蛇果─hebiichigo─

是我有病。

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茫茫人海,路途遥远。──from 2009 to 2019
2009年8月27日にこのブログを作って、今年で十年になりました。

2017年1月からこっち、おもにプライベート方面で有為転変いろいろあったせいでブログの更新もすっかり滞り、2019年になっても、周年らしいことをなにもせぬままきてしまいました。
それもなんだかさびしいので、十年の記録を年表として残しておこうと思い立ちました。
「年表」というとなんかえらそうですが、『藍宇』という映画、ならびに胡軍、劉というふたりの役者との関わりを通して、自分が観たり聴いたり読んだり小耳に挟んだり体験したりしたことの覚え書きにすぎません。ここに記録していない映画やドラマもいっぱい観ていますが、「胡軍」と「劉」のそれに限定しました。

いろいろあったな。
良いことも悪いことも、嬉しいことも楽しいことも、しんどかったことも助けられたことも。
人生で偶さか出逢うことができた、「中国」という謎多き国に生まれたふたりの役者は、いろいろなものを私に与えてくれた。
そういう「縁」を得ることができて、私はまことに幸福だったと思います。
彼らを通して見た私、そして、私を通して見た彼らのこの十年を、僅かでも留めることができていたら幸いです。






【2009年】

●1月17日〜2月6日
『ブラッド・ブラザーズ ―天堂口―』公開記念《香港電影天堂〜Hong Kong Movie Paradise〜》(@シネマート六本木)。
初日の1月17日に『藍宇』と『恋の風景』が上映された。

●1月31日
『ブラッド・ブラザーズ ―天堂口―』出演俳優(呉彦祖、張震、劉、楊祐寧)が過去に出演したゲイムービーを集めたオールナイト企画《いい男パラダイス Hong Kong Gay Movie Night》(@シネマート六本木)。『ブエノスアイレス』『僕の恋、彼の秘密』『エンター・ザ・フェニックス』と並んで『藍宇』が上映された。

●2月7日
三国志本の校閲をしたことをきっかけに、日比谷スカラ座で『レッドクリフ Part I』(2008年11月1日公開)鑑賞。
趙雲を演じていた「胡軍」という中国の俳優に出逢う。
一晩、胡軍について考えた。
翌朝、感想文という名のらぶーレターを殴り書く。

●2月22日
休館前の第四期歌舞伎座で、坂東玉三郎、尾上菊之助による『京鹿子娘二人道成寺(きょうかのこむすめににんどうじょうじ)』鑑賞。

●3月7日〜3月13日
『ブラッド・ブラザーズ ―天堂口―』公開記念 《ブラッド・ブラザーズとその仲間たち》(@名古屋シネマスコーレ)で『藍宇』上映。

●4月22日
『南京!南京!』公開。

●5月10日
109シネマズMM横浜(※2015年1月25日閉館)で『レッドクリフ Part II』(4月10日公開)鑑賞。
『Part I』を観た2月時点で胡軍という役者に惚れた、という自覚はあったのだがその「惚れた」を3ヵ月寝かせ発酵させた理由は今以てよくわからない。しかし、『Part II』を観て、というか胡軍を観てこれはどうものっぴきならないことだと思い至り、漸く腰を上げて彼の出演作品を調べ、そして『藍宇』を知る。

●5月11日
渋谷TSUTAYAで『藍宇』DVDを探すも、『情熱の嵐』なる邦題をサブタイトルだと思い込み、藍宇の「ら」で探していたため発見できず。帰宅してAMAZONで購入。
2009年はまだ『藍宇』DVDが新品で手に入る時代だったのでした。

●5月12日
『藍宇』原作の『北京故事』(講談社)購入。

●5月13日
『藍宇』DVD届く。鑑賞して終日泣き暮らす。

●5月16日
『北京故事』届く。一読して泣き暮らす。
5月・6月は、胡軍、そして『藍宇』で藍宇を演じていた劉という役者の出演作をレンタル屋で借りられる限り観ていた。
5月が終わるころ、『藍宇』の感想文を書き始める。

●7月2日
『小さな中国のお針子』DVD、『PROMISE/無極』特別版DVD、どちらも中古で購入。

●7月5日
劉、安娜(Anais Martane)さんと北京で挙式。

●7月7日
『天上の恋人』DVD、『パープル・バタフライ』DVD、どちらも中古で購入。

●7月23日
『山の郵便配達』DVD、『恋の風景』DVD、どちらも中古で購入。

●7月29日
2ヵ月かけて『藍宇』感想文を書き上げた。

●8月3日
『レッドクリフ Part II』Blu-ray&DVDプロモーションのために胡軍来日。アークヒルズでのイベントに参加

●8月7日
『【初回生産限定】レッドクリフ Part II -未来への最終決戦- コレクターズ・エディション』DVD購入。
『PROMISE Visual Book』(ソフトバンク クリエイティブ)、中古で購入。

『コネクテッド』鑑賞(8月1日公開)。
日本の劇場で、ロードショーで観るはじめての劉出演作。

●8月16日
『画魂 愛の旅路』DVD-BOX、中古で購入。

●8月18日
『机器侠(邦題:カンフーサイボーグ)』公開。

●8月27日
ブログ開設。

●8月31日
7月に書き上げた『藍宇』感想文を加筆修正して再投稿。
この文章を、誰になのか何になのかわからないけれども叩きつけてやりたいという衝動。
このブログはただそれを充たすためだけに開設したようなものだから、2009年8月末時点で初期の衝動は全うしてしまったと、言えば言える。以降は余生である。至極楽しい余生ではあります。
美しい名前。──『藍宇 Lan Yu』

●9月6日
『王妃の紋章 デラックス版』DVD、中古で購入。

●9月16日
『建国大業』公開。

●9月19日
CUT10月号に胡軍のインタビューが掲載される。

●9月24日
『PROMISE』サウンドトラック、中古で購入。

●10月5日
『東宮西宮』VCD(香港版)購入。

●10月10日
東劇でシネマ歌舞伎『京鹿子娘二人道成寺』鑑賞。
遅れ馳せながら『藍宇』との親和に気づき、2月の舞台鑑賞当時に書いた感想文に加筆修正して投稿。
地、這った。空、見合った。──『京鹿子娘二人道成寺』

●10月16日
『私の中に誰かがいる』DVD、『姐御〜ANEGO〜』DVD、どちらも中古で購入。

●10月20日
『米尼/Mini』DVD、『硬漢』DVD、『ロアン・リンユィ 阮玲玉』DVD(US版)、『美人草』DVD(US版)購入。

●10月22日
第22回東京国際映画祭・アジアの風で『カンフー・サイボーグ(Kung Fu Cyborg:Metallic Attraction)』上映(@TOHOシネマズ六本木ヒルズ)。

●10月24日
2009東京・中国映画週間で『建国大業』上映(@渋谷シアターTSUTAYA[※2010年9月閉館])。
胡軍劉が同じ作品に出演するのは映画でいえば『藍宇』以降、これがはじめて。
それがこんなビバ中国共産党マンセー国策映画つうのも中華人民共和国に生まれた役者であれば致し方無いさだめなのかも知れないな、なんていう諦念も、人生ではじめておぼえたことだった。上映中に不定愁訴(所謂ホットフラッシュてやつ)が人生ではじめてはじまってしまい、狼狽えたりもしました。

●11月18日
『始皇帝暗殺 荊軻』DVD-BOX、中古で購入。

●11月20日
『我的唐朝兄弟』公開。

●11月21日
『ブラッド・ブラザーズー天堂口ー』DVD購入。

●11月22日
NHKスペシャル『チャイナパワー』第1回「“電影革命”の衝撃」で『十月围城(邦題:孫文の義士団)』が取り上げられる。

●11月25日
『コネクテッド スペシャル・エディション』DVD購入。

●11月27日
『花木兰(邦題:ムーラン)』公開。

●12月18日
『十月围城』公開。

●12月21〜23日
池袋・新文芸坐「シネマカーテンコール2009 世界の感動と涙、笑いとサスペンスをあなたに」で『コネクテッド』上映。

●12月24日
「映画『人魚帝国』で胡軍と劉が三度目の共演か?(劉が東海龍王役、胡軍がその息子の第四王子役)」という噂が流れ、軍党(当時はそんな党はまだ無かったんじゃないかと思います)が色めき立つも、のちにまったくのガセであったことが明らかに。
中国の、とくに芸能メディアの言うことはけっして鵜呑みにするべからずという不文律を学びつつ、『藍宇』との出逢いの年は暮れてゆきました。


【2010年】

●1月6日
『Dark Matter/暗黒物質』、『アフター・ザ・レイン』の邦題でDVDレンタルリリース。

●1月30日〜2月5日
三軒茶屋中央劇場(※2013年2月14日閉館)で『コネクテッド』上映。

●2月19日
『コネクテッド スペシャル・エディション』DVD購入。

●2月20日〜26日
新橋文化劇場(※2014年8月31日閉館)で『コネクテッド』上映。

●3月3日
『好奇害死猫』、『好奇心は猫を殺す』の邦題でDVDリリース、購入。

●3月11日
『青春愛人事件』DVD、『一針見血』DVD-BOX、『血色浪漫』DVD-BOX(いずれも中国版)購入。

●4月2日
『我们天上见』公開。

●5月12日
『アフター・ザ・レイン』DVDリリース、購入。

●5月13日
『藍宇』をはじめて観た一年後の同じ日、入院。翌14日、胆嚢摘出手術。
2007年1月にその存在が判明した胆石だったが、まちがい無く2009年5月13日からはじまったこの怒濤のせいでやつらはむくむくと育ち、そしてあばれだしたのだと思う。
石は2個あった。それもある意味捍東と藍宇じゃないか、と思ったことでしたよ。

●6月16日
『恋之風景・影集+幾米電影挿画』(初版)購入。

●6月30日
『長恨歌』DVD、『無極 超長版(The Promise) 』DVD、『南京!南京!』DVD、『神槍手』DVD-BOX、『男児本色』DVD-BOX、『十月圍城』DVDならびに『琥珀 舞台劇音楽原声大』CD購入。

●7月2日
『无人驾驶』公開。
まだういういしい黄軒が共演。のちにこんなに売れるなんて、このころは思いもよりません。

●7月3日
『無極 正子公也デザイン画集』(キネマ旬報社)購入。

●7月31日
TOHOシネマズ六本木ヒルズで「イッキミ2010『レッドクリフ』NIGHT」。

●8月3日
劉写真集『捉影刘烨』(上海人民美術)購入。
初版刊行は2005年3月。
既に5年も経っているので入手は不可能と思っていましたが、中国書籍を扱うネット書店「書虫」さんでのお取り扱い(お取り寄せ)があったため奇跡的に私の手元に。その後しばらくして「入手困難」となり、現在に至る




●8月31日
『我的唐朝兄弟(THE ROBBERS)』DVD購入。

●9月24日
曹禺生誕100周年の日に北京・中国国家大劇院戯劇場にて、胡軍主演舞台『原野』上演。




●10月8日
『落葉帰根』DVD(香港版)、『東宮西宮』DVD(US版)、『向天真的女生』DVD-BOX(中国版)購入。

●10月10日
劉さんにご長男、劉諾一(Liu Nuoyi)誕生。

●10月13日
『ジャスミンの花開く』DVD、中古で購入。

●10月24日
2010東京・中国映画週間で『十月围城/BODYGUARDS AND ASSASSINS』上映(@TOHOシネマズ日劇)。

●10月27日
2010東京・中国映画週間で『十月围城/BODYGUARDS AND ASSASSINS』上映(@東京都写真美術館ホール)。

●11月5日
『愛出色』公開。

●12月1日
某クライアント様よりインビテーションを頂戴し、『カンフーサイボーグ』試写会(@TCC試写室)潜入。

●12月2日
胡軍さんが新浪微博開設。最初はわかりやすいご挨拶から。




ほどなく胡軍さんは、劉さんが先にアカウントを取得していた捜狐でも微博を開設。

●12月16日
『让子弹飞(邦題:さらば復讐の狼たちよ)』公開。


【2011年】

2011年という異常なる厄災の年は、「胡軍さんと劉さんが捜狐微博で相互フォロー」という椿事で明けたんだなと、いまになればそうも思う。

●1月16日
『レッドクリフ Part I』地上波初放映。

●1月22日
シアターN渋谷(※2012年12月2日閉館)で『カンフーサイボーグ』公開。

●1月23日
『レッドクリフ Part II』地上波初放映。

●2月5日
『關錦鵬的光影記憶』(2007年4月初版)購入。

●2月10日
『藍宇』、2001年2月10日のクランクアップから10年が経過。

●2月15日
『藍宇』VHS、中古で購入。

●3月1日
『硬漢』DVD購入。

●3月4日
この日創刊した中国版『ELLE MEN』表紙&グラビアに關錦鵬監督と胡軍登場。

●3月6日
BS-TBSで『山の郵便配達』放映。

●3月7日
『カンフーサイボーグ』DVD購入。

●3月11日
東日本大震災。
発生1時間22分前に『硬漢2』のことを書いていた。

●3月12日
捜狐微博において胡軍さん、劉さんが震災についてコメント。

●4月1日
四月馬鹿の日、満を持して『硬漢2』公開。

●4月15日
『孫文の義士団』、日本公開。

●4月22日
『硬漢』、『アンダードッグ』という邦題で日本版DVD発売。

●5月3日
『硬漢2 奉陪到底』DVD(中国版)購入。

●5月13日
シガ フタリヲ ワカツマデ。──『藍宇』其の拾参

劉・舒淇主演『不再譲你孤単』公開。

●5月28日
第466回現代中国映画上映会で『ジャスミンの花開く』上映(@文京シビックホール・小ホール)。

●6月15日
『建党偉業』公開。

●6月26日
『藍宇』日本版DVD、中古で購入。

●6月28日
『The Making of City of Life and Death 《地狱之旅》:《南京!南京!》的记录片』、YouTubeにて公開。



『不再譲你孤単』DVD購入。

●7月16日
『建党偉業』DVD購入。

●8月21日
『南京!南京!』日本初上映(@なかのZERO・小ホール)。
陸川監督来日。

●9月6日
『戀之風景』DVD(香港版)、『The Promise』Blu-ray(US版)購入。

●10月22日・25日
2011東京・中国映画週間で『建党偉業/赤い星の生まれ』上映(@有楽町スバル座)。

●11月28日
2010年暮れに登録したんだけれども電信柱の陰からこそこそ胡軍さん劉さんのようすを覗き見るばかりだった我的新浪微博。
最初のつぶやき。




●12月2日
『藍宇』日本版DVD、中古で購入。都合3枚目の日本版『藍宇』。うち1枚はお友達に差し上げ、現在は2枚所有しています。


【2012年】

●1月22日
劉さんにご長女、劉霓娜(Liu Nina)誕生。

●3月26日
『王的盛宴』発布会開催。

●4月4日
『大漢風──項羽と劉邦』日本版ノベライズ(愛育社)購入。

●5月13日
三年不蜚不鳴。──『藍宇』其の弐拾詩

●6月10日
『ムーラン』日本版DVD購入。

●7月6日
『さらば復讐の狼たちよ(让子弹飞)』日本劇場公開。

●7月16日
『コネクテッド』Blu-ray、『不再譲你孤単』Blu-ray、『王妃の紋章』Blu-ray(いずれも香港版)購入。

●7月24日〜28日
上海大劇院において胡軍主演舞台『原野』上演。

●8月3日
『讓子彈飛  コレクターズ・エディション(Blu-ray + DVD)』(US版)、『金雞』DVD(香港版)購入。

●9月8日
『王的盛宴』、トロント国際映画祭にてワールドプレミア。
劉邦役の劉、呂雉役の秦嵐、秦王子嬰役の呂聿来が現地降臨。

●9月22日
第483回現代中国映画上映会で『山の郵便配達』上映(@文京シビックホール・小ホール)。

●9月29日・10月1日・10月6日・10月7日
第1回横浜中華街映画祭で『さらば復讐の狼たちよ』上映(@同發新館)。

●10月16日
『大漢風』DVD-BOX(台湾版)、『大鬧天宮 40th Anniversary Edition』DVD(中国版)購入。

●11月11日
『有情鴛鴦無情剣』DVD-BOX(中国版)、『南京!南京!』Blu-ray(US版)購入。

●11月18日
テレビ朝日『日曜洋画劇場』で『レッドクリフ 特別版』放映。
特別版とは「IとIIの二部作をジョン・ウー監督自ら編集して1本(2時間強)にまとめたインターナショナルバージョン」。

●11月26日
劉さん、新浪微博でつぶやきはじめる。

●11月29日
『王的盛宴』公開。
そもそもは7月5日に公開される予定だったのが、例によって当局の横槍が入り「非商業性的特殊原因」とやらで無期延期になった挙げ句の公開でした。

●12月9日
10月9日の私の新浪微博のつぶやきに、劉さんがコメントを残してくれた。
ありがとう。笑顔の絵文字1字にどれだけ力を貰ったことか。




●12月19日
『王的盛宴』香港公開。

●12月27日
7人の俳優(劉、黄渤、王学兵、黄磊、呉秀波、李光洁、张默)が自らメガホンをとった短編映画を上映する企画「7电影」。
そのうちの一作、劉初監督作品『洋流之前』が北京で公開。




●12月30日
一足先に新浪微博を開設していた胡軍さんが劉さんをフォロー→劉さんもフォローを返すという軍党史に残る事件を最後に、2012年は暮れてゆきました。

●12月31日
そういう事件を最後に2012年は暮れてゆくんだな、と思ってたら大晦日になって『王的盛宴 電影創作記録書』が中国から届く。


【2013年】

●1月16日
『王的盛宴』、第7回アジアン・フィルム・アワードに4部門(最佳男主角[劉]・最佳女配角[秦嵐]・最佳撮影・最佳造型設計)でノミネート。

●3月27日
『王的盛宴』Blu-ray&DVD&VCD(香港版)リリース。

●3月29日
『厨子戲子痞子』公開。

●4月4日
シネマート六本木「レスリー・チャン・メモリアル」で關錦鵬監督作品『ルージュ』上映。
本作は日本未公開であり、劇場上映はこれが初。

●5月13日
情熱の嵐。──『藍宇』其の燦拾讃

●5月25日〜6月7日
CINEX岐阜柳ヶ瀬で『山の郵便配達』上映。

●6月9日
『杀戒』公開。

●6月13日
『復讐の春秋─臥薪嘗胆─』DVD-BOX I購入。

●6月20日
『厨子戲子痞子』DVD購入。

●6月21日
『復讐の春秋─臥薪嘗胆─』DVD-BOX III購入。

●6月24日
上海にて『警察故事(ポリス・ストーリー/レジェンド)』新聞発布会。

●6月27日
在中国フランス大使官邸において、劉と章子怡に芸術文化勲章(Ordre des Arts et des Lettres)「シュヴァリエ(騎士)」授与。

●6月29日
『火線三兄弟 』DVD-BOX購入。

●7月11日・18日・25日
BSジャパン「朝までシネマ」で『インファナル・アフェア』三部作放映。

●8月24日
第493回現代中国映画上映会で『孫文の義士団』上映(@文京シビックホール・小ホール)。

●9月1日
『厨子戲子痞子 』DVD(香港版)購入。

●10月3日
『復讐の春秋─臥薪嘗胆─』DVD-BOX II、IV購入。
6月から4ヵ月を経て、しかも順番前後してDVD-BOX購入しているのはなぜだったのか、いまとなってはよく覚えておりません。

●12月
ドリパスにて、『王的盛宴/項羽と劉邦 鴻門の会』の上映リクエスト始まる。
リクエストページ(※現在は存在しない)に「私が映画館で観たいワケ」を書き殴る。

2011年8月の製作発表記者会見から2年半にわたってこの映画を追いかけてきました。中国国内で公開に漕ぎ着けるまでにも山あり谷ありで、公開すればしたでエンタメ時代劇やスペクタクル史劇を志向する向きの評価は芳しいものではなく、香港版DVDで鑑賞した率直な感想を申し上げれば「客を選ぶ作品」ということになります。日本公開が視野に入りつつあったのではないかというタイミングで尖閣の問題が起き、映画祭などでも一度も上映されること無く今に至ります。そうした不運も映画が纏う運命と受け止めれば美しい物語ができあがりますが、それで済ませてしまうのは如何ともし難く惜しい。「客を選ぶ作品」であればこそ、この映画を観るために時間とお金を使って劇場に足を運んでくださるあなたと、116分という時間を共有したいのです。
(2013年12月6日 23:49投稿)

役者について追記。呉彦祖・劉・張震の三人が項羽・劉邦・韓信を演じるというのが本作の目玉ですが、もうひとり、注目していただきたいのは秦王・子嬰を演じた中国の若手俳優、呂聿来(ルー・ユーライ)。滅びゆく秦朝を細い肩に担い、秦に虐げられた人々の憎悪への「贄」として捧げられる白装束の子嬰。わずか数分の出番ですが、観客の、そして誰より項羽と劉邦のふたりの心に消えない傷を残して逝きます。その来歴が不明である子嬰という歴史上の人物を、徹底して被虐に落としつつも絶対に穢せない存在として造形した陸川監督の美意識。それに応えた演者・呂聿来の、ナイーヴでかつ強い意志を秘めた清廉な佇まい。呂聿来は2011年のアジアンクィア映画祭で上映された『無聲風鈴』での同性愛者の青年役も非常に魅力的でしたが、その彼を子嬰という役に配した、正しくキャスティングの勝利だよなあという気がします。
(2013年12月11日 03:05投稿)

●12月8日
北京にて『警察故事2013(邦題:ポリス・ストーリー/レジェンド)』記者発表会。

●12月12日
『風暴(邦題:ファイヤー・ストーム)』公開。

●12月24日
『警察故事2013』公開。


【2014年】

●1月2日
『救火英雄(邦題:ファイアー・レスキュー)』公開。

●1月8日
ドリパスの『藍宇』リクエストページに「私が映画館で観たいワケ」を書き殴る。

2009年春に『藍宇』に出逢って、『藍宇』に病んで、今年で5年になります。 「たった86分の映画が人生を根刮ぎ変えるなんてことがほんとうに自分に起きるのだな」 という不思議を身を以てあじわう日々でした。それは現在も更新/亢進をつづけています。 陳捍東と藍宇の10年を刻む關錦鵬監督の筆致は素っ気無いほど淡々としていて、人によっては「わかりづらい」と評されることもあるようですが、その素っ気無さはじつはとめどない「情熱の嵐」の裏返しにほかならないことが、観ていくうちにわかります。一筋縄ではいかない謎と仕掛けが随所に施され、なお通俗でありメロウである、不思議な映画です。人間と人間が向き合うとはどういうことか、ただそれだけをシンプルに、情と誠意を以て描く美しい映画です。 捍東を演じた胡軍と藍宇を演じた劉は、關錦鵬監督の厳しい演出の下、真の恋人同士として在ることをもとめられ、心身共に「捍東と藍宇」に没入することで見事にそれに応えています。お互いにしんそこ想い合えばこそ可能な、でもたしかに演技で、でも「いまのって本当に演技なの?」と何度もリプレイしたくなるような。近松門左衛門先生曰くところの「虚実皮膜」が正しくここにはあります。それぞれ結婚し、父となり、中堅俳優として活躍するいまでも、忘れ難い「運命の恋人たち」としてその一挙一動が熱く密やかに語られる。そういうところも含めて『藍宇』という映画の愉しさであろうかと思います。 ……とかえらそうに長々と書いている自分がこれまで一度も『藍宇』を映画館で観れていないという、侘びしく冷たい2014年のこの現実。ああ、なんだかものすごくみじめで悲しいきもちになってきましたよ……。こんな私でもいつかきっと『藍宇』を映画館で観れますように。
(2014年01月8日 22:56投稿)

●2月1日
シネマート六本木で『王的盛宴/項羽と劉邦 鴻門の会』期間限定公開。

●2月3日
『王的盛宴/項羽と劉邦 鴻門の会』期間限定公開まつりの狂騒のさなか、無理やり現在の住まいに引っ越す。

●2月12日
『王的盛宴』日本版DVD『項羽と劉邦 鴻門の会』リリース。

●2月15日
『王的盛宴/項羽と劉邦 鴻門の会』劇場公開&日本版DVDリリースを言祝いで名古屋に有志が集結、大尾張大盛宴敢行。
それを記念してフォトブック「英雄的電影完成電影的使命」、こそこそ作成。








●2月28日
『風暴』DVD(香港版)購入。

●4月7日
『ポリスストーリー/レジェンド』DVD(香港版)購入。

●4月19日
『救火英雄-As The Light Goes Out- 』DVD購入。

●5月13日
生活と云う名の。──『藍宇』其の燦拾桎

●6月6日
『ポリスストーリー/レジェンド』日本劇場公開。

●7月11日
『王的盛宴』大尾張大盛宴で知り合った方のご厚意で、伝説の『藍色宇宙 LAN YU FANBOOK』(2002年7月20日刊行)をお譲りいただく。




出逢いなんてものは縁なので、自分が『藍宇』日本公開の熱狂に間に合わなかったこともまたそういう縁なのだ、と思ってはいました。
そんな自分が刊行から12年経ってこれを手にするという、それも縁。

●7月13日
『The Chef, The Actor, The Scoundrel(厨子戲子痞子)』Blu-ray(US版)、『ポリス・ストーリー/レジェンド』Blu-ray(香港版)購入。

●8月22日
『ポリス・ストーリー/レジェンド』Blu-ray購入。

●9月21日・10月1日・10月4日
第3回横浜中華街映画祭で『ポリス・ストーリー/レジェンド』上映(@同發新館)。

●9月28日・29日
池袋・新文芸坐【スクリーンで観ておきたい珠玉の名編Vol. 20】で『ポリス・ストーリー/レジェンド』上映。

●10月1日
テレビ東京『午後のロードショー』で『コネクテッド』地上波初放映。

●10月11日
『ファイアー・レスキュー』日本劇場公開。

●11月6日
『全城通缉』公開。

●11月8日
『ファイヤー・ストーム/風暴』日本劇場公開。

●12月2日
『ポリス・ストーリー/レジェンド』日本版Blu-ray&DVDリリース。


【2015年】

●2月23日
昨年夏の終わりからはじまった身体の不調がついに看過できないほどに酷くなり、精密検査の結果、甲状腺機能亢進症、通称バセドウ病と判明。

●3月6日
『北京・纽约』公開。

●4月21日
『北平無戦事 』DVD-BOX購入。

●4月25日
シネマート六本木閉館企画「香港電影天堂 最終章」スタート。
5月17日、23日、28日に『孫文の義士団』上映。

●5月13日
藍くて咲こうとした恋は。──『藍宇』其の是拾溢

●5月14日
『爸爸去哪儿』第三季に胡軍父子、劉父子が出演という(ほぼ確定の)第一報が微博を席巻。
軍党(当時はもうあったと思います)のあいだで賛否の渦が巻き起こる。

●5月18日
最初の撮影地である陝西省・榆林榆陽機場に胡軍父子、劉父子が到着。

●6月14日
シネマート六本木、閉館。

●6月17日
西双版納国際空港に到着した胡軍さん劉さんの上に虹が架かるという事件。

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●7月10日
『爸爸去哪儿』第三季、配信開始。

●8月25日
『爸爸去哪儿』第三季撮影のさなか、胡軍さんが新浪微博にとんでも無いつぶやきをとんでもない画像とともにドロップ。




軍党史を塗り替えるエポックメイキングな事件として、これからも長く語り継がれてゆくことでしょう。

●9月3日
『开罗宣言』公開。

●9月30日
『解救吾先生』公開。

●9月27日、10月4日
第4回横浜中華街映画祭で『山の郵便配達』上映(@同發新館)。

●10月9日
『畫魂 導演關錦鵬 影記』(2004年1月初版)入手。

●10月30日
『爸爸去哪儿』第三季、配信終了。

●12月20日
『解救吾先生』Blu-ray(香港版)購入。


【2016年】

●1月5日
2015年公開の中国映画を対象とする「良い映画」トップ10の第8位に『解救吾先生』が選ばれる。

●2月25日
『藍宇』日本公開当時の情熱の季節を体験したとある方が、偶さかこのブログをお目に留めてくださり、そのご縁で『藍宇』台湾珍蔵版をはじめとする胡軍劉関係のお宝をたんまり頂戴する。
『藍色宇宙 LAN YU FANBOOK』のときもそうでしたが、ほそぼそとでもブログやってて良かったと、腹の底から思いました。

●4月20日
『天龍八部』DVD-BOX 1・2、中古で購入。

●5月13日
遥かに照らせ山の端の月。──『藍宇』其の是拾呉

●5月20日
『夜孔雀』公開。

●6月8日
第525回現代中国映画上映会で『孫文の義士団』上映(@文京シビックホール・小ホール)。

●6月13日
「微博電影之夜」で劉がキングに選ばれる。

●6月19日
第19回上海国際映画祭で上映された『追凶者也』で、劉が最優秀男優賞受賞。
同映画祭クロージング作品は胡軍主演『上海王』。

受賞後の、胡軍さんとの微博でのやりとり。




●9月15日
『追凶者也』公開。

●9月15日
『我的戦争』公開。

●11月22日
『藍宇』公開(2001年11月22日)から15年が経過。

●12月
劉、中国のシンガーソングライター朴樹の楽曲“ベイビー、ダスビダーニャ”のミュージックヴィデオに出演。




●12月16日
第8屆澳門国際電影節(マカオ国際映画祭)で、胡軍主演作品『上海王』が、最優秀監督賞(胡雪樺)、最優秀主演男優賞(胡軍)、最優秀助演男優賞(劉佩)、最優秀音楽賞、最優秀歌曲賞の計5部門で受賞。
同映画祭では劉も『我的戦争』で最優秀主演男優賞にノミネート。

●12月31日
『午前十時の映画祭7』「新年はアジア映画」」で『山の郵便配達』上映開始。同時上映は『初恋のきた道』。


【2017年】

●1月22日
『午前十時の映画祭』で『山の郵便配達』鑑賞(@TOHOシネマズ新宿)。

●1月26日・30日
『解救吾先生』、WOWOWにて『誘拐捜査』という邦題で放映。

●2月17日
『上海王』公開。

●3月16日
『上海王II』公開。

●3月18日
胡軍プロデュースのメンズブランド「JUN by YO」のファッションショウで、『藍宇』チーム揃い踏み。

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●3月23日
劉さん生日に胡軍さんが微博にドロップしたメッセージ。

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亲爱的烨子,祝你生日快乐
愿你幸福喜乐!
师哥永远在你身边支持你!



●5月4日
『解救吾先生』日本版DVD『誘拐捜査』購入。

●5月15日
白刃可踏。──『藍宇』其の是拾潑

●5月27日
『我的特工爺爺』(My Beloved Bodyguard/The Bodyguard)、『おじいちゃんはデブゴン』という邦題で日本劇場公開。

●6月13日〜18日
香港を旅する。
『孫文の義士団』で1906年10月に義士団のひとらが力車曳いて走り抜けたと思しき道を辿ってみた。
ぶらり上環・歩いて観る『孫文の義士団/十月围城』。

●6月25日
『インファナル・アフェア三部作』Blu-rayスペシャル・パック、『孫文の義士団』Blu-ray購入。

●7月27日
『建軍大業』公開。

●9月23日・30日、10月8日
第6回横浜中華街映画祭で『おじいちゃんはデブゴン』上映(@同發新館)。

●10月20日・24日
2017東京/沖縄・中国映画週間で『上海王』、『上海キング』の邦題で上映(@TOHOシネマズシャンテ)。

●10月31日
第9回京都ヒストリカ国際映画祭で『上海キング』上映(@京都文化博物館)。

●11月25日
『演員的誕生』で胡軍さん劉さんがちょっとだけ共演。






【2018年】

●2月27日
「特集 日中の架け橋となった映画たち」で『レッドクリフ』二部作上映(@神楽座)。

●2月28日
「特集 日中の架け橋となった映画たち」で『山の郵便配達』上映(@神楽座)。

●3月18日
胡軍さん生日に微博に上げた動画に、胡軍さんから「いいね」を頂戴しました。






●4月13日
北京国際映画祭開幕。オープニング作品は胡軍主演の『音楽家』。




●4月28日
『战神纪』公開。

●10月19日・21日
2018東京・中国映画週間で『战神纪/戦神紀 〜チンギス・ハーンの物語〜』上映(@東京都写真美術館ホール)。




●11月22日
第19回東京フィルメックスでの『8人の女と1つの舞台』上映にともない、關錦鵬監督が来日。
上映前、有楽町朝日ホールのロビーで監督と邂逅。
偶然遇見。──第19回東京フィルメックス『8人の女と1つの舞台』と關錦鵬

●11月28日
胡軍主演舞台『ハムレット』、北京・中国国家大劇院で開幕。
奥様の盧芳さんがオフィーリアと王妃の二役を演じ、お嬢さんの九九さんも「歌者」として共演。
本舞台はこのあと、上海、シンガポール、香港、南京、杭州を巡演。





【2019年】

●3月30日〜4月2日
胡軍主演舞台『ハムレット』、北京・保利劇院で凱旋公演、終幕。




●9月6日
『SHADOW/影武者』、日本劇場公開。


※書き漏らしていることなどもあるかと思うので、随時、追加・修正をしてまいります。
| 11:15 | 発病。 | comments(2) | - |
Comment








えらいことごぶさたしております。カエルでございます。

うひゃあ!!私、なにボケてんでしょう!(@_@;;)
にいさんをスクリーンで拝むのは消防士さん映画以来でしょうかとかってなにをボケたことぬかしてたんでしょうか!!
ぎゃー!!すいませんっ!!はずかしい!!
『風暴』や、なによりあんなにきゃーきゃー言ってたすてキングオブすてキングの『上海王』があったぢゃないですかああああ!!(号泣)

穴があったら入りたい…ぢゃなく自主的に穴ほって永眠しなくちゃいけないレベルのボケをかなしてしまいました!!(大爆)申し訳ございません!!!(平謝り)
…んもう(滝汗)レッドさんの年表?を読んでいてしみぢみしてたら…ああああああ!!と気が付いて冷や汗まみれです。うわーん(T_T;)

…汗を拭きつつ(苦笑)
ほんとじみぢみ読ませていただきました…
ああ、そうだ、こんなこともあんなこともあったよ…と。

ひょんなことから『藍宇』を知り、胡軍さんとリウイエさんという役者さんを知り、レッドさんとお会いできて、そしてそれは私にとってとても楽しいうれしい時間でした。ほんとうにありがとうございます。

あいかわらずボケ炸裂の私ではありますが(苦笑)
これからもどうぞよろしくお願いいたします(^^)
posted by カエル | 2019/09/01 3:28 AM |
>カエルさん

『上海王』は映画祭限定公開だったし、『風暴』も単館公開だったから、北は北海道、南は九州沖縄までという規模で(カメオじゃない)胡軍さん映画が掛かるのって『孫文の義士団』以来?
それなのに公式サイトには胡軍の「ふ」の字も無いという酷い仕打ち……。

まあいいさ。
公開されりゃあきっと、「あの無精髭のすてきんぐな軍神はどこのどなたなのっ!?」な人が日本全国津々浦々に溢れ返るさ。
そしてウィキペディアを読んで「ちょっとこの『藍宇』てのを観てみよう」てなるにきまってるのさ。
そんな、10年前の私と同じ道を通って極北に辿り着く方がひとりでも増えますように。

カエルさんとは2011年5月28日、第466回現代中国映画上映会の『ジャスミンの花開く』(@文京シビックホール・小ホール)をご一緒したのがお初だったのですよね(年表作っとくと確認がすばやい)。
長きにわたるお付き合いになりました。いろいろなことがありましたが、あんな映画こんな映画を楽しみ萌を語りまくりお酒をのみまくり、私のほうこそ楽しくうれしい時間を過ごさせていただいてます。
己の関心と萌えの指し示す儘にあっちこっち出掛けていますが、帰巣するのはいつも『藍宇』、そして胡軍さんリウイエさん、つまりは「此処」です。
今後とも、幾久しく、お付き合いくださいませ。まずは今週土曜日から!
posted by レッド | 2019/09/04 4:11 PM |
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