蛇果─hebiichigo─

是我有病。

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白刃可踏。──『藍宇』其の是拾潑
ファイル 2017-03-30 13 03 27.jpg



5月13日を以て『藍宇』と出逢って8年が経ちました。
諸事情あって当日に記事を上げることができなかったんですけれども。
それが気に掛かっていたせいか昨日の明け方、「夜の渋谷で胡軍さんに遭遇して普通話と英語ちゃんぽんで話しかけたんだけれどもいとも冷淡な目で一瞥され洟もひっかけられずあしらわれて死にたくなる」的な悪夢をみまして。
やっぱこれ記事書かなきゃイカン!と悔い改めまして。


昨年の5月13日に「魔の五月」ということを書きましたが、ひとつ前の記事の事件にしろ、こと『藍宇』をめぐっては正しく五月は魔と化します。


8年前のいまじぶん、ネットで『藍宇』の感想文はすでに渉猟しつくしていました。
いざ『藍宇』のDVDを密林さんで購入するにあたっては、しかし、購入した方のレビューはほぼ読みませんでした。
『藍宇』を鑑賞したのちにネガティブなご意見(たとえばこれなど)も読んでみたんだけれども、レビュアーさんがネガティブな要素として列挙されていることのどこがどうだめなのか、『藍宇』を経た自分には、ぜんぜんわかりませんでした。
既にそのぐらい、取り返しのつかない勢いで『藍宇』という病に罹患していたのでした。

2009年5月13日、14日と、二日続けて『藍宇』を鬼のやうにリピしたあげく、
「とりあえず『藍宇』は無かったことにしようと思う」
とかっつって無駄な抵抗を試みたのが本日、5月15日。
ま、これはこれで顧みれば一種の記念日であるなあと思います。

賛否というならば、『藍宇』が日本で公開された頃なんかは今の比では無いくらい、いろいろあったんだろうなあと思います。
「誰がなんと言おうとこれがいいんだだいすきなんだ」と一旦思い決めた対象についてはとことん惚れぬき褒めぬく人間ですから、日本公開当時に『藍宇』に病んでいたら、そしてもし上記のようなネガティブな論評を目にしていたら、さぞ殺伐たる、喧嘩上等なことになっていたでしょう。殺伐を避けるべくだまっていれば自分のなかで、「おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざ」みたいなことになっていたにちがいなく。

だから出逢いの時期って大事。
だから『藍宇』と私は、『藍宇』というムーブメントのほとぼりがさめた2009年に出逢うように、どっかの誰かが粋に取りはからってくれたにちがいない。

いまさら乍らそんなことも思うわけです。

そういえば私、密林に『藍宇』のレビュー書いていなかった。
DVDを観たあと自分なりの感想文を書くだけで3ヵ月近くかかっちゃったし、書きあげてみれば「腹ふくるる」がいよいよ増進して、んじゃもういっそのことブログ作りますかあ!みたいなことになって現在に至ります。
改めて、ここ最近の密林『藍宇』レビューなんか読んでみましたら、こんな論評がございました。


主演俳優の良さに比して、ランユー役の若手が、どうも・・・・。
主人公がのめり込むだけの、美貌かあるいは官能性が欲しかった。



最初に観たときは私もそう思いました。
ですが、二度三度と『藍宇』との逢瀬を重ねていくうちに、そういう印象はころりと覆りました。
そのとば口がまさに8年前のきょうだった。
二度三度、十度二十度、いえ百遍だって観たくなるか、「一度でたくさん」になっちゃうか。こればっかりはもう、胡軍さんの御言葉を借りる迄も無く「ご縁」としか。
藍宇/劉に「主人公がのめり込むだけの、美貌かあるいは官能性が」無かったと感じられたのなら、それはそれだけの縁なんでしょうし。
このレビューを読んで、「『藍宇』って受がぶさいくなのね。じゃ観るのやめた」と思われたとしても、それはそれだけの縁なんでしょうし。
言葉を乗り越えてなお成り立つものがあればこそ、「おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざ」なんだろうなあ、と思います。矛盾しているようですけれどもね。


1月末に転倒→骨折→手術→リハビリという経過を経た母が、あさって退院の運びとなります。実家おさんどんはこのあとも定期的に続けていくつもりですが、取り急ぎ、この3ヵ月半の己の労をねぎらうべく旅に出よう、と思います。
先月あたりからなんだかむらむらしちゃって、徒然にガイドブックなんか読み漁っていました。ガイドブック読んで、あたまのなかでその街を歩いているだけでも随分と慰めになりましたけれど、やっぱり行って見るに越したことは無いですから。
母を迎える支度を終えて横浜に戻って飛行機とホテルの予約をしました。海外に行くのは2000年7月、ツインタワー在りし頃のニューヨーク以来。ほんとうはまずは北京に行きたかったんです。『藍宇』聖地巡礼したかった。でもまあしょうがない。これもまた、魔の五月の為せる業だもの。


雨季まっただなかの香港です。
五泊六日のひとり旅。
行って参ります。



美しい名前。──『藍宇 Lan Yu』
シガ フタリヲ ワカツマデ。──『藍宇』其の拾参(2011年5月13日)
三年不蜚不鳴。──『藍宇』其の弐拾詩(2012年5月13日)
情熱の嵐。──『藍宇』其の燦拾讃(2013年5月13日)
生活と云う名の。──『藍宇』其の燦拾桎(2014年5月13日)
藍くて咲こうとした恋は。──『藍宇』其の是拾溢(2015年5月13日)
遥かに照らせ山の端の月。──『藍宇』其の是拾呉(2016年5月13日)


| 23:37 | 藍迷。 | comments(5) | - |
Comment








一つ前のブログでの、レッドさんのじゃんけんの強さにびっくりした私ですが、いよいよ香港に行かれるので、またびっくりしてます。
でもでも、この時期にパパッと決めてしまうのは、やはり香港に呼ばれてるんじゃないかなぁと思います。
行けるタイミングには行っておかないと✊
私も今、香港に行きたくて仕方ないんですが、春にパソコンを買ってしまって、おとなしくせざるを得ないんです💦
私の気持ちも念で送って、レッドさんの背中にむりやりのせますよ。
空港に降り立った途端、居ても立っても居られないくらい、やたら歩き回る香港で(私の場合)、エスカレーターのスピードがそれに一役買ってる気もするしないでもなく。
とにかく、思う存分、楽しんできてくださいね♪
posted by yonko | 2017/05/17 12:13 AM |
>yonkoさん

はじめて「香港」という街を意識したのは、『男たちの挽歌』を劇場で観た1987年でした。
映画のなかでマーク(周潤發)が食べていた白くてプルプルした食べ物、あれが「腸粉」というものなのだと知ったのはずいぶんあとになってからでした。

『男たちの挽歌』の10年後、『九龍風水傳』というゲームに出会ったことが、自分のなかの妄想香港を決定付けました。

当時既に取り壊されて影も無かった九龍城砦に憧れました。
自分にとっての香港は、ファンタジーのなかにだけあればよい街でした。だから現実に足を踏み入れることをどこかでずっと、忌避していました。

『男たちの挽歌』の30年後、『九龍風水傳』の20年後に、その舞台になった街を実際に訪れることになる巡り合わせというのも、不思議ですがたぶん疾うにどこかで予感していたことだったなあ、という気がします。
「呼ばれた」というのなら、1987年に既に、呼ばれていたということなのかも知れません。

そんなこんなを踏まえて、「香港」という街を、その街に居る自分というものを、楽しんでこようと思います。
posted by レッド | 2017/05/17 9:59 PM |
出遅れてすびばせーんっ!!(T^T)
去年の12月なかばから続いていたぢごく仕事(苦笑)からようやく解放されました〜!!!というわけで家で呑んだくれたら寝オチしてPCに向かえませんでしたあ〜m(_ _;)m

遅くなりましたが『藍宇』8周年!おめでとうございます〜♪
もはや何度観たかわからないほど『藍宇』を観てる身(笑)としましては、これも「ご縁」てことで(笑)。
『藍宇』のおかげでレッドさんとも知り合えましたし♪ものすごーーーーくお世話になっておりますし<(_ _;)>
私にはとっても嬉しい「ご縁」です♪
これからもどうぞよろしくお願いいたします〜♪♪

んで。
おお!香港!とうとう行かれるのですね〜♪
…あ。
さすがに蛇屋もとい蛇料理屋さんにはいかないですよね??(^^;)や、こないだの岩合さんのネコあるきの髭の仔…を思い出したので(笑)←胡鬚?仔…でしたっけ???
ともかく、お気をつけていってらっしゃいませ〜♪(^^)v
posted by カエル | 2017/05/21 3:34 AM |
追伸:載せてくださったお写真、これお風呂シーンのとこ(本編ぢゃ歌声と水音が聞こえてくるだけのとこ)でしょうか?
行けないけど行ってみたい藍宇のお部屋…この鏡と丸い電気。
うちのPCの壁紙は、レッドさんが以前ご紹介してくださった、スタンリーおねいさまのご本の表紙…風呂から出た藍宇が鏡の前で髪をタオルで拭いてるアレなんです♪
なんかすごく好きで(^^)変えられないのです(苦笑)。
あー!!
あとすいません!!
ひとつまえの記事のレッドさんのコメ返しのお返事をばこちらでっ!
ぜひとも『おじいちゃんはデブゴン』初日でも2日目でもご一緒させてくださりませ〜!!!…ってあれ?初日っていつでしたっけ???(@_@;)
posted by カエル | 2017/05/21 3:58 AM |
>カエルさん

17日に母が退院し、その付き添いと食料の補充などをして、今週末はじつに3ヵ月半ぶりに土日両日とも横浜で過ごせました。
やー、やっぱり自分ちから見る空とランドマークタワーとベイブリッジはいいわー(笑)。
18で実家を出、横浜にももう30年近く住んでるわけなので、いまとなってはここが自分の居る場所なんだなあと思います。

一個前の記事の件もそうですが、そもそもが胡軍さんと出逢えたことで、いくつものご縁がそこから始まった、という気がしています。『藍宇』と出逢えたのだって胡軍さんからのご縁。『藍宇』と出逢ったことで中国語の勉強だって始めたし、こたびの香港旅行にも踏み切れた。
すなわち胡軍さんという御方こそが、自分にとっての結びの神!
徒や疎かにはできやしませぬ!

これまでもいろんな人やいろんなものを好きになってきましたが、確実に自分という者になにがしかの傷を刻みつけた対象というのは、よくよく考えればすべて同じひとつの地下茎でつながっている。ただ地上に咲く花が異なるだけ。
yonkoさんへのお返事に書いたようなこともまた、そうです。
だからまあ、それってみんな、じつは自分という人間を表しているんだなあ、なんてことも思ってみたり。

上に載せたお写真は、はい、お風呂のとこを反転したりいろんなフィルターかけたのを組み合わせたやつです。
こうしてみると、なんかちょっと、異界の入り口っぽい気がしませんか(自賛

『世界ネコ歩き』に出てきた、蛇料理屋の18歳の雄猫「胡髭仔」ですが。
西環(香港島)にある「蛇王球」というお店の仔だそうです。
へびは……食える自信がありませんが(笑)、とりあえずお店の前まで行って、様子をうかがってこようと思います。
(他のエリアの仔たちのいたお店も、時間が許せば)


『おじいちゃんはデブゴン』(はづかしい)ですが、27日(土)初日にいかがでしょうか?
(28日はまた実家おさんどんゆえ)
まだタイムテーブルが出ていませんので、出た時点で時間とか決めましょう。
(アフター含めて)よろしくお願いします!
posted by レッド | 2017/05/23 9:58 AM |
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