仔犬目の刺客。
2010.06.30 Wednesday
殿方のお顔は猿系もしくは爬虫類系がすきです。仔犬系男子には興味が無かった。
むしろ積極的にぜんぜん無かった。
うわめづかいで小首かしげたりされると、
「ぶりぶりしてんじゃねえ!」
とか足蹴にしたい感じだった、むしろ。
それが『藍宇』で劉燁さんにもってかれてこのざまです。いまじゃ積極的に仔犬系男子が気になってまう。そんな自分にとっての2010年上半期日本に於ける仔犬系最右翼。
NHK大河ドラマ『龍馬伝』の岡田以蔵。
佐藤健(たける)くんです。
『龍馬伝』は正直主役のひとがかなり苦手でございまして(F山さんのファンのひとごめんなさい)、かつドラマとして手に汗握っちゃうかと言われりゃそれもびみょうなとこです。
ただただこの子ひとりのためだけに、とりあえずいまは視聴しています。
ご存じのかたはご存じですが幕末四大人斬りというのがいます。薩摩の中村半次郎、田中新兵衛、肥後の河上彦斎、そして土佐の岡田以蔵です。
これまで映画やテレビドラマでいろんなひとが以蔵を演じてきましたが、マイベスト以蔵は1974年度NHK大河ドラマ『勝海舟』に於ける萩原健一の以蔵で、これを超える以蔵はたぶん永久に出現するめえ──と思っていましたが健くんのおかげで正直足元がぐらついていますの。
自分のなかでは以蔵は美形であってはならねえという不文律があって、だから健くんはそれだけでNGなのですが、この際泣く子と仔犬には勝てません。
だけど、以蔵はもうすぐ死んじゃいます。史実だからしょうがないですが残念です。健くん亡きあとの萌えはムネムネ(後藤象二郎)+虎ちゃん(井上聞多)のチームちりとてに託したから!
(余談ですが、1997年のTBSの正月ドラマ『竜馬がゆく』で以蔵を演ったのは長瀬智也でした。このときの武市半平太は椎名桔平で、ふたり並んだときの絵としての美しさは『龍馬伝』の武市×以蔵を凌いでいたと、個人的には思います。)
華流メインのこの妾宅でなんでこのエントリかといいますと、漫画家のかれんさんがご自身のブログで以蔵@健くんの美麗イラスト(拷問後)をお描きになってて、それ見ておもわず前のめりになっちゃったからです。
(こちらからご堪能くだされ→■)
かれんさんは2004年度NHK大河ドラマ『新選組!』で覚醒(笑)して以来、土方歳三並びに新選組、そして幕末という時代とそこに生きたひとびとについて、虚実双方からたいへん熱心に勉強なさってます。
その結実が、新選組副長土方歳三の放蕩ヤング時代を描いた作品『歳三梅いちりん〜新選組吉原異聞』(上下巻/集英社クイーンズコミックス。丁稚奉公時代を描く『月への恋文』も収録)。
これまでも周期的に新選組ブームとか新選組バブルみたいなものが起きてきましたし、いまでは恒常的萌え需用に向けての「新選組」という商品が流通・消費されています。しかし作家自身の愛と情熱がストレートにアツく伝わってくる血肉ある表現というものには、それらとは一線画した清々しさ、凛凛しさがあります。
小便臭い小娘の時分から歳三さんに岡惚れなわたくしとしては、やはりそうした作家さんというのは素通りが出来ぬもの(『北走新選組』の菅野文さんとか『ひなたの狼』の斎藤岬さんなども、はい勿論)。
んで、「仔犬目の刺客」というならばなにはさておき劉燁さんでございます。
抜きん出た剣才ゆえに他人の血で己の手を汚す宿命を、そのビジュアルが率先して裏切っていくあたり、かれんさんの御言葉を借りれば「不憫の煉獄」でのたうつ在りようというものが、刺客という職業にはやはり不可欠な萌え要因であることよなあ、と劉燁さん見てると思います。
今年の1月に、
「『始皇帝暗殺 荊軻(荊軻傳奇)』の全話感想どうにかしてえなあ」
とつぶやいて、なんだかんだでつぶやきっぱなしになっていました。
情報発信という点ではてんで役立たずのチラ裏ブログですが、「荊軻」という検索ワードでご訪問くださるかたがあんがいたくさんいらっしゃるんだ、ということが最近わかってきました。ほんとにありがとうございます。そろそろ腰据えて感想文書き始めたいと思います。といっても書くのは私ですので「腰据えて」の中味も推して知ってください(笑)。
むしろ積極的にぜんぜん無かった。
うわめづかいで小首かしげたりされると、
「ぶりぶりしてんじゃねえ!」
とか足蹴にしたい感じだった、むしろ。
それが『藍宇』で劉燁さんにもってかれてこのざまです。いまじゃ積極的に仔犬系男子が気になってまう。そんな自分にとっての2010年上半期日本に於ける仔犬系最右翼。
NHK大河ドラマ『龍馬伝』の岡田以蔵。
佐藤健(たける)くんです。
『龍馬伝』は正直主役のひとがかなり苦手でございまして(F山さんのファンのひとごめんなさい)、かつドラマとして手に汗握っちゃうかと言われりゃそれもびみょうなとこです。
ただただこの子ひとりのためだけに、とりあえずいまは視聴しています。
ご存じのかたはご存じですが幕末四大人斬りというのがいます。薩摩の中村半次郎、田中新兵衛、肥後の河上彦斎、そして土佐の岡田以蔵です。
これまで映画やテレビドラマでいろんなひとが以蔵を演じてきましたが、マイベスト以蔵は1974年度NHK大河ドラマ『勝海舟』に於ける萩原健一の以蔵で、これを超える以蔵はたぶん永久に出現するめえ──と思っていましたが健くんのおかげで正直足元がぐらついていますの。
自分のなかでは以蔵は美形であってはならねえという不文律があって、だから健くんはそれだけでNGなのですが、この際泣く子と仔犬には勝てません。
だけど、以蔵はもうすぐ死んじゃいます。史実だからしょうがないですが残念です。健くん亡きあとの萌えはムネムネ(後藤象二郎)+虎ちゃん(井上聞多)のチームちりとてに託したから!
(余談ですが、1997年のTBSの正月ドラマ『竜馬がゆく』で以蔵を演ったのは長瀬智也でした。このときの武市半平太は椎名桔平で、ふたり並んだときの絵としての美しさは『龍馬伝』の武市×以蔵を凌いでいたと、個人的には思います。)
華流メインのこの妾宅でなんでこのエントリかといいますと、漫画家のかれんさんがご自身のブログで以蔵@健くんの美麗イラスト(拷問後)をお描きになってて、それ見ておもわず前のめりになっちゃったからです。
(こちらからご堪能くだされ→■)
かれんさんは2004年度NHK大河ドラマ『新選組!』で覚醒(笑)して以来、土方歳三並びに新選組、そして幕末という時代とそこに生きたひとびとについて、虚実双方からたいへん熱心に勉強なさってます。
その結実が、新選組副長土方歳三の放蕩ヤング時代を描いた作品『歳三梅いちりん〜新選組吉原異聞』(上下巻/集英社クイーンズコミックス。丁稚奉公時代を描く『月への恋文』も収録)。
これまでも周期的に新選組ブームとか新選組バブルみたいなものが起きてきましたし、いまでは恒常的萌え需用に向けての「新選組」という商品が流通・消費されています。しかし作家自身の愛と情熱がストレートにアツく伝わってくる血肉ある表現というものには、それらとは一線画した清々しさ、凛凛しさがあります。
小便臭い小娘の時分から歳三さんに岡惚れなわたくしとしては、やはりそうした作家さんというのは素通りが出来ぬもの(『北走新選組』の菅野文さんとか『ひなたの狼』の斎藤岬さんなども、はい勿論)。
んで、「仔犬目の刺客」というならばなにはさておき劉燁さんでございます。
抜きん出た剣才ゆえに他人の血で己の手を汚す宿命を、そのビジュアルが率先して裏切っていくあたり、かれんさんの御言葉を借りれば「不憫の煉獄」でのたうつ在りようというものが、刺客という職業にはやはり不可欠な萌え要因であることよなあ、と劉燁さん見てると思います。
今年の1月に、
「『始皇帝暗殺 荊軻(荊軻傳奇)』の全話感想どうにかしてえなあ」
とつぶやいて、なんだかんだでつぶやきっぱなしになっていました。
情報発信という点ではてんで役立たずのチラ裏ブログですが、「荊軻」という検索ワードでご訪問くださるかたがあんがいたくさんいらっしゃるんだ、ということが最近わかってきました。ほんとにありがとうございます。そろそろ腰据えて感想文書き始めたいと思います。といっても書くのは私ですので「腰据えて」の中味も推して知ってください(笑)。