蛇果─hebiichigo─

是我有病。

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le chevalier à la Triste Figure
昨日6月27日、在中国フランス大使官邸において、劉燁と章子怡に芸術文化勲章(Ordre des Arts et des Lettres)「シュヴァリエ(騎士)」が授与されました。
記事&お写真はこちら→Zhang Ziyi et Liu Ye décorés chevaliers des Arts et des Lettres








芸術文化勲章は、ウィキペディアによれば「フランス文化省が運用する名誉勲章」。
「芸術・文学の領域での創造、もしくはこれらのフランスや世界での普及に傑出した功績のあった人物」に授与されるもの。上から「コマンドゥール(騎士団長)」「オフィシエ(将校)」「シュヴァリエ」と3つの等級があって、シュヴァリエは「私権を享有する30歳以上の芸術家にのみ授与」されるものだそうです。こういうの。




日本では11代目市川海老蔵さん、大友克洋さん、滝川クリステルさんなどがシュヴァリエを受章しています。坂東玉三郎さんは今年、コマンドゥールを受章なさいました。勲章にはほぼ興味が無くって、これがどんだけすごいのかまったくわかっておりませんが、おめでとうございます。ツイ子イエたんの同学2名が同時受章。中央戯劇学院表演系96級ってやっぱりスペシャルなんですね。


劉燁さんはご一家揃って授章式にご出席。
劉燁さんがだっこしてるのは劉家のこいぬ、劉諾一ぼっちゃんです。





ちょっとまえまで肩にかかるくらいまで髪をのばしていました。授章式に合わせてカットしたのね。だっこしてるほうもされてるほうももれなくかわいいです。こちらの動画↓で、動くご一家の様子がごらんになれますよ。ままがだっこしてるのは妹こいぬの霓娜たんです。

●章子怡刘烨被授予法国艺术与文学骑士勋章



劉燁さんがちょびっとだけフランス語をしゃべりましたよ。えらいえらい。


そしてこっち↓の動画では、「かわいい劉燁の晴れ姿はこのオレ(こそ)が見届ける!」とばかりに陸川監督、管虎監督、丁晟監督がお誘い合わせでお祝いに見参。

●刘烨章子怡获文学艺术骑士勋章 贾樟柯到场祝贺




『王的盛宴』→『厨子戏子痞子』→『警察故事2013』と、劉燁さんの近作3本撮ったひとらが揃い踏み。カンヌ帰りの賈樟柯監督もまざっているのですが、むしろメディア的には賈樟柯監督をフィーチャーしたいんだと思うのですが、なにしろザ・3名様ことごとくでかいしこわもてなもんですからなんだか影が薄くなっちゃってお気の毒です。姫を囲んでなごやかなムードのなかに、いろいろばちばち火花散りまくってるような気もします。

隙あらばオレがまたシャンペンをのましてやるんだぜ!
いーや今度はオレの番だ!
ばかやろうその役はオレに決まってるだろ!

不肖こなたが極東の極北から心の声を代弁してみましたどうもすみません。

| 00:15 | 瑣屑。 | comments(6) | - |
肚子。
彼の国のメディアが劉燁→胡軍2号連続封面降臨という野望を、「うちだっていつかきっとやらかすぜ!」とアツく秘めているのだとしたら、次号『时尚先生』の封面人物は胡軍さんで、次号『风尚志』の封面人物は劉燁さん──なんつって皮算用していましたら、『OURS』に先を越されてしまいましたぜ。







そのほかのお写真は、スライドショウでご堪能くださいませ。→



すてきんぐー。
ほれぼれしちゃうー。
さっき歯をひっこぬいてきて麻酔切れかけててちょう痛いんですけど、ながめていると痛みも薄れる気がします。


いっこ前の記事のコメントで「殿方と出腹」についてちょっと触れましたが。
遡れば頭のおかしいジョニデさん迷をやっていたころのこと。『ラスベガスをやっつけろ』(1998年)で主役ジョニデさん差し措いて、
「この素敵な出腹の殿方は、どこのどなたなの!?」
と恋に落ちてしまったのがベニシオ・デル・トロさんでした。
それはあくまでも役づくりのための増量であったのですが、でも出腹のベニシオさんがあまりにもお色気たっぷりであったがゆえに、うっかり出腹というものにも開眼してしまいました。とくにラテン系の中高年から初老の殿方の、ぴっちぴちな原色のシャツにかろうじてつつまれた出腹。腹は出てても腰がきゅっと細くて高くて足がすらりと長いのですよね。それでもってアルゼンチンタンゴとか踊られちまった日には。あうあう。

劉燁さんはまだお若いですし、ちっとやそっと腹が出たところで、こいぬがたらふくごはんを食べてヘソ天でお昼寝です感から抜けきっておりません。
しかしこの御方はたとえこの先出腹になっても、いやむしろ出腹でこそ、その性的魅力が際立つのじゃあるまいか。まんなかのお写真あたりにほんのり漂うラテンな出腹感に、いやがうえにもそうした予感とか期待とかよこしまなすけべ心などなどをくすぐられてしまいます。そういえば、2009年夏に来日したときの胡軍さんの筋者な佇まいはどことは無し、往時のベニシオさんに通ずるものがありました。直感で射貫かれるタイプというのは共通するにおいを具えているものなのですね。おふたり、じつは2歳差なんです。


とはいえしゅっとした腹まわりももちろんすてきんぐ。



お写真はこちらから。今月、重慶にある両江国際影視城のなかのカフェにいらしたとき、記念に撮ったもののようです。このあともう一度来店なさって(店員さんが美人だったからだな)、2回目のときはレモンティーをお飲みになったそうですよ。

レモンティー……。
あんつぁまがレモンティー……。
おら、勢いあまってレモンティーにまで惚れそうでがす。

清潔な白シャツがこれまたよくお似合いですね。
ファッションシューティングの作り込んだお写真もかっこよいけれど、年齢相応に落ち着いて、かつリラックスしたプライベートの表情も魅力的です。曰く言い難くこのお写真はすきだわ。

| 18:01 | Hu Jun(胡軍/フー・ジュン) | comments(6) | - |
ジャッキーさんといっしょ。
成龍/ジャッキー・チェンと劉燁の、はぢめての共演作品『警察故事2013』。
新聞発布会が、昨日6月24日、上海で敢行されました。
海報ちょっとこわいです……。




劉燁さんはいつでもどこでもかわいいです(欲目







●記事はこちら→
●スライドショウ→
警察故事2013:成龙刘烨不喝不相识


『警察故事』は『ポリス・ストーリー/香港国際警察』という邦題でおなじみのシリーズ。2004年公開の『香港国際警察/NEW POLICE STORY(新警察故事)』という陳木勝(ベニー・チャン)監督作がありますが、こちらは本来のシリーズとはまったく関係の無い作品だそうです。
『香港国際警察/NEW POLICE STORY』は、『藍宇』を観て劉燁にはまったのちにDVD鑑賞しました。『コネクテッド』の陳木勝、そして謝霆鋒(ニコラス・ツェー)、呉彦祖(ダニエル・ウー)という陣容は、やはり劉燁迷ならば避けちゃ通れぬとおもって観たはいいが、犯人役のひこさんのこわさがそりゃあ半端無くて。見た目がいかつくてこわいというのじゃなく、こういう男の子ってほんとにいるだろうなという気持ち悪さの出し方がすごくうまかった。余談ですが同じく陳木勝『新少林寺』のニコさんのこわさもそりゃあ半端無かった。ひこさんニコさん。意味無くならべてみましたが韻を踏んでいるのはなぜ。それも余談ですが。劉燁とも縁の深い3名様が関わった作品と同タイトルを冠した本作『警察故事2013』にその劉燁が出演というあたりに勝手に運命を感じます。しかも監督は丁晟(ディン・シェン)。ジャッキーさん主演作『ラスト・ソルジャー(大兵小将)』(2010年)の、そして劉燁の「内気で繊細で傷つきやすい青年」というパブリックイメージを完膚無き迄に払拭した『硬漢(アンダードッグ)』『硬漢2』の監督です。ますます運命を感じます。

●生き抜け俺。勝てなくても負けるな。──『ラスト・ソルジャー/大兵小将』
●在青島的天使・老三。──『硬漢/アンダードッグ』



『警察故事2013』では劉燁さんはどうやら悪役みたいです。ジャッキーさんをいぢめたりいたぶったりぶちのめしたりするけど最後はやっつけられちゃうわるいやつなんだなきっと。記事によれば役名は「武江」。ジャッキーさん演じる刑事・鐘文の娘の恋人でクラブオーナー。自分のクラブで客(そのなかにジャッキーさんもいる)を人質に立て籠もり事件を起こす。彼の要求は、拘留中のとある犯罪者の釈放。
この「犯罪者」が気になるです。
本作の出演者には黄渤さんのお名前がクレジットされていまして、しかし役名役柄ともに現在のところ未詳。発布会の記事にもお名前もコメントもありません。ほんとに出てんのかよ。ほんとならば武江と関係が深いらしいこの犯罪者を演じているのじゃあるまいか。もしもそうだったらば、『厨子戏子痞子』『火线三兄弟』に続いての三度目の劉燁黄渤共演になるわけで時節柄あたしゃ想像しただけで涙目です。ジャッキーさん主演作となれば日本公開必至だし、となれば自分的には09年夏の『コネクテッド』劇場公開時を上回るまつりになることも必至。あちらでの公開は2013年12月24日です。滂沱の涙で待ってます。


そして、「ジャッキーさんで時節柄」といえばやはり。

のどごし〈生〉カンフースター篇 メイキング
のどごし〈生〉CM カンフースター篇180秒

こっそり石田を劉燁さんに差し替えて視聴していますなどということは言うを俟たないことでした。「ヌンチャクは苦手」とか「危ないシーンはスタントの方で」とか、観たい、観たいです劉燁さんで! 劉燁さんはネイティヴだから、「ドゥイブーチー」の発音はばっちりだ!

| 12:45 | 警察故事2013。/ポリス・ストーリー レジェンド | comments(12) | - |
同学・こいぬさがしてください編。
2011年から新浪微博をやっていますが、アカウント開設してからこっち、「やってます」というほどのことはやってませんでした。ていうかほぼなんにもやってませんでした。胡軍さん劉燁さんまわりの情報あつめたくて始めたにすぎなかったですし、自分から積極的にもの申したりフォロワーさんと仲良く交流したりということにも、ぜんぜん興味がありませんでした。

なーんにも無いところにちっちゃい変化が起きたのは2012年12月。新浪微博を始めた劉燁さんが、私の微博に絵文字でコメントを入れてくれたことでした。
フォロワー数1300万人超の明星さんが、こういうふうに降りてくることもあるんだなあちょっと微博ってすげえなあと(笑)認識があらたまりました。

大きな変化が起きたのは年が明けてすぐのことでした。
年頭に石井ゆかりの「2013年おとめ座の空模様。」を読んだらこんなことが書かれていました。

2013年から2014年にかけて、貴方は
「言葉が通じない人と仲間になる」
ようなプロセスを体験することになるかもしれません。
この動きは、すでに2012年から始まっていたのですが、
2013年に特に加速するのは「仲間になる」部分です。

2013年、乙女座の人はなにかしら、
そうした個人的な強い動機を持って
「新しい言葉を覚え、あるいは教える」ことになるだろうと思います。
恋愛以外にも、そういう情熱的動機が生まれることはあります。
海外のアニメファンが、びっくりするほど日本語が上手だった
という動画をどこかで見たことがありますが
なにかが強烈に「好き!」となったとき、
頭の中に勝手に流れ込んで来るように
新しい言語が身についてしまうことも、あるのかもしれません。


大当たりだったのです。


どういう経緯かわかりませんが、『藍宇』ならびに胡軍さん劉燁さんをお好きな中国のひとが、偶さかここを見つけてくれたようでした。日本人なのに『藍宇』ならびに胡軍さん劉燁さんオンリーのブログをやっている、というのがめずらしかったのかも知れません。どなたかは知らぬそのひとが、とある場所にここへのリンクを張った→それを辿って訪問してくださったひとらが私の微博のアカウントを調べて関注(=フォロー)してくるようになった。という次第でなんだかいきなり中国のフォロワーさんが増えちゃって、否でも応でも中国語でやったりとったりせざるをえなくなって現在に至ります。ああゆかりちゃんの占いは、すくなくともいまんとこはほんとにまったくよく当たっていますよゆかりちゃん。つってもこの先どうなるかわかんないし、「頭の中に勝手に流れ込んで来るように」中国語が身についてしまったわけでもいまんとこぜんぜん無いけどね。引き続きがんばってみるよゆかりちゃん(笑)。


ともあれ、そうした微博フォロワーさんからいただける旬な情報はとても刺激的で、ありがたいです。日本じゃほとんど騒がれなくなっちゃった胡軍さんや劉燁さんだけど、あちらではばりばり第一線のスタアさんなのであーる、ということが彼らの微博読んでると肌でわかるから。それがすごく嬉しいし誇らしいし励みにもなります。私は私なりに、本場(笑)とは一線画した極東極北視点でこれからもおふたりを愛でていきたいなあと、誓いを新たにしたりなんかします。

例によって前置きがクソ長くなりましたが表題の件です。
そうしたフォロワーさんの微博でいただいた画像です。
中央戯劇学院在学中の、学内での表演のもようと思われます。
リアルこいぬ時代のキラキラピュアピュアな劉燁さんを、どうぞご堪能くださいませ。
続きを読む >>
| 11:29 | 瑣屑。 | comments(8) | - |
厨戏痞がお茶の間に。
さんざっぱらつべの綺麗バージョンヘビロテしてるけどブツとなれば別腹。

『厨子戏子痞子』
DVDリリースだそうでございますキャー!!!

深夜のタレコミありがとうございます!



お買い求めはこちらから〜。
メイキング+予告篇つき税込1291円版
特典映像無し(たぶん)税込1101円版

190円ぽっちの差なんだったら190円払っておまけつきを選ぶよ有無をも言わさず。管虎導演+黄渤さん主演の『殺生(Design Of Death)』とダブルで購入しました。
しかしなんだってBlu-rayが無いのでしょう『厨戏痞』。こんなにかわいらしい(びみょうにぽよんだけどそれもまた乙な)黒厨子ちゃんを、どうせだったらキレイな映像で拝みたいというのが迷心というもんじゃないですか。


本人言うほどドイツ語好的多じゃないと思(ry

そのへんに配慮したお商売してくんないのかなあ金なら出すから。そんなに無いけど。でもそのうちいろいろ出るかもわかんないですから、ひきつづき未練たらしく待ってます。


あと、ちょっと遅くなっちゃいましたが劉燁さんいろいろまとめ。

●刘烨登《时尚先生》六月父与子特辑封面

5月末に載せたこの表紙号のスライドショウです。こちら→
ベッドでギターを抱くえろすぎるお写真は6月4日の記事にちゃっかり使わせていただきました。
ギターを某あんつぁまに置換して観賞しましたとかいまさら言うを俟たないのでした。ほかにもこんなのとか



なにかと意味深なお写真が多いです。

これが出たとき微博の劉燁迷さんたちお誘い合わせで「すげえ痩せた!?」「すげえ痩せたよ!」「すげえ痩せたね!!」とかもうタイムライン大騒ぎ+嬉し泣き+喜びの舞でした。はい。たしかに痩せました。『厨戏痞』とか『火線三兄弟』のびみょうにぽよんな(それもまた乙な)劉燁さんと比べるとあきらかにまちがいなく痩せたとも。また戻っちゃうかもしれないけどねっ(号泣
痩せた記念&やればできる仔証拠物件として密林チャイナでぽち。しかしまだ届かない……。


●おねいさんといっしょ。

Mission3招募短片・刘烨篇



宝马ことBMWのPVです。これまでこういうのあったかどうか知らないんですが、実のお姉様との共演です。お姉さんといっしょだと、やっぱり「弟」って顔になるね(笑)。私はきょうだいがいないのでこういうのちょっと羨ましいです。ちなみに再生途中で一時停止した場合も抜かり無い。





あーりんかわいいよあーりん。


●電視劇紅色通道

海報でました。




なかなかハードボイルヅなかんじじゃないか。
痩せてみるもんだねえ(号泣
劉燁さんの背後で銃をつきつけてるのは『王的盛宴』の虞姫こと何杜娟ちゃん。
しかし動画みてて捕獲したこのショットが







最後の朝の藍宇だった。
視線の先にねむるひとを想いました。
そんなひといないのは承知で。


| 12:20 | 三兄弟×厨子戏子痞子/厨戏痞。 | comments(4) | - |
滅秦のメモリーズ。
瓢箪から駒的なかんじで、
「そういやメモリーズだよな、やつらも」
と思いました。



来てよ その火を 飛び越えて
砂に書いた アイ ミス ユー




すみません。
漁協の花巻さんじゃありませんが、わかる奴だけわかりゃ良いという身勝手なスタンスで運営している極東の極北ブログですからオールタイムなにがなんだかでしょうが、それでも我ながらこれはあまりにもなにがなんだかでした。
話はただいま絶賛放映中のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』です。
「メモリーズ」とは劇中に登場する、天野アキちゃんと足立ユイちゃんによる北三陸ご当地ユニット「潮騒のメモリーズ」です。
アキちゃんユイちゃんがかつて鈴鹿ひろ美が歌ってヒットさせた“潮騒のメモリー”を歌う場面になりますと、

──なんかこれちょっと前にさんざん見たわ。

という気持ちになっていたのです。今年は大河も朝ドラも東北訛りのきついおぼこい娘がヒロインですから、どっちにも藍宇を重ねて視聴していますとかもちろん言うを俟たないです。しかしそれだけじゃナイ。
なんでしょうかこの既視感は。
これといって取り柄の無いどんくさい天然娘と筋目正しい正統派美少女という、見覚えありすぎのこの図式は。
北鉄の車内で本を読む美しいユイちゃんをひとめ見てぽーっとなってしまうアキちゃんという、あのはじめての出逢いの場面は。


ああそうだ。
秦末楚漢の、2200年前のあのふたりが重なってしまうんだわ。


ということについ昨日思い至りまして。
思い至った勢いで以下。
続きを読む >>
| 01:59 | 王的盛宴。/項羽と劉邦 鴻門の会。 | comments(8) | - |
彼とメガネ・到底ヴァーサス兄貴編。
「劉燁さんとメガネ」については「かけなきゃかっこいいのに…もったいない…」といいましょうか、主にそのだいなし感に寄った切り口からしょうもない考察をさせていただいてまいりました。
彼とメガネ。
彼とメガネ・在魔都。


先日ちらっとご紹介した『风尚志』2013年6月号。電子版リリースされてます。こちら→
胡軍さんの記事は88、94、96、98、100ページにございます。いちいちめくってくのが煩わしいので、直接ページ入力で飛んでくださいませ。ファッションシューティングでの超絶美麗ヴィジュアルと、三星(サムスン)GALAXY Note8.0操作にとりくむ真剣な表情との落差がたまらないです。





真ん中らへんのちっこいビジュアルになにげに腰が抜けたので、ちっと拡大してみますかいやー(リスペクト河井継之助






キャー。
めがねめがねー。
だいこうぶつだいこうぶつー。

ひとりで大騒ぎだもう。

胡軍さんのメガネビジュアルはこれまでも拝見してまいりましたが、これはなんだかみょうにういういしくて、ほのかにメガネバージンな趣すら漂っていやしませんか。バージンつってもすでに老眼の域ですが。すいません。やはり持ち慣れぬタブレット端末とか、むくむくっとしたおててに持たされてる感が大きいのかもしれない。しかしそれにしたってこの5月6月の、三星の大陸におけるイメキャラ戦略の暴走っぷりはどうしたことでしょうか。GALAXY S4に劉燁さん、Note8.0に胡軍さんというカードの切り方にはなにかこう、狡猾なものすらかんじます。『风尚志』2013年6月号スライドショウ終わりではこの始末です。





だまし討ちされました的な表情の胡軍さんが可憐……。
あっちもこっちもいろいろ目論んでいるとしかおもえません。『藍宇』迷がターゲットなのかッッ!? 
と、わたしがこんなとこで逆上しててもしょうがないです。三星さんに唆されたという体で以下ちょっと図に乗ってみました。





嬉々としてターゲットになってしまうわし……。
仕事ぱっつぱっつなくせに業務終了後の深夜にこんなもん作ってるからいつまで経っても『グランド・マスター』(最高でした)の感想文が書けやせん。

| 09:52 | Hu Jun(胡軍/フー・ジュン) | comments(4) | - |
6月4日の朝。
まだわたし
懐かしいことが
キライになれてはいないもよう。
どこかめんどくさいところで
咳はつづいてる。

24年。
無かったこと にしてしまうのは容易い。

のか。
まさか。


日々こわいものは増えていく。


つぎつぎと芽を出す草花。
土のなかで根を増やして待て花。
希望と血潮を吸い上げて咲け花。
驕れる爛漫を嗤え。






白いシャツを着た。
いつものシャンプー
洗いたての髪で
緑をながめる。

光を浴びた。
なにもこわくなくなった。

呟いて彼はギターを買いに行く。
6月4日の朝。




3944118。

| 20:51 | 藍迷。 | comments(2) | - |
ヴィヴィドリィ。
6月1日土曜日。
うわさのちゅうぶ三人娘さん(usakoさん・ソンさん・yonkoさん)と名古屋駅近くのロジウラのマタハリでランチ後、ブルースとルンバが流れる粋な町、柳ヶ瀬に行ってきました。





CINEX岐阜柳ヶ瀬さんはJR岐阜駅から徒歩15分ほど。4つのスクリーンをもつ劇場です。一瞬シネコンかな?と思ったんですが、こちらによればシネコンとは一線画したプログラム編成にこだわっておられるとのこと。封切り作品ならばともかく『山の郵便配達』みたいな10年以上も前の、良質だけども地味な作品を800円というお値打ち価格でしかも1日6回(!)も回しておられるあたりに、「映画館」の矜持を感じます。観たのは13時55分の回。開場時には、お客さんそんなに入んないかもという雰囲気だったのですが、開映までにはそれなりに客席も埋まりました。年齢層は高めだったと思います。私の前の列に座っていた女の人はほぼずっと泣いていました。私も初めてこれを観たときはあっちこっちで涙腺決壊だったのでお気持ちようくわかりますよ!と1列うしろで勝手に共感していました。来ているお客さんひとりひとりに「ねえねえ息子さんの中の人かわいかったでしょ? 劉燁さんていうんですよウフフ。ねえねえかわいかったでしょおっ!? かわいかったって言ってくださいよぉっ!!」などと問い詰めてまわりたいのをぐっとこらえつつエンドロールを観終わったら、客電点いたとたんにソンさんが「イエくんかわいかったねっ!」と言ってくださったのでものすごく嬉しかったです。ラストちかくで寝返り打った息子さんに足をからめられたおとうさんぐらい締まりの無いにやけヅラになっていたはず以下図説。見てみぬふりをしてきましたが父子同衾のお床なのにおふとんも枕カバーもピンクってなぜ。









この作品は、昨年9月に現代中国映画上映会のプログラムに取り上げられました。告知があったとき、じつは母が良くない病気かもしれず検査の結果次第では手術入院になるかもしれない、ということがわかっていました。もしも入院ということになったらば、スクリーンで観ることはできなかった。幸いおそれていた病では無く、投薬治療で良いということになり、めでたく文京区でランデヴーが叶いました。
今回またしても母なのですが3月頭に転倒・骨折して緊急入院しまして。昨年夏の杞憂が予行演習で今回本番がきました、というかんじでした。おかげさまでGW明けに退院できましたが、これまたひと月ずれてたら柳ヶ瀬でランデヴーは叶わぬ夢でした。
「家族」というものを描くこの映画をスクリーンで観ようとすると「家族」について考えざるをえないようなヴィヴィッドな事態になる。
それが二度つづくというのも不思議なことです。



劉燁さんの銀幕デビュー作、謂わばファーストアルバムにあたるこの作品は、『藍宇』とはまったくちがう意味でスペシャルだと思います。いまだから、そして自分が2009年からの後発迷だからいえることですが、もしも劉燁の銀幕デビューが『藍宇』だったとしたら、劉燁という役者はどうなっていたかわからない。
藍宇という天使の運命をリアルで遂げるようなかたちで夭逝していたかもしれない。
そして役の運命をみずから辿って果てたということで、伝説になっていたかもしれません。
役者という仕事の最初のページにまずこれがあったから、そうはならなかった。
フィルムにとどめられた青臭いまんまの未熟さが、語弊を怖れずいえば、彼を救ったのだという気がしてなりません。

「まだ若かったし、演技にも作った跡が見えます。今では進歩したと思いますが、当時は何もわかっていませんでした。ただ、あの時にしか出せない本物の何かがあった気がします。今では演技しようとしても出来ない、誠実さや朴訥さです」

とあるインタヴューで劉燁はそんなふうにこの映画を語っています。
誠実さや朴訥さは劉燁という役者の売りであり、それに磨きをかけることを求められ、彼自身もそうあろうとし、しかしまた、その重い桎梏から逃れようと苦闘をつづけてきたのも事実でしょう。その「桎梏」が『藍宇』以上に生なかたちで結晶している作品であり、同時にこのときの彼はまだ、それが己の桎梏になる、なんてことにはまったく思い及ばずにいる。鉈で割かれた生木のまま、加工のための素材にすら遠い。ただみずみずしく、圧倒的な緑のなかで立ち竦み、昇る朝日に顔を上げて、濃い睫毛の陰から畏怖と希望をたたえたまなざしで、みえない未来をまっすぐみつめている。
役者という生業の、役者という運命の、得難いその初期衝動を濾過せず叩きつけた「ファーストアルバム」として、これ以上相応しい作品も無かった。


『山の郵便配達』二度目の銀幕鑑賞を経て、いま、そんなふうに思っています。

| 22:18 | 電影感想文。 | comments(8) | - |
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