蛇果─hebiichigo─

是我有病。

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デニスルイス。そして「皇子+王子オフin名古屋」への道。
そんなタイトルですいません。若手お笑いコンビじゃないです。並べて連呼したくなる響きだったもんですからつい魔が差しましたすいません。


「デニス」は「王子」こと杜宇航(デニス・トー)さん。
「ルイス」は「皇子」こと樊少皇(ルイス・ファン)さん。
そんな高貴な王子皇子揃い踏みのこのレジェンドが、今週土曜日から劇場公開だッ!!!





『イップ・マン 序章』と『イップ・マン 葉問』でイップ師匠の宿敵→仲良しさんになる金山找を演じた樊少皇さん。
『序章』では金山找の手下、『葉問』ではホン師匠のお弟子さんを演じた杜宇航さん。
満を持して葉さんちのご兄弟を演じておられます。
杜宇航さんが葉問で、その義理の兄・葉天賜が樊少皇さん。宿命の美麗兄弟ものですよ、奥さん。ちょっとまつがっているかもしれませんけど大筋で合っているとおもいます。
2010年秋、TIFFで『序章』『葉問』を観て→樊少皇さんにあらためて岡惚れ→この作品の存在を知りました。
日本で公開されるかされないかがわかんなかったものですから香港版DVD買って、2010年暮れにひと足早く号泣してしまいました。劇場のスクリーンで観てもう一度号泣予定。みどころはもちろん凄まじくキレの良いアクションですが、でも個人的にはそればっかじゃない。
拙宅の検索ワードランキング上位に常時くいこんでいるのが「長袍(チャンパオ)」で、なんでかといえばひとえに私が長袍って萌へるわあとか長袍にクラクラですぅとか長袍にうっとり、とかわあわあうるさくしているせいですが。
本作のこちらの皇子も私の美麗長袍男子コレクション殿堂入り。





嗚呼すがすがしひお凛々しひ。
そのすがすがしく凛々しい天賜お兄様の生き様が、ほんとに悲哀満載で泣けるんです……。
レジェンドの詳細は、ぜひぜひ劇場でおたしかめくださいませ。




4月から大阪シネ・リーブル梅田、青森シネマディクト、名古屋ピカデリー、そしてディノスシネマズ札幌劇場で順次公開予定。くわしくは『イップ・マン 誕生』公式サイトで→


【追記】
4月28日土曜日。
名古屋ピカデリーでの公開初日に合わせて、「皇子+王子オフin名古屋」が開催されました。
仕事柄いわゆるGW進行てやつが毎年恒例なため、日程的にどうだかなーと思いつつ。しかしこんなゴージャスに愉しい機会も滅多に無いのでおもいきって参戦申請しました。すると案の定26日27日あたりに照準合わせて鬼のように仕事が重なってきやがりました。一時期は「もうだめか……参戦キャンセルすっか……」というところまで追い込まれたものの、名古屋行きたい虚仮の一念でなんとかやっつけました。

指を折ってみればザ・イエロー・モンキーさんのスプリングツアー以来12年ぶりの名古屋。
往時のライヴ会場だったレインボーホールもガイシホールという名前になり、名古屋駅近辺にもかつてはなかった近未来SFみたいな建物が建ち並んでいます。しかし名古屋といえば地下。地上が近未来でもテルミナ、メイチカあたりは昭和で時間が止まっています。大名古屋ビルヂングにも、どうにか建て替え前に再会が叶いました。

【充実のコース】
中華料理店でランチ(皇子王子萌えバナでおおさわぎ)→カラオケボックスで秘蔵DVD鑑賞(「毛が、毛が無いっ!」でおおさわぎ)→『イップ・マン 誕生』鑑賞(各位ウットリ…)→打ち上げ@「風来坊」(「手羽先死ぬほどウマーイ!!」とかもういろいろおおさわぎ)

最終的に、総勢12名+飛び込み1名、計13名という布陣になりました。


書道師範まっちゃん筆による素晴らしい横断幕。



「風来坊」の手羽先。黄猿ライヴなつかしいな…。



同伴の師匠ズも辛苦了。




ご参加の皆さま、いろいろありがとうございました。
おみやげもいっぱいいただいてしまいました。
当分おやつには不自由しません。





はじめましての方が圧倒的に多かったのですが、やはりこう、ラブの名の下に集ったひとたちならではのフランクさと強さというんでしょうか、良い意味で話が早い。
やっぱり人間は人間に逢うようにできてるんだね。
一生で逢えるひとが何人なのかはわからないけど。
自分がこういう場で言葉を綴っているのは畢竟だれかに逢ってみたいから、ともいえると思います。
目の前にいるひとがラブを語る声音がどれだけはずんでいるか。ほっぺがどれだけ紅潮しているか。目がどれだけキラキラしているか。そういうものに触れてみたいという欲望。その欲望を実現する機会を、虎視眈々と窺っているのかも知れません。


そういうわけですから、もうお逢いした方にも何度でも、
まだ見ぬ方ともいつかきっと、


逢いたい。
逢いましょう。
| 22:27 | 電影瑣聞。 | comments(2) | - |
歓迎光臨6。
新顔のみなさんがぞくぞくとおうちに来てくれました。





(時計回りに)

●『藍宇』イタリア版
言語はオリジナルですが字幕はイタリア語。北村一輝さんがかわいらしくモジクネながらナビゲーターを務める『テレビでイタリア語』に夢中な私に、「『藍宇』で学ぶが良い。」とえろーすの神様が啓示をくだすったのですね。でも裏ジャケがベッドに横たわる藍宇の無修正フルヌードなので、お子様やご主人の目に触れる場所には迂闊に放置できないですから奥さん念のため。あと特典のフォトギャラリーに「うわおいそんなん撮ってやがったのかよ!」な素敵ショットがありました。近いうちにご紹介イタシマス。


●『斗牛(COW)』
のっぽの導演×ちびっこ影帝(ごめん)のマリアージュ。第66回ヴェネチア国際映画祭で上映され、第46回台湾金馬奨で黄渤さんに最優秀主演男優賞をもたらした作品です。2012年が明けたらいきなり劉燁さんと深い仲になってしまっていた管虎監督と黄渤さんについて、まずはおべんきょうしてみましょう、という気持ちで買ったのですが非常におもしろかった。毒とか闇とか血とか悪意とか酸鼻とかの釣瓶打ちで、それらをくぐりぬけた彼方にほんのりみえる光のせつなさ、みたいな。つまり私のだいすきなテイストでした。管虎監督が創出する世界のなかに立つ劉燁さんをみるのが、すごくたのしみになりました。


●『無聲風鈴(Soundless Wind Chime)』
日本での劇場公開を待っていようとおもいます、とか殊勝なことを書いとったくせに、『王的盛宴』の呂聿来さん@子嬰さんの姫ビジュアルに腰砕けになってしんぼうたまらずぽちってしまいました。
なんということもないお話です。敢えて「ドラマチック」に走ることを避け、繊細なショットを丁寧な手つきでつみかさねて、ただその「なんということもなさ」(とはいえ「凡庸」とはちがう)を語っているだけの。そしてその「なんということもなさ」を清楚かつ可憐に、芯の強さをのぞかせながら体現する呂聿来さんがとてもうつくしいです。彼は中央戯劇学院で劉燁さんの4コ下の後輩なんだが、こういう天使をふたりも輩出する中戯ってやっぱすごいんだね。



そしてこれは「花日和」のみんきぃさんにリコメンドいただいて速攻買いに走った、




『三国志魂(スピリッツ)』(上・下)

やーこれおもしろいわー。
とりあえずレックリで趙雲さんにはまって返す刀で胡軍さんにも溺れちゃって勢いで『三国志』読むことは読んだけどいまいちわかってねえよというひと(=オレなど)向けの再入門書としてうってつけです(もちろんマニヤのひとにも)。荒川先生ゑがく趙雲さんは、どっかちょっと胡軍さんの面影もあったりなんかします。ばったばったと敵を薙ぎ倒しながら阿斗さまをあやしたりちちをあげたり(注:自分のちちでは無い。男なのでちちはでない)、たいへんです。ちちをあげる場面はぜひとも胡軍さんで実写でみてみたかった。ちなみに表紙のひとらですが

上巻:(右から)曹操、劉備、孫権
下巻:(右から)司馬懿、諸葛亮、陸遜

です。
| 18:42 | 瑣屑。 | comments(4) | - |
blanc et noir・seizième──「リウイエ事件」。
きのうのことですが、表題のワードで検索してみえたかたがいらっしゃいました。
じじじ「事件」て。
ななななにをやらかしたんだあの仔犬は。
と、ちょっとびびりました。
事件といえばおととしでしたっけか、酔っぱらった外人オヤジにからまれてぼこぼこにした(ちょっと話盛ってみた)事件なんかがありましたが。
劉邦さん@『王的盛宴』造型解禁もけっこうな事件でしたし。
なんか某所でショーモデルさんやっちゃってランウェイ歩いちゃいました事件とかも、きのうはあったようでした。





居た堪れ無いわ、イエたん……。
ま、かわいいですけど。
鬼狼が黒衣でランウェイだったらちょっとええ事件だな、とかすかさずおもいました。なみはずれてシャイでアガリ性なのでがっちがちに緊張して右手と右足が一緒に出ちゃって途中で裾ふんづけてすっころぶオプション付き。


推測なんですがどうもそのお客さまは、「盧剛(ルー・ガン)事件」(=1991年にアイオワ大学で起きた中国人留学生による殺人事件)についてお知りになりたかったのじゃなかろうかと。
盧剛事件をモデルにした映画、『アフター・ザ・レイン/Dark Matter』(かなり偏った感想文→の主演俳優の名前と実在した中国人留学生の名前が、ごっちゃになってしまったのかもしれません。
ルーガンとリウイエ。
似てないっちゃ似てないが似てるっちゃ似てる、ような気も。劉燁さんの映画での役名が「リウシン」だから、犯人はリウなんとかって野郎だ確かそうだ、とおもわれたのかも。よくわからなーい。
ま、そんな、春の日のプチ事件。



しかし自分にとって直近の事件といえば、中央戯劇学院表演系87級卒業20周年記念ドラマ『青春四十』で胡軍さんが十年一日の如くのこのパジャマをお召しな件だった。




陳捍東が四十五とかになったら、ちょっと老眼入ってこんなかんじになってんのかな。
四十五になった陳捍東と三十五になった藍宇にも、逢いたかったな。
九十五になった陳捍東と八十五になった藍宇にも、逢いたかったな。
どうもじじいネタからぬけだせません。
しかしどうしてあちらのお国では、殿方のパジャマといえば脊髄反射でしましまなのか。
しましま以外は断じて認めぬ、男なら男らしくしましまにせぇい!という暗黙裡のお申し合わせとか、あるのかしら。
眠り姫な老三と眠り姫な方鎮東、どっちもしましまちゃん。





方鎮東に藍宇の死に顔が二重映しになってこまってしまうな。
| 10:30 | blanc et noir | comments(6) | - |
じい1号。
『王的盛宴』各キャラクターのビジュアルが解禁になる、そのずいぶんまえにこの画像は目にしておりました。

でも出所が一般の方の微博だったもんだから、載っけるのは控えました。
だいいちほんとにほんとの劉邦さんなのかもわからなかったし。どこの馬の骨かわからんじじいだったらこまるし。
なのでこのひとのことはもっぱら、「じい1号」と呼んでました。
さっきご本人が微博で公開してくださってましたので満を持してリリース。




去年の今日はこんなだったそうです。おつかれちゃんでした。四月ばかの日には貞子扱いまでされてしまったじい1号でした。自分も予告みていて「貞子入っとるわ」と思ったのでしたが劉燁さんがふびんすぎて口に出せませんでした。しかし中国のひとったら血も涙もありません。劉燁さんにしてからが「貞子小姐」とか書いてます。貞子にも小姐つけるって、なんかちょっと新鮮というか目頭が熱くなるね。


ちなみに、じい1号からじい5号まで揃ったあかつきには、ゴッドフェニックス→科学忍法・火の鳥が可能になる予定です。
| 20:53 | 王的盛宴。/項羽と劉邦 鴻門の会。 | comments(2) | - |
驚心動魄的狂歓喜劇。
はらはらドキドキのスラップスティック。
って訳せば良いんでしょうかこれは。

管虎監督と黄渤さんが組んだ、そして黄渤さんが第46回台湾金馬奨最優秀主演男優賞を受賞した『斗牛』のDVDが届くのをわくわくしながら待ってるところへ、いきなりなんか聞いてないよ的な記者発表でびっくりです。
三影帝×190センチメートル導演チームで次は映画やるそうです。タイトルは『虎烈拉』。

日本じゃこの病は19世紀に伝来し、「古列亜」「虎列刺」「虎狼痢」などの字を当て、あっというまにころりと死んじゃうから「コロリ」などとも呼ばれました。
そうです。仁先生も罹ったあの。
「コレラ」のことですね。
第二次大戦下の北京を舞台に、いろんな偶然や行き違いが重なって、張涵予さん、劉燁さん、黄渤さんがコレラ大流行の危機に巻き込まれてすったもんだする喜劇、とのことでございます。

わーん。

なんとなく想像できる気がするけど基本的にぜんぜんわからない。
ぜんぜんわからないながらも妙に煽られてしまう、映画本編とはほぼ関係の無いPVでもどうぞ!→

PVつうても三影帝様の過去の出演作のカットをつなげたものなのですが、これがけっこうおもしろいですよ。
老三いっぱい出てきます。
ちらっと藍宇も出ています……(萌



これでもかと馬々しい海報。


英語のサブタイトル、

Cheff, Actor, Scoundrel(料理人、役者、ごろつき)

は、張涵予さん劉燁さん黄渤さんがそれぞれ演じる役柄なんだって。
誰がどのキャラなのかはまだひみつみたいです。劉燁さんがまたしてもかわいい(けどはらはらドキドキな)コックさんじゃないことを祈る。そして今回は三影帝の皆さんノーギャラで出演する代わりに、映画に投資して収益山分けというビジネスをなさるんだとか。『火线三兄弟』ありきでこの企画なのか、ドラマで意気投合して決めちゃったのか、もしくはドラマは映画を射程に置いたプロローグなのか、そのあたりの事情はよくわかりませんけども。
おきゃくさんがいっぱいはいって、おかねがいっぱいもうかるといいね。
がしかしまたしても






身長差に萌えすぎて日々の営為が儘なりません……。




この劉燁さんがもおめちゃくちゃあいらしいんですけど。
実年齢では4人のなかで末っ子なんだもんねー。
あ。自分は未見ですが『海角七号』の田中千絵さんも共演されるそうです。


●関連記事とかお写真とか→
| 11:32 | 三兄弟×厨子戏子痞子/厨戏痞。 | comments(4) | - |
lifetime screen.
本日4月8日にレスリーに逢おうと決めたとき、イースターと釈迦の誕生日が重なる日であるということは1ミリも念頭にありませんでした。
しかし結果的に「そういう日」になったのも、不思議ですが必然だと思います。





『ブエノスアイレス』と『覇王別姫』を観てきました。
『ブエノスアイレス』も『覇王別姫』も、はじめて観たときの印象をきっぱりと裏切られました。

この二作が世に放たれたころ自分の色恋方面はあんまり良い状態で無く、そういう状態で観ればやはりどっちの映画もレスリーに感情移入というか自己投影というか、そんなことになってしまうわけでした。それはそれでまちがっていないと思います。でもかなりの時間を置いて改めて劇場で再会してみれば、雲が晴れたように当時は見えなかったものがみえるようになっていたし、ああほとんど進歩の無いように思えるだめ人間の自分でも、時間とともに歩みを重ねて「成長」というものもちょっとして、今日に至っておるのであるなあと。
自分をすきになっても良い気持ちになりました。
それは偏に張國榮、レスリー・チャンという方が放つ褪せないきらめきとときめきと、そして愛によるのだと思いました。


「映画は劇場で観るのが正しいのだ」
という論は、正論だと思います。
しかし自分の友人のなかには、さまざまな疾患を抱えていて劇場にでかけてゆきたくてもゆけないひとがいるため、その正論を聞かされるたび、すこしばかり辟易するのも事実です。

「映画は劇場で観るのが正しいのだ」
とおっしゃる向きは、「映画を劇場で観られる」、ご自身のその幸運に感謝してほしいな、という気がします。
それは自分も同様に。
今日はしみじみ感謝をしました。
キネカ大森さんが置いてくださった寄せ書きにも書いた言葉ですが。

ほんとうに彼は、やっぱり銀幕で逢うべきひとでした。
サンキューアイラブユー。
| 18:30 | 電影瑣聞。 | comments(12) | - |
占い猿・楚漢アストロロジー篇。
『王的盛宴』メインキャラクターの皆さんをそれぞれ黄道十二宮にあてはめてみたらこんなかんじになりましたというネタを、『王的盛宴』公式微博さんがドロップしてくださっていました。わたくし猿レベルの占いスキーでございますからそういう餌は根っからスルーができません。ほんとに当たっているのかしら。以下自分(=乙女座)との関係も含めて無理やり考察。
(引用はすべて石井ゆかり、「星座の本質」より)


【項羽】




傲慢で横暴で自信家でバカ強くって理想主義。
血中感情濃度がなみはずれて高く、挙げ句自分の感情に食い尽くされて破滅する項羽は獅子座だそうです。


獅子座を支配する星は、太陽です。
太陽系の中心にあってすべての惑星に光と軌道を与えています。
世界は、自分に認識されているがゆえに存在している、ということをごく自然にうけいれられるのです。


火の星座たる獅子座であればこそ、豊かな動きと温度を持った、激しい感情が動いています。
傷つくときは激しく傷つきます。
怒るときも同様です。
人からけなされたり、見下されたりすると、悲しみの波動が心に渦を巻きます。


王様たる獅子座は、自分に付き従う家臣をほしがっているのではないのです。
自分を王様だと認めてくれるもうひとつの太陽を喜ぶのが、獅子座の誇りであるのだとおもいます。



獅子座のお友達は何人かいて、
「自分を王様だと認めてくれるもうひとつの太陽を喜ぶ」
というのがどういうことかは、ぼんやりとわかる気がします。
自分が属する乙女座も獅子座と同じく王家の血筋系星座ですが、同じ王様でも乙女座は実務的かつ苦労性の王様で、どろどろの王位継承争いを経て、いくたびか暗殺の危機に瀕し、権謀術数を駆使しつつ、苦節10年で王冠と玉座を手にしましたみたいなかんじが我ながらします。

ひきかえ獅子座は「ほしい」と思ったらまっしぐらに分捕りにいく。
血刀をふるい屍の山を築いて玉座まで突き進み、我が手で我が頭上に王冠を授ける。
そういうことを単騎で華麗にやってのける王様。

20世紀が21世紀に変わるころ、干支ひとまわり以上年下の獅子座の男の子とつきあったことがあって、彼がほんとにそんなだった。私はラブというより彼に憧れきってしまって、しかしいっぽうで「この太陽に並び立っていたい」という欲望とか負けん気もつよくて、それで彼を傷つけてしまうくらいだったらと、自分からさよならしてしまいました。

彭城を占領する劉邦軍56万をたった3万で急襲し、完膚無き迄に潰走せしめた項羽の痛快さおそろしさに、だから私は問答無用で陶然となってしまいます。
もしも項羽にとっての劉邦が「自分を王様だと認めてくれるもうひとつの太陽」だったなら、このふたりの行く末はどうなっていたのかなあ。
なんて、詮無いことに思い馳せてみたくなったりします。

ちなみに項羽の中の人は
1974年9月30日生まれの太陽宮天秤座。血液型A型。八白土星。動物占いはこじか。ほへと数秘6 EX Db3。



【劉邦】




なりふりかまわず、金銭と権力への執着がつよく、しかしじつは猜疑心と被害妄想まみれの劉邦。
それを山羊座といわれちゃあ山羊座の立つ瀬が無いじゃないの、とおもいますが。
でもじっさい山羊座ってそのとおりみたいです。


山羊座は、ひとつひとつの対人関係をまとめあげて、
ひとつの全体的、有機的な「人間関係」のなかの自分を考えられるようになる場所です。


世界があり、他者がいる。

その根元には、自分という存在がある。

この得体の知れない外側の世界の中で、自分もできるだけ高い場所まで登り切り、生き抜き、勝ち上がってみせる。
これが山羊座の衝動です。


そのためには、利用できるモノはなんでも利用します。


自分がせっかく生まれてきたのだから、どうにかしてこの人生を、社会の中にどーんと位置づけてみたい。
山羊座の「夢」は、「実現」と、しっかりした階段で接続されています。


『王的盛宴』公式微博さんによれば劉邦の事務方ともいえる蕭何は乙女座。
なにがなんでも勝ち上がりたい山羊座劉邦がその勝ちを実現しやすいように、夜のあいだにこっそりと道を均したり、障害物を取り除いておいてやるのが乙女座蕭何。
実際に山羊座と乙女座は相性ばつぐんといわれるので納得のカプ。自分の場合太陽宮乙女座、上昇宮(=第一印象や外見を司る宮)山羊座ですからひとりで劉邦蕭何をやっているようなもんで、王朝のひとつも打ち立てて打ち立てられないことも無いような気がしますが(無理
山羊座が(そうは見えなくても)じつは相当にプライドが高いのだとか、プライドが高いということはうらはらにコンプレックスも同量かそれ以上にもっているということで、項羽をまえにすると劉邦がいつも「負け癖のついた犬」(『項羽と劉邦』)みたいに「わしはだめだ……」になっちゃうのも、己に照らしあわせれば、「そうだよな」と胸に落ちます。

わしはだめだと言いつつ劉邦は勝って、項羽は負ける。
だめだと思えるのは、実はほしいものがはっきりしているから。
明確に目的意識を持った上での劉邦のなりふりかまわなさと、戦闘機械のような項羽の生理。
そして「他者」というものの捉え方の違い。
そこで明暗は分かれたのでしょうか。
つねに単騎で疾駆し、憧憬と崇拝と畏怖をこめて仰ぎ見られるばかりの項羽。良くも悪くも「人間」という「他者」を手懐けることを知っていた劉邦。
劉邦のことを「そうだよな」とおもいつつもやっぱり、鉱物のように純に硬質にきらめき屹立する項羽にひきずられてしまうのです。

ちなみに劉邦の中の人は
1978年3月23日生まれの太陽宮牡羊座。血液型B型。四緑木星。動物占いはペガサス。ほへと数秘6 EX s-s8。



【韓信】




韓信は天秤座なんだって。
やっぱ項羽と劉邦、両天秤かけたからでしょうか。
なんつってるけど私、韓信のことをあんまりよくわかっていません。
天秤座のこともよくわかっていません。
月星座が天秤座なのでたとえば、

他人がいる。
この「他者」ということが、天秤座の主要なテーマです。

と言われるとまあすごくよくわかるのだが同時に天下御免の王様野郎でもあるので、
「けっ。他者他者うるせえんだよ」
になるのも事実だ。

自分のもっとも身近にいる、もっとも厄介な天秤座。
それは吉井和哉という男です。
ロックスターをやってます。
吉井と韓信は似ても似つかないが、ここまで長く、いろんな意味で腰を据えてつきあった天秤座の例を私は他に知りませんのでこの際吉井で語らせてもらいます。韓信じゃなくて吉井を語りたいだけじゃねえかよという向きもありましょうが、ああそうだよだまっていろ。

吉井和哉は「他者」の視線を病的に気にかけ、「他者」から己がどう見られているか、どう評価されているか、どう求められているか、などなどについて生来の天秤をつねにゆらゆらさせながら生きています。吉井は「いやおれはそんなんじゃない」と言うかも知れませんがそれは吉井が自分をよくわかっていない、またはよくわかっていないふりをしているからです。ちょっとやさしくされたり、ちょっと気持ちの良い言葉をきかせてもらったりすると、天秤は思いっきりそっちに傾きます。傾いたんなら傾いたままでいればいいものを、無駄にバランス感覚が発達していますから、「いやいややっぱり甘えてばっかりじゃイカン!」とあわててもう片方の秤に錘を追加して、均衡を保とうとします。

そういう天秤に振り回されるこっちこそいい面の皮だぜ。

ということが他者にはみんなわかっているのですが、たぶん吉井及び天秤座にはよくわからないんじゃないでしょうか。と、敢えて他者から言わせてもらう。
だってバランスをとるのがやつらの生理だから。
傾いたままでは気持ちが悪くて、生きていくのもつらいから。
優柔不断とか、八方美人とか、天秤座のひとを形容するお決まりの表現がありますが、それは偏に生来の天秤の精度の良さに由来するのだと思います。

まずお互いに独立した固体としてひとつ線を引き、その上で、距離を測り、性質を探り、ほかの関係を見定め、自分の態度を決定します。

「他者と自分との位置関係を見極める」
という姿勢は、天秤座の中に一致しているように思えます。

韓信が天才的な戦上手ということについては論を俟たないとおもいます。
その天才は、「関係」というものに敏感な天秤座の特質ゆえのもの、という気もします。

その天秤座韓信を生かして殺したのが乙女座蕭何。

「成也蕭何、敗也蕭何」
(蕭何により成功し、蕭何により敗北す)

韓信は蕭何に見出され、蕭何に破滅させられました。
いまのところ私は吉井和哉を破滅させる予定は無いけれど。
でもこの成語はちょっとだけ、肝に銘じておいてもいいな(笑)。

ちなみに韓信の中の人は
1976年10月14日生まれの太陽宮天秤座。血液型O型。六白金星。動物占いは狼。ほへと数秘2 EX s-s6。



【秦王子嬰】




韓信でさえわかんないんですから、出自も曖昧で事蹟も伝承もほとんど残らない子嬰のことがわかる道理などありません。
魚座であるといわれても、はあそうですか、ってかんじです。

魚座は、不思議な星座です。

といわれると、まあそうだよな、って気になります。

魚座は非常に自由なのです。

時に、己からすらも自由なのです。
だから、周囲に揺らされやすいのも事実。
こだわりもてらいもないがために、
悪い空気を素直に身体いっぱい吸い込んで、にっこり微笑んでいることすら、
あるのです。

偶さか秦王の血筋に生まれてしまったがために、宦官趙高と、劉邦と、項羽によって翻弄され、つまり「悪い空気」に曝されるだけ曝されて、なにごとも成し遂げず命を絶たれてしまう。
無惨な最期を迎えるそのときに、彼がにっこり微笑んでいたのかどうか。

魚座そのものはもっとしたたかだったりわけわかんなかったり不思議ちゃんだったりするのだと思います。黄道上で対極に位置するわたくし乙女座からみれば、道理はわかるがイラッとします、というのが魚座です。
かつて藍宇だった自分にとって陳捍東だった男がまさに魚座で、

自分のきもちの変化のままに、ムリもウソもなく行動しようとします。
悪意とか善意とかの範疇ではないのです。
ですから、魚座は瞬間的には、最高の善人に見えます。
でも、時間を追ってみていくと、とんでもない偽善者だと思われてしまうこともあります。

正しくそういうひとでした。
こっちも若かったので、彼のそういう「きもちの変化」にいまだに治癒しない傷を負わされて今日に至ります。
陳捍東を演じた胡軍さんもまた魚座の生まれであるという事実は、(苦笑)みたいなかんじでうけとめています。

「清秀的面容(美しく品のあるかおだち)」
と形容される秦朝最後の王であるこの公子は、くっきりとした欲望が勝ち上がる無慈悲な世界にあって、境界をもたない自由さと可憐さを踏みにじられる。
そうされることによって、淡く儚い感慨を一瞬だけこちらの胸に刻む。
そのためだけに用意された、言葉は悪いけどすこぶる魅力的な玩具、ではないでしょうか。魚座がそういう仕打ちを受ける件については悲哀をおぼえつつもスタンディングオベーションな乙女座でごめんな。

ちなみに子嬰の中の人は
1982年4月8日生まれの太陽宮牡羊座。血液型A型。九紫火星。動物占いはライオン。ほへと数秘5 s-s3。
| 21:59 | 王的盛宴。/項羽と劉邦 鴻門の会。 | comments(6) | - |
let the bullets fly.
とても評判が良いし実際とてもおもしろそうだし潤發兄も出てるし観てえなあ、と思いつつもDVD未購入だった姜文監督の『譲子弾飛』。
7月7日、日本公開決定だそうですぜ。
「マダム・チャンの日記」さまより情報をいただきましたありがとうございます。)


わぁお。
2011年は『孫文の義士団』『カンフーサイボーグ』の2作が日本公開されたけども今年は胡軍さんとは劇場でお逢いできないのでしょうか神様のばか、とちょっと天を呪ったりしていました。ならば逢わせてやろーとばかりに狙いすまして七夕の日、逢瀬を叶えていただけるようでございます。

けど、たぶんそんなにいっぱいお出ましじゃ無いと思うわ胡軍さん。
なんかよくわかんないけども潤發兄演ずる黄四郎さんの秘密兵器ということらしいので、勿体つけて出し惜しみされてるんじゃないかしら。
ビジュアルだってこんなんですぜ。






ひげまみれでアバターですぜ(号泣
2012年7月、捍東と藍宇がもとい胡軍さんと劉燁さんが揃いもそろってひげまみれで銀幕降臨。
ラヴいシンクロは大歓迎ですがよりにもよってなぜひげか……。
でもだったらいっそひげボーボーで共演とかひげバンド結成とかもうそんなんでもいいですぜ。





しまった脳内ひげ一色に染まっちゃって『譲子弾飛』の預告片のつもりがZZトップ貼っちゃった。
こっちですぜ。



| 00:45 | Hu Jun(胡軍/フー・ジュン) | comments(6) | - |
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