蛇果─hebiichigo─

是我有病。

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在川崎的陰界。
気鬱な日々が続いています。
しかしきょうは久しぶりに楽しい午後を過ごすことができて、ちょっと気が晴れました。
先月『藍宇』&胡軍劉方面のありがたいものをたくさんお送りくださったSさんに、ついにお目にかかることができたのです。カエルさんもお誘い合わせでランチしてきました。そこでまたしてもありがたいものをたくさんいただいてしまいました。「私はもう引退した身ですから……」とおっしゃるSさんでしたが、日本における『藍宇』まわりがリアルタイムに熱かった情熱の時代の生き証人に直接お話を伺えて、訊いてみたかった胡軍さん劉さんまわりのあんなことこんなこと(ブログには到底書けぬはしたない内容)にも快くお答えいただけた。とんでも無く有益な数時間でした。かんしゃかんげきです。ありがとうございますSさん!


ランチの場所は川崎でした。
川崎といえば、『九龍風水傳/クーロンズゲート』を愛する者なら一度は探訪しておくべきディープなスポットがございまして。
Sさんとお別れしたあと、強風のなかを訪ねてみました。


電脳九龍城砦 ウェアハウス川崎。


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ここは、かつて香港にあった九龍城砦をテーマに作られたアミューズメント施設です。


90年代後半に『九龍風水傳/クーロンズゲート』というゲームに耽溺し、2004年に『九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 - City of Darkness』という書籍を買いました。著者グレッグ・ジラードさんのHPで在りし日の九龍城砦の姿を見ることができます。
Greg Girard Kowloon Walled City


私が九龍城砦に惹かれたのはやはりそこに「生活」があったから。
ひとびとの日々の営為というものが連綿と、みっしりと詰まっていたから。
九龍城砦が取り壊されず無人の儘に放置されたならば、素敵に凄まじい廃墟となりはてたことでしょう。廃墟は廃墟でたいそう佳きものです。でも、なぜ廃墟が佳きものであるかといえば、かつて其処に誰かが住んでいた、その時間の記憶がありありと残っているから。魔窟と呼ばれる場所にも淡々と営まれる暮らしがあった。その暮らしのなかでいくつもの新しい命が生まれ、笑って泣いて生きて死んだ。それ以上のものは無く、そしてまた、正しくそれ以上のものも無い。


ウェアハウス川崎は、「在りし日の九龍城砦を偲ぶ」とまではまいらないのでしょうが(そもそも「在りし日の九龍城砦」を知りませんし)、『九龍風水傳/クーロンズゲート』のあの異様に美しくおそろしい世界に迷い込んでしまったかの如き錯覚を其処此処で体感できる、稀有な場所であることはたしかです。
錆びついた自動ドアががらりと開き、禍々しい紅にいろどられたアプローチの先にあるもうひとつの扉をくぐると、うすぐらい通りが奥まで延びています。通りの左右からは姿無き住人の話す広東語が聞こえてきます。其処はもう陰界九龍城。気分は超級風水師。まずは重慶花園に消えた鏡屋を捜さなければ。




IMG_4745 (1).jpgIMG_4744 (1).jpgIMG_4717 (1).jpgIMG_4716.jpgIMG_4730 (1).jpgIMG_4734 (1).jpgIMG_4722.jpgIMG_4724 (1).jpgIMG_4733.jpgIMG_4727 (1).jpgIMG_4740 (1).jpgIMG_4735 (1).jpgIMG_4743 (1).jpgIMG_4748 (1).jpg




クーロンズ・ゲート 動画集



九龍風水傳原聲音樂專輯。
九龍夜奏繪 KOWLOON'S GATE CONCERT 2016、2016年5月22日ファイアの日、於東京キネマ倶楽部。


| 22:32 | 瑣屑。 | comments(4) | - |
Comment








ウェアハウス川崎の佇まいは凄いですね!覚悟のない輩には来ることを拒むよう、漂う臭いも感じてしまう。張り紙も豊胸あり、性病あり。夜総会のホステスはそのまま「阿飛正傳」のmimiを思い出す。濃厚な裏社会の空気があって下手に足を踏み入れたら拉致されて売り飛ばされそうです。
生活感があって、貧しくて、その生活から這い上がろうともがく者、力なく生きてゆくのがやっとな者。人情もあれば裏切りもありそう。
まさに魔窟の雰囲気を湛えていて魅力的なのは、写真のセンスもあったのでしょう。
しかしてこのウエアハウス川崎はなんの建物なのでしょう(?_?)
動画も見てみました。先に進むのに勇気がいる迷路のような異界の住人の物語に見えました。

そしてS様とのお会いしたそうで、藍宇を愛する者同士で伝承されていった事。良かった。恵果和尚が空海に伝授した話を想起しました。S様はこれまで藍宇を愛し日本での紹介や貢献をしてくださったことへの感謝をいっぱい感じてます。
posted by blueash | 2016/04/18 10:46 AM |
>blueashさん

ここは以前は家電量販店だったのだそうです。
往時を知ってる知人が一日違いの土曜日に訪問されたそうで、あまりの変わりようにびっくりしていました。

九龍城砦モチーフなのは1階から3階までですが、通り沿いの薄汚れたガラス窓の向こうにもちゃんと室内が作り込んであります。香港から実際に運んで来たものをあちこちに使用しているので、リアルに素敵なクオリティです。臭いはさすがにありませんが、姦しい広東語が飛び交う通りを歩いていると、香港映画の登場人物になったかのようでもあります。

昔の団地とか古い市場とか昭和の商店街とか、九龍城砦とか工場夜景とか、あちこち古びて傷んで錆びついたかんじとか。『九龍風水傳』とか『サイレントヒル』の描きだす「異界」の風景とか。
そうしたものにこの上無く惹かれてしまうたちです。
『藍宇』でいえば、捍東と別れたあと、藍宇がつましく暮らしていた小さな部屋のあのかんじ。
藍宇があの部屋を自分の住まいに選ぶセンスの持ち主だったからこそ、ここまで『藍宇』という映画にもってかれたんだろうなあという気もしています。
藍宇が死んだあと、あの部屋はどうなったのか。
もしかしたらいまでも、二度と帰らぬ主が部屋をあとにしたときのまんま、時間の狭間にひっそり存在しているのじゃないかしら、とか、ずーっとずきずきしています(笑)。

Sさんとのお話、ひじょうに楽しかったです!
『東宮西宮』で胡軍さんに落ちた方ですので、『東宮西宮』のお話もたくさん伺えましたし、Sさんが司汗さんに出したファンメールのお返事(英文)も読ませていただきました!
胡軍さんについての萌えバナをリアルで交わせる人たちも、レックリの頃に比べてめっきり少なくなってしまって寂しいきょうこのごろ、随喜の涙の数時間でございました。
次の機会にはblueashさんもごいっしょできるとよいな、と思います。
posted by レッド | 2016/04/18 7:34 PM |
S様との逢瀬、同じ様に中華の明星を愛する者のひとりとして、心からお喜び申し上げます。

電脳九龍城砦 ウェアハウス川崎って初めて知りましたが、旺角の裏通りにある集合住宅を思い浮かべました。
ひこ映画の「旺角黒夜」や「門徒」で見かけたような佇まいに行ってみたくなりました(笑)。
横浜の工場夜景クルーズと川崎の此処を見る為に上京しても良いかな〜なんてね。
posted by usako | 2016/04/19 10:36 PM |
>usakoさん

ありがとうございます。
Sさん、お名前は出せませんが『藍宇』日本公開当時のムーヴメントを牽引してくださっていたような方なのです。まさかそんな方とご縁ができるとは……。往時を体験された方ならではの貴重なお話もたくさん伺えて、私もカエルさんも喜びの舞でした(笑)。

ウェアハウス川崎は、私も数年前に知ったのですが、『九龍風水傳』を愛する者としては一度は行ってみなければと思っていました。
香港を実際に何度も訪問されているusakoさんのような方からすると些か物足りないかも知れませんが、こちらにいらした折にお時間が許せば、ご一緒したく思います(工場夜景クルーズも! あと神田の『味坊』http://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13009143/も!)。
posted by レッド | 2016/04/20 10:38 AM |
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