蛇果─hebiichigo─

是我有病。

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遥かに照らせ山の端の月。──『藍宇』其の是拾呉
「魔の五月」とは、そもそも萩尾望都の『ポーの一族/小鳥の巣』に登場した言葉でした。
中州に建つガブリエル・スイス高等中学。五月の創立祭の前日にロビン・カーが張り出し窓から沼に落ちて死に、ロビンが死んだ1年後の同じ日、学校と同じ名のガブリエル・スイスが沼地で溺れて死にます。そしてその1年後。真の「魔」であるところのエドガーとアランがガブリエル・スイス高等中学にやってきて、3年目の「魔の五月」が幕を開けるのです。


たとえば2015年のいまじぶん。
私は正しく「魔の五月」を生きていました。
5月15日に胡軍さんと劉さんがおふたりお誘い合わせでこんなあられも無い事態になり、そこから約半年のあいだというものは、日々邪悪な夢想に塗れて暮らしておりました。

たとえば2016年5月11日。
復活したザ・イエロー・モンキーの『THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016』初日でした。
密林さんで『藍宇』DVDをぽっちりした日から数えて七年目のことです。

これだって毛頭偶然などというものでは無い。
なにもかも、連鎖する「五月」という魔のシーズンが呼び込んだ事態にちがいないんだわ。

そんなようなことを考えながら、七年前に『藍宇』に出逢ったきょう、5月13日を迎えています。


5月11日にイエロー・モンキーのライヴが始まるまで、ちらとも考えてみなかったことがあります。
イエロー・モンキーが活動していたころ、『藍宇』という物語は未だこの世に存在していなかったのだ、ということです。
イエロー・モンキーのライヴに通いまくった1993年11月24日から2001年1月8日までのあいだ、私は『藍宇』という物語をまったく知らずにいました。そりゃそうだ。そのころ關錦鵬はまだ『藍宇』を撮影していなかったんですからあたりまえすぎてばかみたいな話です。でもつい2日前の19時、国立代々木競技場第一体育館でM-1“プライマル。”のイントロが鳴り響くまで私は、そうしたあたりまえのことに微塵も思い及ばずに生きていました。
つまり『藍宇』を知った私が生で聴くイエロー・モンキー楽曲というものは、『藍宇』を知らなかった2001年以前とはまったくちがう響き方をした、ということです。


M-1“プライマル。”からM-24“JAM”まで。
陳捍東と藍宇のことをいつも何処かで考えてしまっていました。
最愛のバンドの復活に纏わる混沌と情熱とエモーション。思い出すさまざまのこと。ともにライヴに通った、死んでしまった友人のこと。泣きながら笑いながら惑溺しながら、同時にひっそりとささやかに佇むあの美しい藍宇の部屋にも、慥かに私は居たのです。


と、いう次第で。
5月11日と5月12日のイエモンさんのセットリストから、「理由はよくわかんないけど自分にはここがすごく『藍宇』でした」な一節を引っこ抜いて並べて見たいと思います。なんでそこがすごく『藍宇』なのか、そもそもよくわかんないので理由も書きませんが適当にお察しください。毎度のことですが愉しいのはおもに私ばっかりという事態でした。ほんとうにすみません。吉井さんもごめんね。





●プライマル。
手を振った君がなんか大人になってしまうんだ。



●楽園
いつも僕らは汚されて目覚めてゆく。



●Love Communication
愛してくれ求めてくれ無邪気な手口で。



●Chelsea Girl
夜よこの破廉恥な想像を綺麗に包んでよ。



●LOVERS ON BACKSTREET
あなたが醜いブタでもいい。



●薔薇娼婦麗奈
泣いても駄目もう帰れない。



●球根
身体で身体を強く結びました。



●カナリヤ
19にもなったのに悲しみが欲しいのはなぜ。



●花吹雪
抱きあっていたら希望も悩みも忘れる。
だらしないくらい何度も何度も下さい。



●空の青と本当の気持ち
空の青と本当の気持ちを君に見てほしくて。



●ALRIGHT
背中に隠した願いを広げてもう一度羽ばたけ。



●SPARK
永遠なんていらないから。



●SUCK OF LIFE
僕は君の虜だよ誰にも渡さない。



●バラ色の日々
満たされ流され汚され捨てられ騙され心まで奪われ。



●悲しきASIAN BOY
雨にも負けないニヒルな顔で待ってる。



●BURN
飛べない鳥はとり残されて胸や背中は大人だけれど。



●LOVE LOVE SHOW
「愛には形がないよ」とか言うけど
触れられなければ淋しいもんだよね。



●WELCOME TO MY DOGHOUSE
私の哀れな背中を見てあなたはどれだけ耐えられる?



●JAM
君に逢いたくて君に逢いたくてまた明日を待ってる。






本記事にかぎらず私はことある毎にこのブログで吉井和哉の言葉を引用してきました。
でも、イエロー・モンキーというバンドが、吉井和哉という男が好きだったがゆえに『藍宇』を好きになりました──ということでは無いんだと思います。どっちが先でどっちがあとということじゃあ無い。
それがなんであるのかはよくわからない儘に、子どものころからつよく信じているものがあります。
ひとことでいえば、「世界」という言葉が最も近いんだと思います。
何処にあるのかわからない。ほんとうにあるのかもわからない。
そんな「世界」のワンピースであり同時に「世界」すべてであるような、そうした事象に感応してしまいがちです。
五障の雲のなかを踏み惑い彷徨う私に、
「そうだ。“世界”って慥かにこういうことだった」
と教えてくれるもの。
5月11日、復活ライヴの終尾を飾った“JAM”。その歌詞にあるように、なにを思えばいいのかなんて言えばいいのか、迷い立ち竦み震える暗き道のその先を照らしてくれるもの。
吉井にしろ『藍宇』にしろ、紛う方無くそういうものでした。
これからもきっと、そういうものなんだろうと思います。



美しい名前。──『藍宇 Lan Yu』
シガ フタリヲ ワカツマデ。──『藍宇』其の拾参(2011年5月13日)
三年不蜚不鳴。──『藍宇』其の弐拾詩(2012年5月13日)
情熱の嵐。──『藍宇』其の燦拾讃(2013年5月13日)
生活と云う名の。──『藍宇』其の燦拾桎(2014年5月13日)
藍くて咲こうとした恋は。──『藍宇』其の是拾溢(2015年5月13日)


| 21:55 | 藍迷。 | comments(2) | - |
Comment








「魔の五月」…
そっかー去年の五月でしたっけか、胡軍さんとリウイエさんの「あられもない事態」(笑)が発覚(笑)したのは。
一年て早いなあ…(しみぢみ)

しかし!
レッドさんが『藍宇』DVDをぽちった日から数えて七年目でザ・イエロー・モンキー復活ライブ!!って凄い…(@_@;)
ほんとに、もはや偶然なんぞではないー!
なんだかもう…すごいです…としかいいようがないです。

>「理由はよくわかんないけど自分にはここがすごく『藍宇』でした」な一節

…おお。
レッドさんのブログで見かけた独特で印象的なフレーズはフロム吉井さんだったんですね?!
読みながら、これ、ちうごく語で表記されたらどうよ?…なんてちょっとうふふふ腐と思ってしまいました(笑・すいません…)
特に下から2つ。
私的にはソッコーで桿東!と思ってしまったのですが(^^;)
や、一番下は桿東であり藍宇であり、誰かを愛するひとのいつわりない気持ちなんだなあと思いました。

…で!!
「魔の五月」…!!
今年も胡軍さんリウイエさん方面でさっそくやらかしたー!!と思っていいんでしょうか??(笑)
昨日5月14日のリウイエさんの微博ーー!!

>康康来家里玩,小伙伴的快乐时光
http://weibo.com/3125046087/Dvtr30WCq?from=page_1006053125046087_profile&wvr=6&mod=weibotime&type=comment

…って!これわーーーー!!
リウイエさんちに胡軍さん父子が遊びにきたんでしょーかっ?!!…康康くんひとりで来ませんよね???
…で、諾一くんはなんて言ってるんでしょう???
まさか「ぢゃますんなーーー!!」とかぢゃないよね??(笑)
でもって、本日のリウイエさんの微博…こいぬとお花ショット…(笑)
これわ、にいさんが「おまえに」ってくれたんぢゃないのかないのかないのかーーーーっ!!!
…って(笑)わけのわからない妄想状態ですいません…(^^;)
やっぱり「魔の五月」????(笑)
posted by カエル | 2016/05/15 11:11 PM |
>カエルさん

絡みづらい記事にコメントありがとうございます(笑)。
イエロー・モンキー(吉井和哉)と『藍宇』、どっちも同じくらいらぶーなんです!
という方がはたしてこの世にどのくらいいらっしゃるのか存じません。
イエロー・モンキーを好きでも『藍宇』を好きになるとは限らないし、その逆もまた。
だから私が感じている両者の親和というものは、やはりいたって個人的な、DNAレベルでのそれということになりましょう。

いちおう『藍宇』に特化して抜き書きしていますけど、たとえば『空の青と本当の気持ち(Blue sky and true mind)』は『無極』の感想文のタイトルにかっぱらわせていただいていますし(歌詞の内容がほぼ鬼狼なの)、“悲しきASIAN BOY”は(これまた記事に引用してますが)個人的には直立不動で敬礼する老三が浮かびまくってしまいますし(笑)。
『もとはといえば獸ゆえ』とか『恋の花』とか『真夏の夜は君が欲しい』とか『なにもない世界でながいくちづけを』とか『ヴァーサスオールライト』とか『あれから何年経ったんだ?』とか『それを食べたらどうなるの?』とか『あなたにもお花をあげましょう』とか『スノウ』とか『まだ生きているの、って君に言われたい』とか。
『Life Time・SCREEN』とか『蟻地獄で逢ひませう』(※どっちも93年のツアタイ)とか。
ざっと眺めてみただけでも私の吉井スレイヴっぷりがまるわかりというもので、お恥ずかしい限りでございます……。


15日に微博に第一報が流れ、18日から怒涛の露出が始まり。
去年のいまじぶんは、祭だったなァ……。
ほんとに一年なんて、早いものでございますね……。

先日、ある人の微博にお写真が載っていましたが、康康・九九と霓娜・霓娜ママがお誘い合わせでミュージカルを観に行ったりしてるので、爸爸3以来、家族ぐるみのお付き合いが始まったってことみたいですね。
いま胡軍さんは19日からの舞台の稽古が佳境に入ってると思いますので、14日は康康は康康ママかお姉ちゃんと一緒に遊びに来たのかも。あれはこそこそ撮影してたおとうさんに「撮ってんじゃねえよ!」とか諾一が怒ってる図、かも知れませんね(笑)。
リウイエさんも胡軍さんの舞台とかこそこそ観に行ってパパラッチに見つかって写真撮られちゃうが良い!!
posted by レッド | 2016/05/17 9:50 AM |
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