蛇果─hebiichigo─

是我有病。

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第五世代。
消耗品買うだけのつもりでお店行ったのに。
ついつい魔が差しまして。






名前は「白亜」です。
お写真とか加長版ムービー(あはは)とか、すかさず突っ込んでしまいました。8Gなのであんま入らないのですが。


| 02:36 | 瑣屑。 | comments(4) | - |
壮士一去兮不復還。
『始皇帝暗殺 荊軻(荊軻傳奇)』の全話感想どうにかしてえなあ、というちっちゃい野望が、昨年秋あたりからむくむくしています。
『画魂』全話感想ともども今年はどうにかやっつけたいと思っておりますが、そのまえに、実在した「荊軻」という人物がどのように描かれているのかをちょっと見ておきたくて活字世界彷徨。



『中国古典文学大系 史記』(司馬遷/平凡社)

〈刺客列伝〉第二十六。

荊軻は衛人である。その先祖は斉人であったが、衛に移住したのである。衛の人々は荊軻を慶卿とよんだ。その後、燕に行ったが、燕の人々は荊軻を荊卿とよんだ。

小説にしろ映像にしろ流通している荊軻像のほとんどは、まずは司馬遷のこの記述をベースにしているのでしょう。そしてもちろんフィクションは、史実から如何様に逸脱していったって良く。逸脱のおもしろさで妍を競うみたいなとこもひとつ、フィクションというものの醍醐味であります。『始皇帝暗殺 荊軻』というドラマにしてからが慶(のちの荊軻)と樊於期が幼馴染みという設定で、それゆえに最終回直前の荊軻と樊於期の邂逅、〈刺客列伝〉によれば

「将軍の首を頂戴して、秦王に献上したいのです。秦王はきっとよろこんで、わたくしを引見するでしょう」

というあたりがもう、それはいたましい成り行きになってくるわけで。

〈刺客列伝〉における荊軻の記述はさほど長くはなくって、平凡社版では31w×26行の2段組、8ページくらい。シンプルで過不足が無く、ビートが利いてておもしろく読めます。いずれ原文でも読んでみたいと思いました。
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| 02:31 | 荊軻傳奇。 | comments(4) | - |
第二次冬フェス。
先ほど『板尾創路の脱獄王』(板尾さんあいしてます…)の上映劇場を調べていましたら偶然『コネクテッド』上映情報みつけてしまい、椅子から落ちてきぜつ。
意識をとりもどして椅子に這い上がったばっかりです。


都内なんですけど、こちら


「上映中」ってなってて、「1月21日〜1月27日」ってなっておりますが、上映館の三軒茶屋中央劇場さんのページに行ったらば、その期間の上映スケジュールには『コネクテッド』が上がってない。

「ちょ……リウイエヲタ限定ドッキリかぁっ!?」

とか半泣きで被害妄想かられまくって電凸したら、ドッキリじゃなくって上映期間の表示がまちがってたみたいです。無駄にはらはらしちゃったばかみたい……。


三軒茶屋中央劇場さんにうかがったところでは『コネクテッド』、

1月30日(土)〜2月5日(金)

の上映になるそうでございます(上映時間は未定)。


わぁい。日本版DVD発売(2月19日)前夜祭って感じでしょうか。ありがとう存じますもうもう行かないわけが無い!
むかしむかし、三茶のとなりの駒沢に住んでいたころ、日曜日には三茶でよく映画観てました。当時はこちらともう1軒の映画館がありまして、いろいろお世話になったもんでございます。学生時代にいっぱいお世話になった池袋新文芸坐@2009年師走につづいて、思ひ出の街の思ひ出のハコで観る『コネクテッド』。運命の不思議さをしみじみとかみしめずにはおられません。

DVD発売絡みなら、もしかしたらこちら様以外にも上映館が出てくるかも。
一度は劇場でごらんになりたい向きは、ひきつづき上映館チェック継続なさってみてくださいませ。





なかよしさん。


| 16:30 | 保持通話。 | comments(2) | - |
blanc et noir・逢ふ魔。──『藍宇』其の八
藍宇:我們還沒太熟吧?
捍東:好像還沒有。



昨年12月。
むちゃくちゃな年末進行に泣きながらネット彷徨していたときにたまたま見つけた『藍宇』のレヴューがたいそう素敵で。むちゃくちゃな年末進行そっちのけで、魅入られてしまいました。

藍宇(劉燁)の方は、結局何を考えているのかよくわからない内面が不透明な人物のままに留めおかれる。惹句などにあるように「最初の恋人への愛を生涯かけて貫く純情青年」なのかもしれないが、そうでないのかもしれない。

「帰ってきたハナログ」様より引用)

自分含め情緒的な湿っぽいところへ収束していきがちな『藍宇』感想文が多いなかで、作品に対する愛情をしっとりと吐露しつつもとてもクールに、これだけの字数であまさずいろんなことをきっちり言いあてていらした。溜飲が下がるというのは正しくこのことでした。自分なんかこれだけのこと書こうと思ったら何文字費やせば良いのか。こういう見事に締まったレヴューを昨年の夏あたりにもしも読んでいたら、それできっと満足してしまって、このブログもつくらないまま終わっていたかも知れない。不幸なのか幸せなのかなんだかもう、よくわからない(笑)。



『藍宇』を観れば観ただけ「藍宇」が謎になる。
「かわいい」とか「かわいそう」とか、「健気」とか「不憫」とか、そういうわかりやすく涙を誘うところから、そういうやわさから、長いまつげを伏せ慎ましやかに微笑しながら、彼はどんどん離れてゆく。「孤独で孤高」、それだけでも勿論無い。
純度の高い鉱物のように硬質かとおもえば、水のように自在にそのかたちを変えてみせる。
なにものにも傷つかず、たとえ傷を負ってもそのなみはずれた自浄の力で決して致命とはならない。


ひとことであらわすなら、

「魔」

としか表現しようが無い。こういうものは。



「二元」という理に強烈に取り憑かれている身には、捍東と藍宇という「ふたり」ほど魅惑的なお菓子も人生またと無い。『藍宇』を観たばかりのころ、藍宇は「陳捍東という無明」を導く光なのだと思っていた。どっこいそうじゃないことが観れば観ただけひしひしと身に迫った。偶さか「白と黒」という括りで主演俳優ふたりを組み合わせて遊んでみたいわ、なぞと思ったからこういうタイトルなんだけど、「白」と「黒」が置換可能なのはいわずもがなで、それは『藍宇』のみならずその前後の彼らのキャリアからも自明だ。



藍宇が「何を考えているのかよくわからない内面が不透明な人物」になってしまったのは、陳捍東のせいじゃないかと思えてならない。
お互いのことをあんまりわかり過ぎちゃうとよくないんだよ、みたいないかにも80年代文学青年崩れな浅薄なことを陳捍東がうっかり口にしてしまうもんだから藍宇は、「なんだかよくわからないもの」に自分を変えてゆかざるを得なかったのじゃないだろうかという気がしてならない。

自分が永劫「謎」であればこの恋も永劫つづくのだ。

なまじ一途な子なだけに、そのように思い決めて身を処してしまったのじゃないだろうかという気がしてならない。
そして遂に夭逝というかたちで彼は永劫「謎」として、ある意味、恋の勝利者になったのかも知れない。



謎であり魔であるような異常なものを22歳の若さでここまで演じきってしまった役者が見事なら、その謎であり魔であるようなしなやかな変容をここまで受けて立った役者もまた、見事だと思います。










| 00:52 | 藍迷。 | comments(0) | - |
您去過美國嗎? ──『アフター・ザ・レイン/Dark Matter』




1991年にアイオワ大学で実際に起きた、中国人留学生による殺人事件をベースにした映画。
事件の概要+映画についてはタイムズのこちらの記事ご参照ください→(英語です)



劉燁が演じる主人公は、その名を「劉星(Liu Xing/リウ・シン)」という。
しばらくまえに、「流星」と書かれたこのポスターをみつけたときは、なんで「流星」なのか不思議だった。
公式読んでみたらわかりました。
「劉星」と「流星(Liu Xing)」は、同じ音を持ってるんだね。

流星

太陽系空間に浮遊する宇宙塵が、たまたま地球に近づいてその大気中に飛び込み、摩擦のため高熱を発して燃え尽きる現象。
(ブリタニカ国際大百科事典)


そうした運命を、その名として、彼にあらかじめ背負わせたっていうことなんでしょう。
そしておそらくshooting star(流星)は、shooting(狙撃)とも響きあっている筈(……なんてなことはきっともうどなたかが疾うに書かれていると思います)。


上のポスターの背景をよくみると、卒論発表のときに着るようにとジョアンナ・シルバー(メリル・ストリープ)が劉星に買い与えたシャツのようだ(布地によった皺が見える)。
「成功の服(dress for success)」といわれていたあれです。


「おっさんやおばさんについついシャツを買わせたくなるフェロモン」でも出しているのでしょうかこのひとは。なんとなくこう、『マイ・フェア・レディ』のイライザの男の子版といいましょうか。劉燁は青が似合うので、あのシャツはお顔にとてもよく映っていて綺麗だったけど。すくなくともチェックじゃなくて幸いでした。「藍色」っていうのがなんかかなしくてやりきれないんだけどさ……。
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| 17:00 | 電影感想文。 | comments(8) | trackbacks(2) |
天使来到了。
香港のリウさんにお願いしてから三箇月。
老三がおうちに来ました。



『Dark Matter』解禁日に届いてたんだけども、真打ちはあとに回すべきかと思って。あとに回してほんと正解でした。あのどよんどよんなテンションをここまで上げてくださるんだもの、やっぱり老三て天使だとおもう。しかし、同じ役者が同じようにイノセントな眸をして傷ましいキャラクターを演じてるってのに、この振れ幅はなんだろうか。些か茫然としてしまいますね。


天使鑑賞のお供は、昨年の誕生月に買ってから開けずに大事にとっといた、ベルタのマジア・ディスティッラート・ディ・ウーヴァ1998。そしてレオニダスのピールショコラ、オランジェット。






自分どんだけ老三待ち焦がれてたんだか(笑)。しかし、すてきなマリアージュでした。
お酒は脳に悪いから、老三的にはNGなんだけどね。来週あたり迷彩柄の水筒探しにいってしまいそうです。


| 03:49 | Liu Ye(劉/リウ・イエ) | comments(4) | - |
gens misérables
昨日1月6日は、『暗物質/Dark Matter』(邦題:アフター・ザ・レイン)DVD、レンタル解禁初日でした。みなさまもうご鑑賞になりましたでしょうか。

自分はといえば、正月跨ぎのくそめんどくさい最重要案件仕事を青息吐息で納品し、納品したその足で神楽坂から渋谷TSUTAYAに駆け込んで新作の棚からむんずと拉致。
「ああやっと、イエたんと一日だけのお正月。むふふふふ。むふふふふ」
と、そうとうきもちわるい感じのひとになって帰宅して鑑賞をはじめたのですが──途中からどんどんどんどんバッドな方向へバッドなシンクロをしていってしまひ、観終わるころにはテンションどよんどよん。


なんだかもう、なみだも出なかった。


映画としてはあちこち未熟でどうたらこうたら言いだせばきりが無い。
でも、映画としてどうたらこうたら言う以前に、劉燁演ずる主人公の破滅のしかたが自分にはどうやら、たいそう身にこたえるものらしかった。
「アメリカに憧れる中国の男の子」というものに、行けずに逝った藍宇とか、更には僭越乍ら、実際に行って仕事してる演者自身まで二重映しになっちゃって、挙げ句どえらく落ちてしまったようなのです。劉燁さんはかわいいんですけどね。かわいいんですけど、ええ、とっても。あざといくらいに(笑)。そのあたりの感想はいずれ書きます。



と、いう次第で。
今朝がたいただいたお年玉効果で「暗物質でどよんどよん」からはだいぶ立ち直れたんですが、どよんどよんついでに昨年末のランキングからは“敢えて”はずした、「映画のラストまで生き残れません」なひとたちについて走り書きなど。
新年早々かなしくて御免なさい……。




 Yuan Xian from CURSE OF THE GOLDEN FLOWER

感想文の題名通りになにかといろいろと可哀相で。なおかつ力も人望も伴わないお飾りのお世継ぎという手も足も出ない感じが相俟った祥さんは、たいそう綺麗な景色でありました。同様に「飼い殺しの籠の鳥」であっても鬼狼は自ら死を選ぶ自由を自らの意思で手にしたけれど、祥は無力で不幸で綺麗なままなにもできず、極彩の宮殿の奥でひっそりと息絶える。口吻が退化しているので食餌行動が叶わず、交尾ばかりして挙げ句死んでいく大水青という蛾のようだ。手にのせて愛でているうち握り潰してしまいたい嗜虐の衝動にかられ、いやいやこんな繊弱で綺麗なものになにを無体な、と危うく踏みとどまったりもする。私が祥の父王だったなら、てのひらのなかに閉じ込めて金輪際逃がさない。そんな父を置き去りに泉下へ去る蒼白な死に顔。絶品でした。



 Xiang Dong from MOB SISTER

情愛とは無縁に育ったらしい無口な男の子がやくざの鉄砲玉として拾われて、鉄砲玉らしくあっさりと無惨な最期を遂げる。拾ってくれた親分や兄貴たちには絶対服従で、絶対服従であることに「自分」というものを見出し、そしてまた人付き合いの苦手な子なのでそれが楽でもあるらしく。だから気持ちも言葉もほとんど表にあらわさないまま、ひとりでつましく充足している。長身の背をかがめ無器用そうに箸をつかって、片想いしてる親分のお嬢のために魚の骨をとってやる。気難しい仔犬みたいな仏頂面が、お嬢とふたりきりのときだけは笑顔に解ける。向東のそうしたいちいちが、いちいち先行きの悲劇を匂わせてかなしい。体を張ってお嬢をまもり、自分は膾に斬られ血に塗れて死ぬ。ステロタイプな成り行きといえばいえましょうが、そうしたステロタイプを一度はこのひとでみてみたい、というのも惚れた弱味でございますゆえ。



 Szeto from PURPLE BUTTERFLY

司徒は、「劉燁さんが演じた踏んだり蹴ったりなひとランキング」でいえば1位鬼狼の次ぐらいに踏んだり蹴ったりなひとだと思います。恋人を虫のように殺され、醒めない悪夢の釣瓶打ちのなかで魔都を彷徨い、わるいひとたちに嬲られ翻弄されずたずたにされて声も無く泣く。戦争さえなけりゃきっと平凡な堅い勤め人で、いずれかわいい恋人と所帯を持って、ささやかに年老いていく人生だったろうに。愛とか夢とか、未来とか希望とか、なにもかも戦争という悪意によって目もあてられぬほど台無しにされ、最後に手のなかに残されたのが拳銃ならばもう、引き金を引くしか術は無い。鬼狼や荊軻と同じく、普通の男の子が苛酷な運命に蹂躙され絶望のなかで心ならずも人殺しに──というヴァルネラビリティーの系譜に連なる司徒は、自分的にはそうとうな萌えキャラなのでございました。
| 23:58 | Liu Ye(劉/リウ・イエ) | comments(4) | - |
温厚勃發。
みっこみこさんのコメントで教えていただきました。
「捜狐(http://www.sohu.com/)」で劉燁さん大特集→



麗しくて目が潰れそう……有り難い勿体無い。



「温厚勃發」の「勃發(bofa)」は、座右の中日辞典(小学館)によれば「光り輝く」という意味だそうです。
お名前の「燁(ye)」の字義そのまんまですね。Gentle bloomってああもうおっしゃるとおりだよ……(むせびなき)



それにしたってなんでしょうこのお年玉。自分、お年玉をあげる歳になって久しいとゆうのにこんなビッグなもんいただいちゃってほんとお気遣いすいません。もしかして、昨年からこっそりアツくリウイエまつり局地的絶賛開催中のわたしたちに「捜狐」のひとがごほうびをくだすったの? まさかそんなわきゃあありませんよ。しかしこのテキスト量……辞書引かないと中国語読めない身が今日ほどもどかしい事も人生初です。よかったとりあえず仕事の狭間で(笑)。





本記事とは関係ないですがあまりにかわいらしいので魔が差しましたゆるしてください。

| 12:23 | Liu Ye(劉/リウ・イエ) | comments(2) | - |
blanc et noir・troisième
新年快楽。









兄貴が受け受けしくってたまりません。





時流からは遥かに遠離っておりますので性懲りも無く今年もカプっちゃうとおもうけど。ほんと御免なさい。いずれ地獄に堕ちますから赦してください。
| 22:36 | blanc et noir | comments(6) | - |
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