初日6月6日に2回。
13日の金曜日に地元ィ横浜で1回。
そして、TOHOシネマズさんで1100円で鑑賞できた昨日は、日本橋→日比谷をはしごして2回。
世間様はどうだか存じませぬが自分のなかでは絶賛上映中の『ポリス・ストーリー レジェンド』でございます。
初日明けてしばらくは生憎の雨続きで、客足がいまいちのびていなかったようでした。でも昨日のTOHOシネマズみゆき座は、お天気と、そしてまつがい無く割引料金のおかげもあって、客席は八割以上埋まっていました。開映20分前くらいに着いたときにはまんなからへんのお席がすべて売り切れていて、後ろのほうの端っこしか残っておらぬという状況。関係者でも無いくせに嬉しい悲鳴。
公開直後から、本作を観た方のご感想がネットに上がり始めました。ネガティヴな御意見もあるけれど、概ねジャッキーファンの皆さまは高評価で、読みながら、これまた関係者でも無いくせに胸をなでおろしてみたり胸を熱くしてみたり。そしてもちろん悪役を演じているうちの仔もとい劉燁さんがジャッキーファンの皆さまからどのような評価を下されておるのかがひたすら気がかりでした。自分が読んだレヴューの99%ぐらいでは劉燁さんについてはスルーだったけど、残り1%の、随喜の涙を禁じえないいくつかの御言葉を、謹んでここに採録させていただきます。まずはツイッター。
張曼玉も楊紫瓊も謝霆鋒も出てませんが、『ポリス・ストーリー/レジェンド ("警察故事 2013")』。ここ数年、成龍には泣かされ続け。で、本作も、涙。シリアス一辺倒でもエンドロールが台詞NGばかりでも全面的に許容。っつか、主役の加齢より藍宇くんの中年っぷりに、目頭がまた熱く。
阿部努(@aberandon)様
映画観たあとにコリドー街で楽しく呑んだくれ、ごきげんちゃんで帰宅する途中の京浜東北線車内で拝読しました。「藍宇」というワードに落涙。いただいたリプライで『南京!南京!』についても触れてくださっていてふたたび落涙。
ラストの主題歌は絶妙のタイミング過ぎてズルイ(^^)
もともと映画に感情移入はほとんどしない私のスイッチを押した。
前作は別の部分、ジャッキーの想いという点で泣けたが、今回はジャッキー(とリウ・イェ)の演技にもらい泣き(;д;)
KungFuTube(@KungFuTube)様
(とリウ・イェ)と、ひかえめながらもきっちりもらい泣きしてくださってとても嬉しいです(笑)。
共演者もよくて、特に悪役ながら、リウ・イエってかなりカッコいいです!日本でも人気になるんじゃないかというほど。
オーケー(動画編集始めました。)(@ookei518)様
うわあカッコいいってゆわれちゃいました、ありがとう!
劉燁さん、00年代の一時期には、日本でも局地的にとっても人気があったらしいですよ。だが自分はその時代を知りません。本作を契機に、彼の過去作品を観てくださる方がひとりでも増えれば冥利に尽きます。人気にならなくってもよいですから(笑)。
ポリストの続編って考えると絶対比較してしまうから良くない、そもそもチェンじゃないし、単体で考えると今までになかった密室劇でミステリー寄りのストーリーは面白い、てゆうか演技超上手い、泣いた、全俺が泣いた。
あとリウイエかっこいいドニー映画のようなガチバトルもいい
チェン刑事(@Detective_Chan)様
きゃーまたかっこいいってゆわれて全わしが泣いた!!
ポリス・ストーリー レジェンド観てきた。面白かったー、かっこいいしね。あとちょっと泣いちゃうよ。ウーはね、哀しい人だな、って思った。ハンサムなのにもったいない。あんだけ頭が良くて強いんだから、あんなことに執着せずに暮らせたら良かったのにね、って思った。とにかく必見です。
みっち(@non_a1213)様
かっこいいではおさまらず、ハンサムとまで、おっしゃっていただけるなんてううううう(爆泣
ウーさんて一見知能犯のようなのだが、やはりあっちこっちで詰めがあまい感が否めません。そんなところもご愛敬。
『ポリス・ストーリー レジェンド』ジャッキーの新作アクション映画。ジャッキーかっこいいよぉおおー!クライマックスの台詞はジャッキー自身の叫びだよね…泣けたー(ノД`)主犯ウー役の彼は若い頃のジョニデに似ててイイネ!NG集もちろんあり。胸熱!
杏仁(@ANNIN_dp)様
なんと、ジョニデさんと劉燁さんとの相似性を指摘してくださるおかたが!
自分はあちこち病んだり腐ったりしていますから御両所ならべて悦に入ったりしがちなんですが、世間様の目にもやはり似てると映るのですね。胸熱!
アクション映画の悪役を、冷酷無比な悪人であると設定してしまうと、最終的には、皆、バットマンのジョーカーみたいな、あり得ない存在になってしまうのだけど、「ポリスストーリー/レジェンド」は、それとは真逆の方向性なんだよね。最近の映画には失われてしまった、正に「人情」の映画。
くぼひろし【脚本構想中】(@bonkuratv)様
これまでどこか寓話的で人間離れした、「あり得ない存在」を演じることが多かった劉燁さんですが、悪役であれ「情」を過分にそなえているというのはやはりジャッキーさん映画ならでは、なのでしょうか。さらにこのあと劉燁さんについて、「善人にも悪人にも、策略家にも純粋にも見える」とおっしゃってくださいました。嬉しかったです。
『ポリス・ストーリー レジェンド』の公開記念特番やってた…リウ・イエが日本の地上波で喋ってる…!と感動。宮崎でも上映してください…
HAL(@halkk)様
映画はあっちこっちで上映しまくりですが映画どころじゃ無くレアな公開記念特番は1ミリたりとも観られなかった関東地方在住の私です。日本の地上波でしゃべってる劉燁さん……そんなかわいらしいもの、死ぬほど観とうございました……。
悪役の声の堀内賢雄はイケメンボイス過ぎた(;´Д`)
むちゃむちゃ(@muchamucha7)様
吹替版は観ないとかゆってましたがそんなことになってる日にゃあ!
【映画ナビ】様
“ワケあり”な敵役を演じた中国の若き名優、リウ・イエの存在感も忘れ難い。
「中国の若き名優」ですってきゃーテレりんぐにもほどがある!!
若いつっても36歳なんですけどね(笑)。
【JVTA 戦え!シネマッハ!!!!inCO】様
犯人役は『山の郵便配達』のリウ・イエ。彼は『コネクテッド』でも誘拐犯を演じていた。
言われてみればそうだ。『コネクテッド』なんか役名からして「誘拐犯」でしたわ。取りつく島も無い(笑)。
【シネマトゥデイ】ミルクマン斉藤様
悪役のリウ・イエにも『コネクテッド』で見せたような凶悪さがない(ま、同情すべき背景もある人物だが…いささか説得力に欠ける)。
『コネクテッド』のあのかわいらしく間抜けなマドモアゼルが、観る方によっては「凶悪」とみえていたとはッッ! 公開から5年、いまさらフレッシュにびっくりです。
【ヤフー映画】
あの衝撃の中国映画で男性同性愛映画「濫宇」に主演し、全裸で男唱美少年ぶりを発揮した名優リウ・イエが最近は演技開眼し、悪人役を演じる演技力を磨き、今回もジャッキー・チェンと共演してよく頑張った。
sound_of_julie様
おもいっきり誤字なんですけど「濫宇」って書くとなにかこう、ものすごい淫らなかんじじゃないですか。「濫」は「あふれる」とか「みだれる」とかいう意味ですし。美少年とか全裸とか、自分が垂れ流すならばともかく本作のレヴューで書かれてしまうとめっぽうはづかしい。しかも全裸はそのとおりですが美少年はいかがなものでしょうか。さすがに贔屓の引き倒し上等の私といえどさすがに「美少年」はうわーんはづかしい。
主犯であるウーは後半になると物凄く人間の出来た兄妹思いの良いやつだと分かる。自分は気づかぬ内に、ジャッキー以外に主犯のウーにも同情してしまい最後には「どっちも死ぬな!」という理不尽な気持ちになってしまった。
もうラストのシーンなんて主犯のウーに「おまえ、なんていいヤツなんだ。」と感じさせ、違った意味で主役のジャッキーよりも存在感があった。
illbeback1229様
ちょっと頭のおかしい劉燁さん迷の自分ははなっからウーさんに感情移入以外の観方はしていないんですが、迷じゃなくてもこういうふうに観てくださる方がいらっしゃるのだなあ。嬉しい。
犯罪者達も最近はやりの単なるサイコ野郎ではなくそれぞれの思いがあることが描かれ、もしかしたらそういうのをきれいごとだと嫌う方もいらっしゃるのかもしれませんが、やっぱりジャッキー映画らしい優しさが好きでした。
敵役のちょっとアジアンジョニー・デップな感じの俳優さんも素晴らしかったです。
elpoel様
ここにもジョニデさんと劉燁さんとの相似性を指摘してくださるおかたが!
アジアンジョニー・デップ……アジアンジョニー・デップ……アジアンジョニー・デップ……(エンドレス
さすがの自分も踏みとどまった素敵キャッチフレーズ頂戴しましたどうもありがとうございます!
そんなこの映画の監督は『ラスト・ソルジャー』でも成龍と組んだ丁晟(ディン・シェン)。CMやMTVで鳴らした大陸新世代の出世頭で、デビュー以来、かつての大陸映画のイメージを覆し、寓話性に富む商業作品(『硬漢(アンダードッグ)』、『硬漢2 奉陪到底(日本未公開)』)を手がけています。
共演は、大陸有数の演技派として評価の高い劉燁(リウ・イェ)と、若手の美人女優・景甜(ジン・ティエン)。これまではワンマン映画であることが常だった成龍映画の中で、劉燁はその演技で成龍を喰うほどの存在感を示し、景甜は(キャラクターや演技はステレオタイプながら)成龍映画史上初となる娘役として新風を吹き込んでいます。
この映画での丁晟は、どの監督もやろうとしなかった、“成龍をストーリー=映画の一部として取り込む”ことを成功させています。劉燁、景甜、或いは于榮光(ユー・ロングァン)や、その他の共演者も含め、彼らと一体となって、成龍本人ではない、“キャラクター”を演じる彼が映る、初めての映画ではないでしょうか。
lamlam_pachanga様
引用させていただいたのは一部ですが、全文にわたってたいへん読み応えのある、興味深いレヴューでした。丁晟監督・劉燁主演の『硬漢』2作品にも言及し、しかもきっちりご覧になってくださっています。先にも「違った意味で主役のジャッキーよりも存在感があった」との御言葉がありましたが、「大陸有数の演技派」「劉燁はその演技で成龍を喰うほどの存在感を示し」た、というご感想になみだがとまりません。
ただ、「主役を喰う」というのは褒め言葉であると同時に、下手を打てば物語のリズムを壊し映画そのものを台無しにしてしまいかねない諸刃の剣でもあり。
私には、本作の劉燁さんは、あくまでも「ジャッキー映画の悪役」という立ち位置をわきまえ、主役ジャッキーさんを立て、一歩も二歩も下がったポジショニングを終始心掛けているようにみえました。もしもそこからはみだしているように映ったのだとしたら、己の持つ巨大な才能を上手に制御することが彼にはまだできず、結果それが隠れも無くあらわれてしまった、その証左でしょうか。なんつって。一から十まで贔屓の引き倒しでほんとにすいません。