蛇果─hebiichigo─

是我有病。

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很可爱的两位。
1個まえの記事にも書きましたが将来は漫画家さんになりたいなあ、などと思っていた時期が私にもありました。才能が無かったので「なりたい」で終わりました。描くことはいまはしていないけど、絵を見るのは大好きです。微博なんかでもときどきかっこいい明星さんイラストなどを載っけてる方がいて、うわあうまいなあ!と感心しますが良くも悪くも皆さん達者すぎて、目から鱗がざばざば落ちる的な衝撃を伴う作品には滅多なことでは出逢えません。だがしかし。これは久々の破壊力でした。







モデル各位。



胡军饰段绍荣@《像火花像蝴蝶》



刘烨饰田二林@《火线三兄弟》



お そ れ い り ま し た っ。
描いたのは微博のフォロワーさんで、ちょっと周迅ぽい、かわいい女の子です。
「そんなかわいい女の子が、こんなモノを……」
と思うからよけいに破壊力でかいです。すいません。でもすごく一生懸命、丁寧に丁寧に、対象への愛をこめて描いていることが線からも伝わってくるじゃあないですか。その意気や良しですよ。将来は漫画家さんになりたいなあと思って、学校のお勉強も寝食もそっちのけで描き暮らしていた自分のロウティーン時代までも、ちょっとしんみり思い出してしまいますよ。そして昨日、待望の新作降臨。





刘烨饰霍嫁宗《保持通话》



很可爱〜
モデルさん(下図)がもっているあいらしいマドモアゼル感、詰めのあまい雑な悪役感が、ストレートに表現されていませんか。『コネクテッド』の誘拐犯さんて、そうか、こうしてみると昭和のマンガに出てくるシンプルな悪いやつっぽいんですね。円と楕円だけで描ける光線銃とかもってそう。あと時計開けて悪いロボット呼んだりしそう。ペンキぬりたてのベンチにうっかり座ったり、バナナの皮を踏んですっころんだり、横丁から出てきたこわいブルドッグにびっくりして川に落ちたり、マンホールにはまったり、トーストをくわえて学校へ走ったりしそう。その他にもなんかいろいろかわいいことしそう。すでに悪いやつでもなんでもありませんでしたが。今夜は『コネクテッド』観るか!


そしてさらに本日午後に新作降臨。画伯絶好調です!




刘烨饰厨子@《厨子戏子痞子》


なんかもう、えもいえずかわいらしいわあ。

| 13:18 | blanc et noir | comments(2) | - |
藍宇漫画。
2009年のことです。
『藍宇』の、陳捍東と藍宇の再会の場面(「昨天,刚四个月。」)を描いた漫画があると教えてもらいました。
でも、どこのどなたが描いたものか、わかりませんでした。調べることもしませんでした。当時は『藍宇』そのものを追いかけて読み解くことに夢中で(当時はというかいまもだが)、所謂二次創作的なものに目を配るゆとりが無かったですし、また敢えて目を背けていた時期でもありました。
9ページから成るその漫画は、拙PCの藍宇フォルダに収め、それきりになってしまいました。

おおよそ4年を経た今年、7月10日。
訪問してくださった方の検索ワードをたどっていたところ、「胡軍」と書かれたイラストが目にとまりました。みおぼえありすぎるベージュのVネックセーターを着てました。こちらです。





片隅に「Lan Yu」とある。胡軍さんというかこれ陳捍東だ。いろめきたってクリックした先にあったのが件の漫画だったのです。
それは、「遊星漫画」というサイトさんに掲載されたものでした。
2003年に描かれたものの再掲載だそうです。
2003年といえば、『藍宇』がクランクアップしてほど無い時期です。そのころの私は『藍宇』のらの字も知らなかった。『藍宇』という映画がこの世にあって、数年後に自分がその映画を、尋常ならざる愛し方で愛してしまう運命にある、ということなどちらとも思わず、日々を過ごしていました。
当時はそれなりにいらしたのでしょう。言葉や絵といった表現方法を用いて『藍宇』への愛をひっそり吐露していた方たちは。10年後のいま、それらの痕跡を辿ることすら困難になっています。『藍宇』については、やっぱり自分は遅れてきた者であると思うし、遅れることが自分にとって最適のタイミングであったということも否定しません。だからこそ、かつてあった、そうした表現に偶さか行き逢うことをとても嬉しく思います。

このサイトさんと描き手である管理人さんについて、ご存じの方は疾うにご存じでしょう。
とはいえご存じでない方も多々いらっしゃるはずだし、『藍宇』についてかぎあて、さぐりあて、ひろいあげた諸々を記録するということを眼目にしているこの場所に、やはりこれは留めおくべきだろうと思いました。
すぐさま管理人さんにメールを送りました。サイトのご紹介とリンクのご許可をお願いしてみたところ、ご快諾くださいました。なので本記事を書いているという次第です。以下のバナーからお進みください。『藍宇』の漫画はトップページのコンテンツの「マンガサイトマップ」というところにございます。




あたりまえですが、10年前に描かれた『藍宇』の漫画と最近の作品とでは、管理人さんの絵柄もタッチも随分変わっています。ちっちゃいころ夢中で読んでいた数多のマンガたちを思い出しました。屋根裏部屋で埃をかぶっていたそれらの記憶をさらっと水洗いして涼しい風の通る五月の日蔭にならべて左見右見。譬えはまずいが拝見していてそんな気持ちになりました。こういう絵がだいすきだった。プロのマンガ家の先生の絵を真似して、寝食忘れて描いていた。たとえば「遊星漫画」さんに収められてる超人ロックと海のトリトンなんかもう、涙が出るほどいっぱい描いた。マンガというものが読むのも描くのも好きで好きで大好きだから将来はマンガ家になりたい、と身の程知らずなことをかんがえていた。学校のお勉強はほぼしませんでした。友達もほぼいなかった。本を読んだりマンガを描いたり歌をうたったり犬猫とあそんだり。そんなことばっかして、そのあいまに学校でいじめられたり孤立したりしていた。夜更かししてると母に叱られるので、ふとんの中に懐中電灯を持ち込んで、汗だくになりながらマンガを描くという、大島弓子さんの『さようなら女達』の館林毬のようなこともしょっちゅうやらかしていました。

いったいいつごろから、私はこういう絵を描かなくなっちゃったんだろう。
「マンガ」を描かなくなっちゃったんだろう。

かなりしみじみ己をかえりみてしまいました。

そんな気持ちにもなるくらい、管理人さんの描く女性はたいへんに私ごのみ。
瞳はあくまでも大きく、うなじは折れそうにはかなく、ウエストは片手でつかめそうなほど細く、しかしおっぱいは大きく手足はすんなり長い。ふわふわとやわらかく、しかし迂闊に触れればはじきかえされる強靱さも備えたたおやかな女性に比して、骨っぽく筋肉質で痩せて毛深い(笑)男性もこれまたチャーミング。

中国明星たちを描いたイラストレーションも素敵です。
サイト内に、挿絵のお仕事をされたとのご紹介があったので、その書籍、『私が愛する中国映画/我爱中国电影』(日本語─中国語対訳・外文出版社)を取り寄せてみました。2008年刊、著者はマダム・チャンさんこと水野衛子氏。中国映画36本をセレクトして、あらすじ、解説、みどころ、台詞の抜き書きなどを日文・中文併記でまとめたものです。序文を書いているのはかの姜文さん。さっき帰宅したらポストに届いていました。書虫さんはいつも仕事が早いなあ(笑)。チラ見しただけでもそうとうおもしろそうです。読んだら改めてご紹介させていただこうと思います。


(※記事中の胡軍さんのイラストは、「遊星漫画」管理人様のご許可の下に使用させていただいています。お持ち帰り、転載、二次使用などはご遠慮ください。)

| 16:43 | 藍迷。 | comments(8) | - |
文京区でrendez-vous・大哥頂上対決篇。
2011年5月は『ジャスミンの花開く』。
2012年8月は『山の郵便配達』。
ありがたくも2年つづけて劉燁さん出演作を上映し、後発ヲタに「銀幕で劉燁」という恵みの雨を降らせてくださった現代中国映画上映会様が、2013年アウガストに満を持して放つのはこちらです!!


第493回現代中国映画上映会(定期上映会)
『孫文の義士団』




●日時:2013年8月24日(土)18時35分開場/18時55分より上映
●会場:文京シビックホール小ホール(響きの森文京公会堂)

※料金その他の詳細は、現代中国映画上映会様のページでご確認くださいませ。→


『孫文の義士団』は、幸いなことに劇場で数回鑑賞することができました。でも2013年夏現在、本作は公開当時とはちょっとちがう意味で、こなたにとって重要な作品になりつつあります。
現代中国映画上映会様のご紹介ページでは演員さんのお名前につけるピンインのルビをできるだけ原音に忠実になさっているようなのですがそれに則って表記すれば

張涵予(ヂャン・ハンユィ)
胡軍(フー・ヂュイン)


このおふたりの共演作である、という意味において。

彼らの共演はこれが初ではなくて、そのまえに『戦場のレクイエム(原題:集結号)』があります。2009年1月日本公開というから、私が『レッドクリフ Part I』で胡軍さんを知る直前でした。『戦場のレクイエム』は「共演」とはいえ胡軍さんは特別出演という体で、ワンシーンで張涵予さんと顔を合わせたのみでした。『孫文の義士団』は顔すら合わせていません。なぜなら、彼らが顔を合わせたそのときに、この物語は、というか物語のなかのひとびとの理想と希望は、破綻してしまうからです。

革命の父・孫中山(張涵予)と、孫中山の抹殺を狙う清廷暗殺団首領・閻孝国(胡軍)。

追う者と追われる者。
彼らふたりを結ぶ目に見えない一本の道が、物語が始まって終わるまで、くっきりと引かれています。
閻孝国が見つめているのはその道の先に立つ孫中山だけです。自分と孫中山のあいだに立ち塞がるものは誰であろうと殲滅する。煩い羽虫を叩き潰すような手際で数多の人を薙ぎ倒し踏み躙り傷つけ或いは殺害する閻孝国。そんなにも熱く闇雲な情熱で孫中山をもとめる閻孝国。嗚呼、最早、恋です。しかも叶わぬ恋です。香港を脱した孫中山のその後の事蹟は歴史が証明していますもの。悲しきラブターミネーター閻孝国。ううううう。『孫文の義士団』てそんならぶい映画だったのか。いやいやそんな映画じゃないかもだけど、こなたがこの期に及んでウットリしているのには理由がございますの。要は胡軍さんと張涵予さんは、どちらも映像作品において劉燁さんから「大哥(あんつぁま)」と呼ばれた男なのです。
胡軍さんはいうまでも無く『藍宇』で。
張涵予さんは電視劇『火線三兄弟』で。





藍宇が捍東を呼ぶときの「大哥」は年長の男性に対する敬称ですが、『火線三兄弟』では田大林(張涵予)と田二林(劉燁)は血の繋がった実の兄弟。さらにいえば『火線三兄弟』のスピンオフでもあるような『厨子戏子痞子』において厨戏痞の三人は義兄弟的関係にあり、最年長の戏子(張涵予)は最年少の厨子ちゃん(劉燁)からみればこれまた「大哥」なのです。むむむ。こたびの頂上対決においては電影+電視劇、ダブルで大哥の名をほしいままにする張涵予アニキのほうが僅かに有利ということでしょうか。そもそもそういう対決か?という疑問だっておありかもしれません。いやいやそういう対決じゃないかもだけど、極北的にはそういう対決にしときたい。どうもすみません。そこらへんも含めて『孫文の義士団』です。両大哥とも素顔があんまりよくわからない、張涵予さんにいたってはあんまりどころかまったくわからない、ほぼ特殊メイクという事態になっています。せっかくの男前大哥をある意味だいなしにする、そういう対決としてもたのしめる本作。たぶん(笑)。御用とお急ぎで無い奥さん、夏の終わりの文京区で逢いませう。

| 08:48 | 電影瑣聞。 | comments(2) | - |
諍え! 何を!? 人生を!
いさか・う【諍・闘諍】

互いに言い争う。口論する。口げんかする。また、つかみ合う。



ご多分に漏れず絶賛どはまっております、中国電視劇『宮廷の諍い女』(原題:后宫・甄嬛传)





朝は『あまちゃん』。
夕方は『宮廷の諍い女』。
それでどうにかこの夏を乗り切ってまいる所存。どっちも放映が無い日曜日は死んでます。

前評判に違わず、ひじょうにおもしろいドラマです。
諍うという行為とそこへ向かう人間のさまざまな感情や情熱をまったく否定していないところがとてもすてきです。半沢直樹じゃないけれど、やられたらやり返す。無論倍返しで。目には目と歯を。ひんやりと重たげな縫い取りで埋め尽くされる衣装、金銀や宝玉を連ねた花園の如き髪飾り、馥郁たる白粉の薫り、優雅なしぐさと教養と伎芸と徹底した「礼」を纏ったひとたちが、やってることはあられも無くどろどろで、比類無くいじわるで卑怯で陰険で辛辣で過酷で、しかしだからこそ紛れも無く「人間」。人間だからこそ、そこにはどうしようもなく愛が、まっすぐ捩れた愛が、膿汁のようににじみだしてくる。
たいへん、自分好みの物語です。
数多いる登場人物のなかでもいちばん好きなのは正しくそうした愛の具現者であるこのひと、華妃。





皇帝の右腕である兄の威光を笠に着て、傲慢で人も無げな振る舞いを重ねるその裏に、子どもをもてない己への根深い劣等感を抱えている。どうもそんなに頭が良くないっぽく、そのへんを上手につつみかくせないとこがご愛嬌です。悪役ではあるのですが、後宮に蠢く、一見やさしげな顔をしてなに考えてるかわからないひとら(その代表が皇后)に比べれば華妃はシンプルで豪快、欲望に対して一途な、純でかわいいひとなんじゃないでしょうか。胡軍さんをお好きな向きには、華妃の中の人・蒋欣さんに見覚えおありかも。『天龍八部』で木婉清を演ってた女優さんです。

ヒロイン甄嬛の侍女、崔槿汐もラブです。美人で頭良くってやさしくて慎み深くって忠義者。槿汐さんだいすきです。華妃とある意味表裏ともいえそうな繊細でひがみっぽい安ちゃん(安陵容)はこの先随所で爆弾になってくれそうですし、病弱で、たまーに出てきたかと思えばげほげほしたりよろよろしたりしてるけど、甄嬛のピンチはきっちり救う端妃も、裏番ぽいかんじでちょっと気になるキャラです。なにしろタイプのちがう女のひとがたくさん出てくるので、ご贔屓みつけて代理戦争的な溜飲の下げ方もたのしめます。
そんな、ドラマのなかじゃどろどろの諍い女ズも、オフではこんなになかよしさん(たぶん






日本での本作の放映は、

第1部 :諍いの始まり〜第一子懐妊(第1話〜第25話)
第2部 :攻防〜諍いからの脱出(第26話〜第45話)
第3部 :決意〜諍いの終結(第46話〜第76話)


という構成になっているのだそうです。
第1部が昨日で終わりまして、第2部がスタートする前日である本日夕方、

今からでも間に合う 中国版・大奥『宮廷の諍い女』
7月23日(火) 17:00〜18:00


というダイジェスト版プログラムがあるとのこと。
出遅れちゃったがちょっと第2部から観てみたいわという奥さんは、ぜひご覧くださいませね。

| 01:26 | 瑣屑。 | comments(2) | - |
四字の迷宮。
7月20日(土)から、シネマート六本木&シネマート心斎橋で、「王家衛(ウォン・カーウァイ)Special」と題したプログラムがはじまります。
上映されるのは

『楽園の瑕 終極版』
『大英雄』
『恋する惑星』
『天使の涙』
『ブエノスアイレス』
『ブエノスアイレス 摂氏零度』
『花様年華』
『初恋』


以上8作品。タイムテーブルはこちらです→





彼らは、忘れ難き想いにちりちりと焼かれ
私たちは、そんな彼らに夢中になった
時代が、王家衛に恋をした──そんな時が、確かにあった



おそらくは私もその「時代」を生きていたはず。

たしかに時代は王家衛に恋をしていた、と思います。
有り体にいえばたいへんなブームだった。
王家衛の映画をかっこいいと言わなければ人に非ず、みたいな時代だった。局地的にかもしれませんが。
だからその作品を観ることは観ましたが、ぜんぜん夢中にはならなかった。呉宇森と徐克をとば口に香港映画に入ったので、王家衛はなんだかおしゃれでスノッブな匂いが鼻についたし、すきとかきらいとかいう以前によくわからなかったのです。たとえばジム・ジャームッシュの『ストレンジャー・ザン・パラダイス』をかっこいいと言わなければ人に非ず、みたいな時代がそのちょっとまえにありました。映画に一家言あるひとは口を極めて同作を褒めちぎっていました。そのときも自分には『ストレンジャー・ザン・パラダイス』のどこがどうかっこよくておもしろいんだかさっぱりわからず、「時代」に対して非常な違和を感じたことを覚えています。ジャームッシュの作品をしんそこ「いい」と思えたのはその10年後の『デッドマン』なので、もしかしたらいま観れば『ストレンジャー・ザン・パラダイス』だって「ああ、おもしろい」と思えるのかもしれませんが。

王家衛についてはしかし、単に当時の自分の身丈に合ってなかっただけだろうという気が、いまはします。
『藍宇』を好きになってからDVDで『花様年華』を観て、劇場で『ブエノスアイレス』を観直して、さらにせんだって『グランド・マスター』を観て、サイズが合わなくて着心地の悪かった外套が、なんだ、ぴったりになってるじゃないか、と感じました。
意匠も、縫い糸や飾り釦の選び方も、みえない裏地の色や文様に至るまで、誂えたように私の好みに沿っているじゃないか、と。

いろいろ削ぎ落としてぎりぎりまで細身に仕立てられた外套を、無駄なお肉のついた体に纏ってみたところで、似合う筈なんか無いのでした。
そういう外套が流行っている「時代」だからといって、自分にすこしも似合わぬものを、そしてまたしんそこ「着たい」と思わぬものを、無理して見栄張って着ようとしなくて良かったです。
ほんとうは着たくもないのに無理して見栄張って着て、だから当然ちっとも似合ってなくて、似合ってないのは自分じゃなくて外套が悪いんだわと八つ当たりして切り刻んで踏みにじって棄てるとか、そういうことをせずに済んで良かったです。

ものすごいマイペースで、かつスロースターターなので、漸う、袖を通す自信ぐらいはつきました。ていうか袖を通せばきっとこれは私に似合うという確信も、いまはあったり。というわけで時間の許す範囲で六本木に出かけていこうと思います。『楽園の瑕』と『花様年華』はぜひとも銀幕で観たいのです。王家衛作品に疎いものだから、彼の監督作品のタイトル(原題)のほとんどが四字から成る、という事実にもいまさらながら気づきました。今回の上映作ならば

楽園の瑕=東邪西毒
恋する惑星=重慶森林
天使の涙=堕落天使
ブエノスアイレス=春光乍洩
花様年華=花様年華

そのほかでも『旺角卡門(いますぐ抱きしめたい)』『阿飛正傳(欲望の翼)』『一代宗師(グランド・マスター)』なども。
「四字」という世界にも、この監督ならではのこだわりがあったりするんでしょうか。ご存じの方がいらっしゃいましたらぜひご教示いただきたく思います。
そして本日7月17日は王家衛監督の生日にあたります。これを言いたくて今日、記事を書いたのでした。末尾ながら。


お誕生日おめでとうございます。


| 10:18 | 電影瑣聞。 | comments(10) | - |
こいぬこれくしょん。
劉燁さんとこのこいぬ兄妹、諾一ぼっちゃん&霓娜嬢ちゃん。
おとうさんみずから微博で公開したり、親類縁者お友達関係からぽろりだったりのかわいいこいぬを拉致し、成長の記録も兼ねてアルバムをつくってみました。記事でとりあげたものもとりあげてないものもあります。ときどきぱぱこいぬもいっしょに写っていたりします。新しいのが出たら追加更新してまいります。こそこそごらんください。
続きを読む >>
| 09:35 | こいぬこれくしょん。 | comments(10) | - |
狗仔生狗仔。




だれかが、なん百万もの星のどれかに咲いている、たった一輪の花がすきだったら、その人は、そのたくさんの星をながめるだけで、しあわせになれるんだ。そして、〈ぼくのすきな花が、どこかにある〉と思っているんだ。

『星の王子さま』(サン=テグジュペリ作 内藤濯訳/岩波少年文庫)


いつも思うんですが。
劉燁さんとこの諾一さん。
なんというか邪気が無いつうか無防備つうか可憐つうかあけっぴろげつうか。
全開でわらっている笑顔がいつもどっかかなしいの。
自分のなかのやわらかいとこを射貫かれて、みているとわけもなく涙がでるの。
若い時分のおとうさんが、たとえば『山の郵便配達』とか『藍宇』とか『天上の恋人』とかで出し抜けにぱっかぁ〜んとみせていたあの笑顔直系で、そしておとうさんにないものも、もっているようにおもいます。





ひるがえって妹こいぬですが。
こっちはむしろ最近の、そうだなあ、『硬漢』以降のおとうさんに似ているような気がします。
おっきくなればどんな別嬪になるかしら。なにしろおもしろいもんですね。血を分けるということ。






| 21:39 | Liu Ye(劉/リウ・イエ) | comments(6) | - |
真夏の夜は君が欲しい・無間アフェア2013。
♪しゃんらんららん、ら〜ららら〜ん。
グッドモーニング皆さま。
朝っぱらからどうしてこんなにくそあづいのでしょうね。
7月そうそうこんなでは、アウガストになったらどんな事態になるのでしょうね。
あんまり考えたくない。こなたは井村屋のあずきバーのことだけ考えていたい。
そんな灼熱無間地獄のとばくちに、今宵から三週連続オンエアー。


BSジャパン「朝までシネマ」

●7月11日(木)深夜3時28分 『インファナル・アフェア』
●7月18日(木)深夜3時28分 『インファナル・アフェア 無間序曲』
●7月25日(木)深夜3時28分 『インファナル・アフェア鶚 終極無間』





クリックするとインファナルなご面相のおじさんたちが必要以上におっきくなります。


トリロジーBOXもBlu-rayスペシャルパックもなにもかも持っとるわという方も、
どっちも持ってない方も、
本三部作そのものをご存じ無い方も、
『グランド・マスター』ではじめてトニーさんを知りましたという方も、
お誘い合わせでごらんくださいませ。
胡軍さんにはまったばっかですという向きには『無間序曲』はそれなりに大きな試練ですが、これも避けては通れぬ道ですし、なにしろおまわりさんの制服着せれば世界一な胡軍さん。そしてダンガリー着せても世界一な胡軍さん。





煙草をはさんだり、アイスキャンデー(井村屋のあずきバーじゃ無い)をもったりするあの肉厚でむくむくな指も、くそあづいさなかに見れば納涼感ゼロですがくそあづいときだからこそ熱いものを食って汗出してからだの中から冷やす!的な?
そんな理に適った効果あるんだかどうだかわかりませんが。熱中症ギリギリで待ってます今夜!


| 10:39 | 電影瑣聞。 | comments(4) | - |
勲章勲章また勲章。
田家三兄弟がくりひろげる笑って笑ってほろりと泣ける(たぶん)抗日電視劇『火線三兄弟』。
捜狐視聴での播放量(再生回数ってことでしょうか?)が1.3億突破というおめでたいことになったらしいです。どうもおめでとうございます。
7月3日に北京でそれを祝う功労会が開かれました。参戦されたキャストの皆さんは張涵予(田大林)、劉燁(田二林)、孫寧(王恵芸)、黄小蕾(宋雅娟)、李夢(梁雅優)、そして張魯一(高木さん)。
田三林こと黄渤さんは残念ながらご欠席で、ビデオレターで登場されてます。
60分の長尺なので視聴がなかなか大変ですが、しかも字幕無しだもんだからお話の細部はなにがなんだかですが、「ざっくりおめでたい」空気は伝わるんじゃないかとおもわれるその一部始終はこちら。→《火线三兄弟》庆功会全程回顾
関連記事とお写真はこちら。→


じつは。
7月2日夕方に微博のフォロワーさんから「明日午後にそういう会があるんだけど、先着順でスタジオ観覧受け付けますんで希望者は言ってね」というお知らせをいただいちゃって。
「どっひゃー劉燁さんに逢えるよー!」と喜びの舞を舞いかけてふと冷静になりましたが、だからっつって2000キロメートル離れた日本在住のわしにどうしろと! 惚れた相手に逢うためなら津々浦々ほいほい出かけていきがちな自分ですが、さすがに明日いきなり北京参上はむり! にくい! 2000キロメートルの距離がにくい! 金も暇も力も無い自分はもっとにくい! だがそんな私にまでわざわざお知らせを下さったフォロワーさんには非常感謝!


功労会のラストらへんでキャストの皆さんに深紅のたすきと深紅のリボンのお花が贈られていますが、あれは英雄に授与する勲章だそうです。劉燁さん、フランスからもらったとおもったら捜狐さんからももらってしまいました。後者はどこまで権威あるんだかわからんけど。張涵予さんのは「最憋屈英雄」、劉燁さんのは「最美味英雄」。「憋」は辞書によれば「じっとこらえる、がまんする」。「美味」は文字通り「おいしい」なので、劇中のそれぞれのキャラクターに則ってのものなのかなと。捜狐CEOの張朝陽さんと副社長の劉春さんから贈られたマオタイ酒で乾杯するところでは、観覧者の声に応えてちょっとドヤ顔の劉燁さん。





勲章とおリボンが、どうしたってハーネスにみえてしまうさー。


北京には行けなかったものの、ちょっとまえにオーダーした『火線三兄弟』のDVDボックスが土曜日に届きました。わーい。歓迎光臨と書いていれっしぇいまっせぇ〜ん(はぁと)と読む。2009年に買った『画魂』DVDボックスはダンボールにカラーコピー貼ったようなしろもので開封早々血の気がひきましたが、こっちは分不相応にゴージャスかつ堅牢なつくりです。
ジャケはシックな赤を基調にした必殺三兄弟。





扉をあけるとまたまた三兄弟。





もひとつあけると。





このうえなく雑なかんじでディスクがぶっこまれていました……。


箱の中も布張りだったりするもんだから、ちょっとわくわくしちゃった。
「このさきに、いったいどんなステキなたからものが?」
「もしかしたら初回限定豪華リーフレットとか、初回限定三兄弟紙ずもう(土俵付き)とか、そんな初回限定おまけが?」
とかなんとか。
予想を裏切り期待に応えぬ、それがチャイナクオリティ。どしどしお買い求めくださいませー。→


| 13:54 | 三兄弟×厨子戏子痞子/厨戏痞。 | comments(8) | - |
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