蛇果─hebiichigo─

是我有病。

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もとはといえば獣ゆえ。──『孽子/ニエズ〜Crystal Boys〜』



一人の男性を愛してしまった少年は、激高した父親に家を追い出されてしまう。少年が流れ着いた台北市の新公園は、同性愛者の集まる「夜の王国」だった。様々な出会いと別れを繰り返す中で、少年は嵐の晩に伝説の男と邂逅する。王国に語り継がれる愛と悲劇の神話は、少年の運命までも大きく変えてゆく……。



「孽(nie)」とは見慣れない文字である。

1 庶子。妾の子。
2 妖怪。魔物。怪異な災い。
3 悪因。禍根。罪業。罪障。
4 不孝。

(中日大辞典・愛知大学中日大辞典編纂処編)

そういう意味がある。
「孽」をつかった熟語も、漏れなく滅入るような意味を与えられている。


『孽子』は、白先勇(バイ・シェンヨン)の同名の小説に基づく2003年度台湾制作のドラマ。
『藍宇』同様、病む向きはどっぷり病んでしまう作品らしいが、同志片事情にはまったく疎いので存在そのものを知らなかった。「同志片でございます」とか直球投げてこられるとなんだか拗ねてしまって手を出したくなくなる、おまえ『藍宇』はどうなのだといわれればあれはそもそも自分のなかじゃ「いわゆる同志片」に仕分けされてないので齟齬など無いという至って我が儘な仕儀。要はジャンルとかどうだって良いんだ愛のかたちなんかなんだって良い。男と男だろうが男と女だろうが女と女だろうが。人間対人間だろうが人間対非人間だろうが非人間対非人間だろうが。誰かが誰かと、なにかがなにかと向き合って、想いだの言葉だのからだだのをぶつけあう。それだけでいいい。そういうシンプルなことを衒わずふつうに描いている物語がいい。それしか求めない。


幸いなことに『孽子』はそういう物語だったので、拗ねることも無くすんなりと没入できた。
全20話という尺のなかでひとびとは邂逅し、怒りや哀しみを滾らせ、絶望し、傷つけあい、笑って語って食べて、ねむり、恋をして、生きて病んで死んでいく。出てくる男の子たちは皆そこそこにかわいいが、己のかわいさにほとんど凭り掛からないまま、70年代初頭の凍える町に放逐された「罪の子(=孽子)」としてさらりと生きている。最終巻に収録されたメイキングで素顔をかいまみたら、キャラクターをかなぐり捨てていち役者に戻った彼らは至極真っ当にいまどきの男前揃いで、いっそ不思議なようだった。それくらい、ドラマのなかでそれぞれの役を生きていたということかも知れない。


主人公・阿青(=李青)の少年時代から物語は始まる。愛想が無くて寡黙で、でも芯はやさしい阿青。ハモニカを吹くのがすきな阿青。退役軍人の父。旅回りの歌舞団の若いペット吹きに惚れて家族を捨てて去った母。あっけなく死んだ最愛の弟。やがて恋に落ちる同学の少年。序盤は阿青をめぐるこもごもが淡々と訥々と、緩慢なペースで語られていく。この語りの速度は最初こそやや持て余すのだがだんだんと癖になる。父親に家を追い出された阿青は台北の同性愛者たちの「王国」である新公園にたどりつき、そこから物語は大きく動き始める。やはり孽子でもあるようなひとびとに出逢い、阿青はそれぞれの人生に関わってゆく。新公園に集まる少年たちの写真を撮り続けている郭老。日本人の父を捜すために日本へ行くことを夢見ている小玉。やくざものの兄の暴力を受けつづける老鼠。まじめで純情一途な呉敏。阿青、小玉、老鼠、呉敏のグループを率いる楊師匠。暗い小径や美しい四阿や赤い蓮の咲く池を備えた新公園は、『真夏の夜の夢』に出てくる恋人たちの森さながらにロマンティックな風情。そんな場所に相応しく、そこにはひとつの伝説がある。
高名な将軍の御曹司・龍子と粗暴な孤児・阿鳳の、語り継がれる悲恋の物語が。


龍と鳳という生きものはそれぞれが王であり神であるようなものだから、並び立つことはあっても、どちらかがどちらかに臣従することなどありえない。「たくさん愛したほうが負け」という法則があるのだとすれば、敗北即ち死でもあったこの恋はまこと龍と鳳に相応しい。梧桐にあらざれば止まらず、楝実にあらざれば食わず、醴泉にあらざれば飲まず。そういう鳥を情で縛ることはできない。鳳自身が愛する相手に縛られたいと心底望んだとしても、鳳という生きものとしての性がそれを裏切る。鳳を縛ろうとおもえば殺すしか無く、殺して己の手中におさめたところでただ抜け殻を抱きしめるばかり。いくたび命を奪われても不死の鳥は再生し、朱の焔を纏って高みから冷ややかに龍を見下ろす。阿鳳という、八方破れだが高潔で誇り高い野生児は、野卑で下品で魁偉で不快ですらあるのにたいそう魅力的で、ひきかえ龍子のほうは結局狂うことも死ぬこともできず、錆びついた時間をかかえたまま生きつづけている。


嵐の夜、そういう龍子に阿青が出逢う。
龍子は阿青のなかに阿鳳の面影を見出し、かつて喪った愛をもう一度、とりもどそうと試みる。
けれども阿青は籠の鳥に甘んじることは望まない。
与えられるばかりの安閑な暮らしを捨てて、冥い森へと歩みだす。かつて阿鳳がそうであったように。


だれしもがそのひとだけの森を持っている。あらかじめ背負わされた罪をひきうけ、荊を掻きわけて傷をつくり、風を読み、想いを研ぎ澄ませて、みえない道をさぐっている。私たちはすべてひとりの孽子なのであり、そしてそれを慙じることは無いのだ。いつかだれかに逢えたら、そんなふうに伝えたい。そう思いたくなる物語だった。



范植偉、飾演李青



金勤、飾演小玉



吳懷中、飾演老鼠



張孝全、飾演呉敏



余談ですけれど。
呉敏を演じた張孝全(ジョセフ・チャン)の風貌がどこか劉燁を彷彿させるせいもあるけれど、呉敏とそのパトロン張さんの関係にはほんのわずか、藍宇と陳捍東が重なってみえた。
張さんのために身も心も捧げている呉敏を(張孝全が精悍な美青年なので、裏腹なあどけなさ、無器用なけなげさがひどく沁みる)、別の少年に心を動かした張さんは着の身着のままで追い出し、そのせいで呉敏は自殺まで図る。しばらくして張さんは卒中で倒れ、半身不随になってしまう。そこではじめて、傲慢な張さんもまた、同性愛という「罪」に怯え慙愧して生きてきた孽子であることがあきらかになる。かつて受けた酷い仕打ちも忘れて、かいがいしく張さんの介護をする呉敏。たくさん愛したことで負けて、けれども最後の最後で勝ったのは呉敏かも知れない。呉敏はしあわせだろう。しあわせにきまっている。







many thanks to:“BLOWN UP CHILDREN”, performed by YOSHII LOVINSON
| 16:41 | 電影感想文。 | comments(8) | - |
歓迎光臨7。
2009年春。
胡軍さんと劉燁さんにはまりかけのときにまず固く心に誓った

──紙モノ(雑誌など)にゃ手は出すまい。

については、多少の例外はありつつも、3年経ったいまもまあほぼ遵守できていると思うんですが。
しかし『ELLE MEN』2011年最終号にひきつづきこればっかりは。





ネットに画像が出始めたころは画像眺めてるだけで満足しちゃって、お取り寄せする予定じゃありませんでした。
だけどもあまいお菓子で自分を慰撫したくなるようなことがあって、そのときたまたま手近にあったお菓子がこれだったという。
そしたら届くよりも早く『王的盛宴』上映延期騒動が降って湧いてしまいましたという。

人生いろいろさ。

この映画の行く末がまったく見定められなくなったいまとなっては、「2012年7月5日公開」が射程にあった幸福な時間の記録という意味で、これは貴重なイシューかもしれないですねえ。




高級美青年三助風呂・ラウンジ撮影のひとこま。
三助さんのユニフォームもといお衣装はおふたりともヴェルサーチ。



記事ちゃんと読んで、できれば訳してもみたいところですけど。
んでまあそのために買ったわけじゃないんですけれどこちらは。




CASIO EX-word XD-D7300


仕事に使える『精選版 日本国語大辞典』搭載のが欲しくて1号機(XD-GF6900)買ったのが2009年5月。
『藍宇』に出逢う数日まえでした。
『藍宇』に出逢ってのちだったら、中国語に特化した機種に手を出していたかもしれません。

人生いろいろさ。

人生いろいろで中国語に日々接するようになり、座右の中国語の辞書も3冊を数えました。
だがネットの文章(微博とか、芸能方面の記事とか)をちょこちょこっと読みたいときなんか、手書き入力機能のついた中国語特化の電子辞書があると、やっぱりすんごく楽だろうなあと。
あと、なんつってもツインカラー液晶ディスプレイがきれいで見やすいんですわ。
ヨ○バシの店頭で(ほしいなあ…)という顔ぶらさげてぼへっと眺めているところをお店のおにいさんにすかさず捕獲され。
「えー、でもぅ、中日大辞典は第三版が2010年に出てるけどこれまだ第二版だしぃー、もうちょっと待ったほうがいいのかもぅ……」
とか往生際の悪いことをぐじゃぐじゃいってたら、このトーシロー(笑)めが、という顔されて「アナログの辞書が改訂されても、電子辞書化されるまでにはけっこう時間がかかるんですよっ!」等々の猛プッシュくらいまして。
「えー、でもぅ、それってこいつの次のモデルに搭載の可能性だって無くは無い、ってことにもなるんじゃないのぅ?」
とか思ったけど現物触っちゃったら細かいことはまあいっかになりまして。
ほぼ衝動買いでしたがかわいいし使える仔だし、たいへんに満足しております。これで中文学習能力もするするっとアップしてくれたらいうこと無しですがそうは問屋が卸してくださいません。
| 09:32 | 瑣屑。 | comments(10) | - |
女神的接吻是不是被給予誰?
仕事に追われて連ドラまともに観とるひまなんかほぼナッシングなのですが、『平清盛』『リーガル・ハイ』については話は別です。身を浄め居住まいを正し息を詰めて視聴しています。どちらもドラマそのものが非常にすぐれたエンターテインメントになっていることと、そして理由はもうひとつ。山本耕史と堺雅人、2004年度NHK大河ドラマ『新選組!』に心身共に持つてかれちまつた自分にとって忘れがたい副長総長、そのふたりがそれぞれに孤高の天才を演じて半端無く良い仕事をしているということ。
だが苛烈果断かつ可憐であった悪左府藤原頼長公は保元の乱に敗れてお果てになり、はなもちならない小動物・古美門研介先生とも次週を以てさようなら。すべてのものごとに終わりはきっと訪れる。それが世の習いですが些か無念です。

『リーガル・ハイ』の放映開始まえに堺雅人さんのインタヴューを起こすお仕事をさせていただきました。古美門先生のひととなりについて堺さんの御言葉からあれこれ想像してはいたものの、始まってみたら自分の思惑なぞ軽く凌駕される痛快さでした。唯我独尊、傲岸不遜。狡猾で奇矯でアグレッシヴでさびしんぼう。6月12日放映の第9話、旧絹美村の老人たちを挑発し煽り立て憎悪させ誇りと尊厳を取り戻させた、容赦は無いが愛と情熱はありまくりのあの舌鋒。
泣きました。


ざっとそんなかんじですから劉燁さんのニューなドラマ映画(※すみません。電視劇じゃなく電影でした)『殺戒』で法廷シーンの撮影やってますとか聞くといろんな想いが交錯してうっすらほほえんでしまったり、いたします。
劉燁さんの微博によれば屋内プールでの撮影などもあった模様)

劉燁さんが相手役の倪妮さんに剣を捧げている発布会のお写真見て、「え、古装?」とかうっかり勘違いしてしまったんですが、じゃなかった。恋人同士であった男女が如何なる事情か原告被告に分かれ、敵として相見えて火花散らす的などろどろ人間ドラマみたいです。劉燁さんはどちらなのかというと、





もちろん被告です。

これまでにも、ドラマにおいて被告の立場に立たされる場面が何度かあったかと思います。どうもあんまり「原告!」ってイメージじゃありません。誤解と無理解が重なった果てに罪を犯してしまいました情状酌量の余地ありまくりです、みたいなキャラクターが宿命的に似合ってしまうようです。こちらの記事によれば審理中に突然倒れて意識不明になってしまうんだとか。ああもう早くも可憐で不憫なことになる予感でわくわくです。そんな劉燁さんが律師(=弁護士)役を演ることは、この先はたしてあるのでしょうか。
「劉燁さんは、滑舌的に律師はちょっとねえ」
とか、あちらでもやっぱり思われているのでしょうかきゅん。ですがやれば必要以上にできすぎる仔ですから、古美門先生ばりに七三分けマシンガントークの劉燁さんというものも、こわいものみたさでみてみたい。DVD化のあかつきには特典映像でNG集もぜひ!




| 12:16 | Liu Ye(劉/リウ・イエ) | comments(6) | - |
conversation piece.
台風すごかったですね。皆さまご無事でいらっしゃいましょうか。
一過の本日、こちら横浜はすかっと晴れ上がるでもなくずっしり曇るわけでもなく、じめじめして風は強くそして暑いです。
そんな湿気むんむんのまっただなか、先月劉燁さんで禁断企画やらかしやがった『GOOD 好主婦」が、今月は胡軍さんでやらかしてくれました。





劉燁胡軍が連続表紙降臨だなんて、もはやねらいすましてネタ投下しているとしかおもえませぬ。
と、極東極北ヲタの腐れ脳は穿ったことを考えてしまうのですがまあそんなわきゃあない。そんなわきゃああるかも知れませんがひょっとしたら。
今年、胡軍さんのお父様とお母様が金婚を迎えるので、それを祝して、お姉様・胡軍さん・妹さんとそのご家族が大集合しての独占おめでとう大企画だそうでございます。




(お写真は『GOOD好主婦』官報微博様より)


ううむ。圧巻のご一族でございます。
なんかちょっとこの、王家の血筋といいましょうか、気品と風格がございますね。
いっそ皆さま古装で撮っていただきたかったですよ。単に自分が胡軍さんの古装をみたいというただそれだけの理由ですが。


ところで表紙写真。
九九ちゃんの下にもひとりお子様がいらっしゃるらしいというお話は仄聞していましたが、そうかこの『硬漢/アンダードッグ』の笑笑みたいなやんちゃくさいぼっちゃんがそうなのですね。一家4人揃ってのメディア露出はこれが初だそうです。微博に「胡军的小儿子康儿」とあるのでお名前は「康」くんかな。北村一輝さんのご本名と同じだわ。そして『米尼』の劉燁さんの役名とも同じだわ。すごくちっちゃいかんじでうれしいわ。
九九ちゃんとのデレたグラビアは何度か撮影なさっている胡軍さんですが、これからは息子さんといっしょのシューティングも増えていくんでしょうか。たのしみですね。

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| 15:12 | Hu Jun(胡軍/フー・ジュン) | comments(8) | - |
彼とメガネ・在魔都。
皆さまご存じのように、週末は上海で映画祭がありました。
いろいろなスターさんが文字通り綺羅、星の如くに紅絨毯踏んでいらして、動画観てるだけで目が潰れそうになりました。日本からは、私がラブな役者・堺雅人さんが主演し私がラブなロックスター・吉井和哉さんが主題歌(“点描のしくみ”。8月29日リリースですよろしくねっ!)を歌っている内田けんじ監督(『アフタースクール』)の作品『鍵泥棒のメソッド』がコンペティション参加。堺さん広末涼子さんが紅絨毯降臨し、映画も大人気だったみたいです。めでたしめでたし。
そんなめでたいなかでも拙宅は当然のこと乍ら劉燁さんおひとりに特化し、管理人の病んだ視点から語らせてもらいます。


劉燁さんは『王的盛宴』@陸川組と『厨子戯子痞子』@管虎組、ダブルでご登壇。
こちらの記事によれば、双方の時間が近接していてお衣装チェンジする時間が無くって、黒縁めがねをすちゃっと装着して迅速に差別化なすったそうです。





よく見ると『王的盛宴』チームのお写真、左手にめがね持ってます。
項王こと呉彦祖さんがご欠席というかえすがえすもくちおしい事態で(項羽劉邦韓信が三人並びで悠然とレッドカーペット降臨だったらば、どんだけ盛宴だったことでしょうか……)、そのせいなのかなんなのか、鬼嫁呂后も愛人戚夫人もうっちゃって劉邦みずから虞姫の肩を抱くという事態。
これってもしかして女好きな劉邦が虞姫にぽぉっとなっちゃうとかいう映画の設定だったり? いやでもそれだと『大漢風』じゃないですか。だいいちこの虞姫そこまでファムファタールぽくもないじゃないですか。などと妄想に託けてなにげにひどいことを言ってみたいわたしだったり。


いっぽう『厨子戯子痞子』チームの劉燁さんは。




(下のお写真はこちらさまより)


たかがめがねをかけただけでどうしていきなりそんなに憂愁の美青年(ぷ)になれるのだやっぱ天才役者なんだね、とか無意味にふんぞりかえってみるわたしだったり。

上記記事では「みるからに品がおよろしくって、映画の下賤なコックさんとはおおちがいですねー」(意訳)とか書いとるが、あたりまえだよ。あのひとがあのまんまここ出てきたら困るわ。いやでもあのまんまでレッドカーペットつうのもちょと見てみたかった。いっそ役者さんもごろつきさんもあのまんまでぜんぜん差し支え無かった。

そんな、北京→上海絶賛移動中、スッチーさんにも好感度高い劉燁さんの動画です。でも寝姿まで撮られちゃうなんて……。→
(※管虎監督にシャンパンのませてもらってこぼれた雫が顎から喉元つたってお洋服濡らしてるのを監督に拭いてもらう、という極北ヲタ的にたまらない一部始終も収められています)


……なんて、のんきにもえもえしておりますが、それというのも上映延期になってしまった『王的盛宴』のなりゆきに暗雲たちこめているみたいなのでせめてちょっと、元気だそうと思って。
18日におこなわれたシンポジウムで、陸川監督が語るうち言葉つまらせ落涙という顛末であった、ということをusakoさまに教えていただきました。
楽観視はまったくできない、というかもうどうしようもないのかなあこういう事態は。
思うことは多々。
改めて記事にしたいと思っています。
| 11:55 | Liu Ye(劉/リウ・イエ) | comments(4) | - |
遊戯也瘋狂。
毎夜毎夜、なんだかんだイベントが発生してくださっています。
昨夜は『王的盛宴』公開延期の件でちょっとしょんぼりしちゃっていました。
そして今日も、私的に悲しい出来事があったのですが。
夜になりゃいきなりアゲアゲですわ。
つい先日、だれがどなたかわからないおもわせぶりな海報リリース→きっとこのままおもわせぶりに引っ張ってくプロモーション戦略なのね上等じゃないのふふふ→とか思ってたらあっさり預告片解禁@『厨子戯子痞子』。
だれがどなたかの内訳は、

●厨子(コックさん)=劉燁さん。
●戯子(役者さん)=張涵予さん。
●痞子(ごろつきさん)=黄渤さん。

でございました。






えーとそのなんだ。
劉燁さんがかなりまつがったサムライコスプレイヤー的なことになっておりますがあ。
いやもうみなまでゆうてくれるな奥さんお気持ちはよくわかります。髪形どうなってんですかとかその裃って折り紙?とか袴どうやって穿いてんのとか、もろもろ些末なつっこみをしたくてしたくてたまんないのは私もいっしょです。そのへんは見なかったことにすればなんかちょっと戦国時代の色小姓的な装いと、いっていえなくもなくないですか? 前髪あるし、百歩譲って森蘭丸的な? すいません明らかにそれは譲りすぎでしたすいません。単に私の腐れ脳が胡のつくひとを信長公に設定したいだけの話でした。それはともかくこの白装束色小姓コスプレでいったいなにをどう料理してくれる気なのでしょうかかわいいコックさん。無国籍ウエスタン的な趣というかやっぱりなにがどうだかよくわからない、でもわからないなりになんかすごくおもしろそうなお話という気もするそんな預告片。
どうぞごらんくださいませー(重いけど→


関連記事とか。→



【追加】
身長差に萌へすぎてまたしてもあさっぱらから日々の営為が儘ならない三兄弟+導演画像とか↓
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| 23:07 | 三兄弟×厨子戏子痞子/厨戏痞。 | comments(6) | - |
但是我不丢掉希望。
ご存じのかたもいらっしゃると思います。
昨日の午後、非常に遺憾なニュースが飛び込んできました。
7月5日公開予定であった『王的盛宴』、突然の公開延期だそうです。



関連記事(こちらとかこちらとかこちらとか)のなかで繰り返されている、
「非商業性的特殊原因」
てのがなにがなんだかです。
なにがなんだかすぎて、(カンヌ行けなかった件まで含めて)様々な臆測が飛び交ってもいるようです。
まとめれば「大人の事情」てことになるんでしょうか。
しかし公開までひと月切った時点で、こんな極東の極北のちんぴらブロガーですらカウントダウンまつりでアゲアゲエブリデーイな今日このごろになって、いきなり「詳しいことはなにもお話しできませんし公開時期も未定です年内公開できればいいけどむにゃむにゃ…」とかいうのはあまりにも異常。
大陸の芸能事情に暗いのでよくわからない、もしかしたらそういう異常がふつうに罷り通るお国柄なのかも知れません。が、こんな極東の極北のちんぴらブロガーですら気が揉めてビールとワインしか喉通んないくらいなんですから、大陸の関係各位、迷の皆さんはそらもうはらわたにえくりかえっとることでしょう。
そんななか、るーちゃん導演こと陸川監督が微博に泣けるコメントを。




经过显影和定影的胶片可以存放六十年;刻在脑子里的影像可以存一生;没事的,电影已经在这了,孩子已经生了,坐等户口。人在电影在。


がんばれるーちゃん! がんばれスタッフ&キャストの皆さん!
極東の極北でいついつまでも待ってるぜ!
そもそも日本じゃ公開すら予定されてないかもしれないけどうわぁん自爆!!
| 19:37 | 王的盛宴。/項羽と劉邦 鴻門の会。 | comments(6) | - |
冷峻。
夜毎の海報まつりですみません。
だってやっぱり素通りできないわこんなもの。





こないだまで些か貫禄たっぷりすぎるフビライ様だったとおもったら、なんかいきなりシュッとしちゃって胡軍さん。
新しいお仕事のようです。ドラマなのかな。『像火花像蝴蝶』。記事こちらとか。→

「火花(花火?)の如く蝶の如く」、みたいな意味なんでしょうか。
民国時代の上海黒社会のボス「段紹栄」というお役だそうです。右頬の刀創がいろっぽいです。なんかもう御意見無用てかんじです。お衣装の詳細がよくわかんないですが、もしかして長袍だったりするの? 長袍だったらイイな。勿論三つ揃いだってイイ。スーツ番長面目躍如のうるわしさにきまってますから。自分の不埒脳内じゃ早くも老上海つながりで、『天堂口』の大剛とガチであんな事態やこんな事態が無理やり展開していたりしますよ。大剛風情なんか鼻で嗤って小僧呼ばわりしてください。そんでもって向こう意気のつよいあのはねっかえりがきいっとかなっちゃって、八つ当たりで三下タコ殴りとかしちゃえばいいです。でもまず間違いなく『像火花像蝴蝶』はそういうドラマじゃありません。ほんとすいません。
| 00:16 | Hu Jun(胡軍/フー・ジュン) | comments(8) | - |
厨子戯子痞子。
管虎導演×張涵予さん劉燁さん黄渤さんの三影帝競演の電影作品『虎烈拉(コレラ)』ですが。
英語サブタイトルの「Cheff, Actor, Scoundrel(料理人、役者、ごろつき)」そのまんま、表題通りに改題決定だそうでございます。
防毒マスクのせいもあって絶妙にだれがどなたかわからない海報も焦らしまくりつつまとめてドロップ。




手持四把利刃的“厨子”



身着五彩斑斓戏服的“戏子”



淡定怀抱手榴弹的“痞子”




やればできる仔かもしれないと思った劉燁さんのビジュアルがロン毛であったことからから推し量りますと、なんかどうも一番上の厨仔もとい厨子、すなわちかわいいコックさんではなかろうか。鉄板焼き職人かどうかは蓋を開けてみないとわかりませんが。ともかく刃物三昧でいと素敵。だれがどなたかわかんないけど詳細はこちら→
| 23:57 | 三兄弟×厨子戏子痞子/厨戏痞。 | comments(4) | - |
王的蔵出し・西楚覇王之巻。
ここ一週間ばかり仕事がぢごくで、午前3時過ぎに寝て午前8時まえに起きる的なギリギリライフを送っていました。
そんな、朝っぱらからへろへろでPCに向かった私の目をぱっちりさせてくれたのが『王的盛宴』の項王甲冑画像お蔵出し事件です。本編公開前なのに早くもばらしまくり。さすがなにかといろいろと太っ腹です大陸は。





西楚覇王(=呉彦祖)の美麗甲冑とか分解図とか、中の人の美麗おぬうど(想像図)などなど。






項王ぱんつ穿いとる!
そんな部分にいの一番に刮目でほんとうにすみません。
いやだって、たしか司馬さんだったかが、この時代は下着はつけていなかったとか書いてたの読んだ記憶があるもんだから『項羽と劉邦』かなんかで。

その他の画像とか、携帯待ち受け画像とか動画なんかはこちらにまとまっております。請看。→王的盛宴・幕后故事


こちらの記事によれば項王の甲冑デザインは、秦の始皇帝の兵馬俑や、台湾、日本の甲冑なども参考にしているそうです。
重さは30斤。中国の1斤は500グラムなので、15キロぐらい。
花魁の道中の衣装が鬘もあわせると全部で30キロぐらいになるといいますから、揚巻や八ツ橋よりは項羽のがまだまし、といっていえなくもありません。それでもこんだけビルドアップした肉体じゃないと到底耐えられないのか。そう考えますと揚巻や八ツ橋の中のひとなんてどんだけなのか。『暫』の鎌倉権五郎景政の衣装は60キロぐらいだそうだから(12世市川團十郎丈談)どんだけどんだけなのか成田屋のひとも。成田屋といえば項王の中のひとって助六(もてもて)とかも似合うんじゃないかしら。すみません話がずれました。しかしなにしろ40度近い真夏の野外での撮影だったので、呉彦祖さんはあやうく熱中症だったそうです。そして虞姫役の何杜娟さんはるーちゃん導演に、虞姫の扮装をしてから呉彦祖さんがこの甲冑を身につける介添えをするよう命ぜられたんだそうです。ふたりのあいだの「情」を演技に醸し出せるようにという、役作りの一環なんですね。でも漢王の中のひとは相手が鬼嫁だから金輪際そんなことしてもらえなかったと思います。しくしく。


しくしくついでに美麗項王にくらべるとかなりもっさりー君な漢王劉邦さんも。



甲冑造型画像とか分解図とか中のひとのおぬうど(ぱんつ込み)とか、早く公開になれば良いなー。
| 12:05 | 王的盛宴。/項羽と劉邦 鴻門の会。 | comments(5) | - |
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