、ときどきひどく怠い。そしてふつうに食べているのに体重が減っていきます。
この一年ばかし体重を計測するのをさぼってて、ざっくり50キロぐらいだべと思って今日測ってみたら着衣で46.5キロという数字になっているもんだから魂消ます。

根治はしない病ですが、お薬をのめば症状は改善していくといいますし、日常生活を送る上でも困難なことは(いまのところ)ありません。
だがしかし、メルカゾールというこのお薬には、無顆粒球症(=白血球の中で細菌感染を防ぐためになくてはならない「顆粒球」が極端に減少する病気)をひきおこす副作用があるんだって。だから早期発見のために、最初の服用(つまりきょう)から2ヵ月ぐらいは原則として2週に1回、病院に行って血液検査を受けなければならないんだって。あーもーくそめんどくせえ。めんどくせえけどしょうがないですね。いますぐ致命的なことになる、もっと深刻な病じゃなかったことは不幸中の幸いです。心臓に負担がかかるため、甲状腺ホルモンの数値が安定するまでは太極拳も自粛です。いまのこの状態で太極拳をやることは限りなく自分の身体に負荷をかけるし、できないことをしようと無理をするし、やっていてもきっと愉しくない。すくなくとも自分の太極拳は、「無理」というものを排除したところから始まるものだと思っています。だから3月の大会も棄権することに決めたわ大口叩いた挙げ句にどうも御免なさい胡軍さん(笑)。


さてそしてやっと、冒頭の画像のお話ですが。
バセドウ病は一名を「美人病」というのだそうですよ。
美人が罹るからとか、罹れば美人になるからとか、なんだか胡散臭いことがいわれています。その根拠は以下のようなことにあるみたい。

●バセドウ病が美人病と言われる理由〜クレオパトラもそうだった?
●ちょっとだけ病気の話 クレオパトラの場合

美人薄命を体現した麗しの夏目雅子さんもバセドウ病だったのだそうですね。
私の場合はバセドウに罹病したからつって美人になる可能性はほぼナッシングですが、この半年、誰にもいえず苦しんできたこの厄介な病の名が「美人病」であったかというのは僅かなりとも気散じになるといいますか。暢気極まる自分で良かったー。
| 21:25 | 瑣屑。 | comments(24) | - |
切切偲偲。──『藍宇』其の是拾
今の住まいに引っ越して、2月3日で一年が経ちました。
そういえば引っ越した日の1週間後が、その13年前に『藍宇』がクランクアップした日でした。
という次第で『藍宇』がクランクアップして14年。
ええ。
今日がまさに。


奇しくも劉燁さん36歳の誕生日は、神奈川県武術太極拳選手権大会の32式太極剣公開競技というのに出ていました
2015年の大会は3月8日で、無理無体にこじつければ胡軍さんの誕生日の10日前です。参加しようかどうしようか、昨年の秋まで、じつは迷っていました。
そんなときにたまたま『大漢風』の、項羽が烏口で最期を迎える回を観ました。鮮血淋漓たるかれの孤高の往生をみて、目が腫れるほど泣いて泣いた。それであっさり

「出る。」

決めました。


「わたしの剣は貴方のもの。」とか、以前にもほざいております。自分にとって胡軍さんというひとりの役者の存在は、太極拳、とりわけ太極剣を学習するうえでのモチベーションとして、それはそれは大きいものなのです。『レッドクリフ』の趙雲としてかれに出逢ってしまってからこっち、
「あの御方に恥じるような真似だけはすまい」
と、かなり大まじめに思っていたりもします。


ここ何ヵ月かずっと、身体に曾て無い異常をかんじています。
石井ゆかりちゃん曰くところの「身体が頭で、頭が身体。」な乙女座ゆえ、恐らくは神経の異常であろうと思うのですが、太極拳をするうえではそれなりの障害になりつつあります。加齢による衰えということをべつにしても、これまで普通にできていたことをこれまで普通にできていたようにすることが、いま、なかなか困難になっています。

大会に出ると決めたものの、そんな状態が一向に改善しないもんだからちょっとぐったりしてしまって、12月、1月と稽古を休んでしまいました。
でも今日は2ヵ月ぶりに稽古に出て、剣を握ってみました。
3分強の套路(一連の身体動作)を1回通すこと。これまで普通にできていたそれが、我ながら情けないくらい、曾て無いほどにたいへんなことになっていました。でも2時間の稽古を終えてみて、いま抱えている異常が改善してもしなくても、やっぱり自分は太極拳をやめらんないな、と思いました。
剣をもつ自分は美しいなと素直に思えるし。
震える剣尖の果てにはやっぱり蒼穹があるんだし。


あたりまえのことだからこそ、何度だって気づくんだ。
そんな、14年目の今日です。



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●2011年2月10日 地久天長。──『藍色宇宙/MAKING BLUE』
●2012年2月10日 後朝。──『藍宇』其の弐拾弐
●2013年2月10日 人人平安。──『藍宇』其の燦拾貳
●2014年2月10日 搬家。──『藍宇』其の燦拾勒


| 22:11 | 藍迷。 | comments(2) | - |
浪漫悸動愛情電影。
3月6日に公開される劉燁さん最新主演作『北京紐育』。
預告片とかスライドショウなど、でました。

《北京纽约》曝悸动版预告片
《北京纽约》曝爱情独白剧照



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関連記事こちら。3月8日の国際婦人デー(=三八節。女性のみが休日になる)を狙った公開だとか、中国版『それでも恋するバルセロナ』と評するひともいらっしゃるとか、『それでも恋するバルセロナ』観ていませんのでそんなのはまあどうだって良い。極北的に刮目すべきは最後のパラグラフにある林志玲のコメント以下意訳。

「劉燁さんは映画のなかだと硬骨漢みたいだけど、ふだんはただの大きな男の子」

ここで林志玲は、「一个大男孩」という言葉を使っています。
かつて劉燁さんのことを「一个大男孩」と表現された方がもうひとりおられたこと、『藍宇』に病み呆けた皆さまならばよもやお忘れではございますまい。

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| 23:00 | Liu Ye(劉/リウ・イエ) | comments(6) | - |
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