蛇果─hebiichigo─

是我有病。

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花咲けるおっさん。
おっさんのくせに六月終わりにひとりでこっそりあかごを産んじまった拙宅のサンセベリア・ローレンティ、命名おっさん


サンセベリア・ローレンティはくそ暑い気候になるにつれて活動期に入る植物なのだそうで、なるほどそのあともおっさんは、元気いっぱい、もりもりあかごを産んで産んで産みまくっております。六月末の長男坊など、いまじゃ天晴れ紛う方無きおっさんに生長しました。

しかしおっさんの生命活動は、あかごだけでは終わりませなんだ。
七月も半ばを過ぎたころ、アスパラガスみたいなものが根本からひょろひょろ伸びているのをみつけました。調べてみたところ、それは花芽だ、というではありませんか。

おっさんに、おはなが。

サンセベリア・ローレンティの花は優曇華の花ほど珍しいものじゃないので咲いたところで転輪聖王は出現いたしませんが、といってそうそうばかすか咲いてくれるわけでもないようです。
生育環境が整って、株が充実して、はじめて花を咲かせるんだとか。
ありがたいもったいないと朝晩拝みながら見守っていたら後れること数日、もう1本、花芽が顔を出しました。
せっかくこんなふうに狙いすましたかの如くふたり揃ってくれたものを、「捍東」と「藍宇」と、名付けずにおられましょうかいや断然おられません。おられるぐらいだったら自分そもそもこんなブログやってません。

アスパラガス状だったふたり(向かって右が捍東。左が藍宇)も七月終わりごろにはすっかりスレンダーに生長し、はっきり蕾とわかるものもつきはじめました。





写真じゃわからないですが、蕾が茎とつながっているあたりにいつもまるく水滴がたまっています。すくって舐めてみたらあまかった。
蜜でした。
あまいけど、後味がほんのり青苦い。
陳捍東が夏の終わりの夜に堪能した藍宇の肌ってこんなかしら。
とか、えっちな気分にも、なっちゃおうというものだわ。
ああ私ってとんだ「ど」がつく助平だわ。
と思ったりもしましたが、でもそもそも花蜜なんていろんなものを惹きつけるためにこそ、エロティックな仕様になってるわけなのですものね。生きるという行為。生きたいという思い。それすなわちエロスなんだもんね。ひらきなおって毎日たのしく舐めてます。甜甜蜜蜜的。
金曜日の夜、家に帰ったら、最初にでてきたほう、「捍東」が花ひらいていました。





クリームがかった白色の、とても繊細な、ちいさな花です。話に聞いていたとおりの佳い薫り。百合の薫りをすごくシンプルにつきつめて、そこにヴァニラみたいなあまったるい薫りがすこしまざって、古風で淑やかだけど一筋縄じゃいかないきつさがあって。これまた藍宇そのものみたいな。ちいさな花ですが芳香はとても強く、部屋じゅうにひろがって、八月のリビングはとてもいいにおいです。
夜に咲く花といわれるように、朝になったら萎れて、花殻が床に落ちていました。
そして颱風が日本列島を蹂躙した日曜日の夕刻。






昼間はたしかに薄緑のかたい蕾だった「藍宇」が、嵐に誘われたとしかおもえない唐突さでひらきはじめました。二本が揃って咲くとそりゃあ綺麗なながめ。花と花がよりそって、雌蕊を密着させているさまなど見るとまたしてもえっちが気分になっちゃってこまります。二本が相前後してひらくことで、薫りもますます強くなります。今夜はこんなかんじ。





サンセベリア・ローレンティの花言葉。


永遠。

不滅。



というのだそうだ。
捍東と藍宇に擬えるには些か皮肉な気もするけれど、そも願って叶わぬからこその花言葉なのだもの。
永遠不滅永遠不滅永遠不滅。
くりかえし唱えれば運命は『藍宇』という映画、そのものにもいつか変じていく筈。だもの。

| 21:38 | 藍迷。 | comments(10) | - |
Comment








葉っぱはよくみかけるけれど、こんな花が咲くんですね。
かわいい。可憐。
なんかちょっと線香花火みたい。
posted by meiry | 2014/08/12 1:11 AM |
>陳捍東が夏の終わりの夜に堪能した藍宇の肌ってこんなかしら

…ぶふう!!
は、はなぢが噴き出ました…(笑)。
「嵐は去った!」(って乾杯したいとこですが・笑)な静かな夜にひとりモニタにむかってななぢ噴き出してる図はふびんですが…(苦笑)。

うおう。
花言葉が「永遠」「不滅」とわ!!
…なんとぴったり(笑)。
『藍宇』迷には、桿東と藍宇は「永遠」「不滅」のふたりです。

夜にだけ咲く花…いいですねえ。
昼にはまだかたい蕾だった「藍宇」が…ああ。
夜に、桿東に咲かされちゃったんですねえ…。
…って…なんつーか…艶めかしいなあ(照れ照れ・笑)。
てゆーか!8月の夜に!夏の夜に!
…まんま『藍宇』ぢゃありませんかっ(笑)!
posted by カエル | 2014/08/12 2:17 AM |
>meiryさん

私もお花が咲くっての知らなくて、アスパラガス(笑)が出てきて検索してはじめて知った次第です。
ほんとうに線香花火みたいでかわゆいのです。夜はばかすか開いて元気いっぱいなのに、朝がくるともう萎れてて。儚い。おっさんのくせに(笑)。
posted by レッド | 2014/08/12 9:41 AM |
>カエルさん

「嵐は去った!」の乾杯の相手が藍宇じゃないのが、言うても詮無いことなれど、毎度なみだがでちゃう……。

お花はたいがい買ったりもらったりするのは切り花で、こんなふうにアスパラガス(笑)から蕾になって、花開いて散るまでの過程を追うことは昨今あまりないので、じっくりねっとり観察してるうちに必要以上にえろいことばかり考えてしまいます。
お花のつけ根に蜜がたまるっていうのもねえ……。
花以外の部分に蜜を出す分泌腺を花外蜜腺というそうですが、露がおりたみたいにちいさい蜜の粒があちこちにキラキラしてるのもこれまた初夜の藍宇を想起させるがごときえろい景色であります(笑)。

「永遠」「不滅」というのは、一夜で咲いて萎れるこの花に託す言葉として考えると、なんだか皮肉みたいです。
でも『藍宇』という映画を考えるとき、これ以上相応しい言葉も無く。
現実においては「永遠」も「不滅」もほとんど不可能にちかいけど(捍東と藍宇の現実もそうだった)、そういう現実を熟知しつつ、そういう現実の上に立ちながらも、それでも「永遠」「不滅」たらんと志向する。
やはり自分はそういう志を持った物語と物語作家がだいすきなんです。シビアなリアリストに裏打ちされたロマンティスト野郎の乙女座だからなー(笑)。
posted by レッド | 2014/08/12 9:43 AM |
蜜かもしれないものを、すくって舐めてみたんですか。
甘い蜜だったとは、なんか意外です。
私だったら、温度差で出現した水滴くらいにしか思わないかも。
植物って、特に鉢物って、日々表情がかわるから面白いですね^_^
posted by yonko | 2014/08/12 6:27 PM |
おっさんにもうすぐ花が咲くとは聞いてましたが、可憐なお花がさいたんですねぇ
真夏に咲いた官能の花・・・と言ったらお花が恥じらいそう。でも匂いは虫たちを誘うフェロモンがつまってるようで
おっさんにとって朝日楼が心地いいお家だったようで、レッドさんとのやり取りを読んだら微笑ましくなりました。
posted by blueash | 2014/08/12 8:00 PM |
おっさんに花が咲くっていうのが、「藍宇」迷のレッドさんのお部屋ならではです!
最高に素敵な出来事ですね。
それにしても白と翠だけの「藍宇」のすっきり伸びた姿の様な花で美しい事!
初めて見ました、有難うございます。
posted by usako | 2014/08/13 10:03 AM |
>yonkoさん

むかし、小学校の帰り道とかでサルビアの花の蜜などを吸ったりしませんでした?
ほぼあのノリです(笑)。
水(露?)なのか蜜なのかわからなかったので、とりあえず「舐める」という原始的な手法をとってみました。
私はほぼ家のなかですごしているので、室内でこういうちょっとした変化を楽しめるのはすごく幸せです。
posted by レッド | 2014/08/13 7:59 PM |
>blueashさん

マイミクさんにも、居心地が良かったから花が咲いたのでしょうといわれました。
ちゃいろいゆびの女だけに、環境任せであんましいじらなかったのが良かったみたいです(笑)。
ただ冬の寒さに弱いそうなので、いちばん日当たりの良い場所に置いているとはいえ、寒くなったらもうちょっと気づかってやらないとだめみたいです。

やっぱりおっさん(自分ビジョンでは胡軍さんにみえている)から出ましたという点で官能倍増しな気が(笑)。
花のあとには自然交配で実が生ることもあるそうですが、うちはどうでしょうね?
posted by レッド | 2014/08/13 8:00 PM |
>usakoさん

みどりのゆびのusakoさんでもサンセベリア・ローレンティの花ははじめてでしたか。
ごらんいただきありがとうございます!
「おっさん」と名付けたときには、とりあえず枯れずに持ち堪えてくれればいいなと思ったぐらいでしたが、まさか花芽を出してくれるとは。

これでもし実がついてくれれば『藍宇』迷的にたまんないストーリーなのですが(笑)、あんまり欲張らないようにします。
posted by レッド | 2014/08/13 8:01 PM |
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