蛇果─hebiichigo─

是我有病。

| CALENDAR  ENTRY  COMMENT  CATEGORY
ARCHIVE  LINK  PROFILE  OTHERS  RECOMMEND
藍宇的草紙。──『藍色宇宙 LAN YU FANBOOK』
颱風一過の藍天が眩しかった本日。
そしていきなりクッソ暑かった本日。
みなさまいかがお過ごしでしたでしょうか。
ここ10日ばかりはそれこそ颱風なみのお仕事ぱつぱつタームでしたが、それも颱風とともに去っていってくれましたのでやっとこの記事が書けます嬉しいな。


表題の冊子については、『藍宇』に心身ともに持ってかれた向きはよおくご存じとか思います。2001年11月の東京フィルメックス上映で心身ともに持ってかれた向きの多くは、疾うに所有されてもいることでしょう。
2009年に『藍宇』を知ってから、DVDや雑誌、書籍など、日本国内で手に入れられる限りの『藍宇』関連アイテムをこつこつ集めてきました。しかしどうしたって手に入れられなかったのがこの冊子──『藍色宇宙 LAN YU FANBOOK』でした。
2001年11月の東京フィルメックス上映で心身ともに持ってかれた、いわば偉大なる先達のみなさまが、あふれる『藍宇』愛をこれでもかと叩きこみ全身全霊を捧げて制作なさったものです。2004年の日本公開の折には、劇場のロビーでも販売されていたとききます。

それはそれはそれはもう、手に入れたかったのです。

オークションなどには出品されていたみたいですが気づいたときにはもう落札されちゃっててがっくり肩を落としてみたりする日々でした。
今年2月に名古屋で敢行された尾張盛宴では、はじめてお逢いしたNさんに『藍宇』劇場公開時のうらやましすぎるお話を伺うついでに、「ファンブックがほしいんですけどもう手に入りそうもないんですうえーん(号泣)」というお話も、していたようです。
でも、そんなお話をしたことは、雑事にとりまぎれてすっかり忘れていたのでした。

7月3日にusakoさん経由でNさんよりご連絡をいただきまして。

「『藍宇』のファンブックですが、余分に持っているお友達から1冊いただいたので、差し上げます」

との文面一読し白目になってきぜつ。
慌てて我に返り、随喜の涙滂沱として禁ぜず状態でプルプルふるえながらキーを打ち、「くくくく下さぁぁぁい!!!」とお返事をしました。
そしてお送りいただいたのがこちらでございます。





プルプルふるえながら封を切り取り出すいなや鼻から血を噴いてきぜつ。

上が表1画像。下が表4画像です。
ああなんてほれぼれするほど美しいカヴァーか……。
あまりの美しさにこのクソ穢れつちまつた自分如きの手で直接触れたら罰が当たりゃすまいか、としばし逡巡。
でもお送りいただいてこのかたすっかり図に乗って毎日触れまくっているどころか毎夜同衾しておる始末!!

2004年の日本公開のとき、『藍宇』のパンフレットは制作されなかったといいいます。この冊子がある意味パンフレットの代わりでもあったのでしょう。1300円という価格ですが、一読すればむしろ「なんてお安いのだ!」と目頭が熱くなります。やたらスチルばっか載せたぺらっぺらのパンフで700円とかふんだくりやがるいまの映画業界のお商売にくらべれば、どれほど誠実で良心的な価格設定でしょうか。
内容は転載禁止なので載せませんが、『藍宇』と胡軍・劉を尋常ならざるほどおすきな向きにはこれさえ持ってりゃ百人力というか十万馬力というかもうとにかくどこ切ったって『藍宇』と胡軍・劉のことしか載っていない全112ページというゆめのような仕様。とはいえこの冊子そのものをご存じない方のほうがたぶん圧倒的に多いと思いますので、目次と奥付のデータだけ、謹んで抜き書きさせていただきます。
( )内は筆者名。



LEVEL 1 邂逅
 それはFILMeXから始まった(阿美)

LEVEL 2 前進
 香港で『藍宇』の日々(阿美)
 『藍宇』答問大会(阿美)
 パーティー@プロパガンダ(PS)

LEVEL 3 喜悦
 『藍宇』旋風@台湾(阿美)
 『藍宇』三昧の金馬奨(浦川)
 追『藍宇』記(朱雀)

LEVEL 4 深究
 東宮西宮的胡軍入門(湯気)
「明星三人行」プレイバック(阿美)
 おっさん=「胡軍」について(朱雀)
 為什么我成為小迷(Cookie)
 認識藍宇的過程(中毒過程)(PS)
 一往情深的眼神(朱雀)
 Liu Ye says(阿美、浦川)
 劉マジックに惹き込まれ(taku)
 『藍宇』探検隊、香港を往く(阿美)

LEVEL 5 探訪
 難忘的北京(浦川)
 劉インタビュー(浦川)
 張永寧インタビュー(浦川)
 胡軍インタビュー(浦川)
 魏紹恩インタビュー(浦川)
 關錦鵬インタビュー(浦川)

LEVEL 6 団結
 香港金紫荊奨
 胡軍318誕生会レポート(naomi)
 劉に会えた日のこと(Cookie)
 香港金像奨(浦川、naomi)
 広州胡軍遭遇記(らいち)
 留下来的記憶還没完

LEVEL 7 永遠的藍色宇宙
 『藍宇』座談会



藍色宇宙 LAN YU FANBOOK
製作/どんぶり友の会
総括/阿美
執行編集/浦川
装丁・目次デザイン/田中義和
印刷/太陽印刷株式会社
第1刷発行/2002年7月20日
定価/1300円(90港元・350台元)


「藍宇的北歐」「藍宇 LAN YU Always On My Mind」に掲載されているテキストも一部含まれています)


12年前の7月に刊行された愛すべきこの本が、12年後の同じ7月に私のところにおよめにきてくれたことを、とても嬉しく思います。
Nさん。
Nさんのお友達。
Nさんと引き合わせてくれたusakoさん。
どうもありがとうございました。

言うても詮無いことだけど言わないのも腹膨るるのでいいますが、12年前に私が『藍宇』に出逢っていたら、いまと同じぐらい『藍宇』に病んでいたら、なんらかのかたちでこの本の編集に参加させていただきたかった。
不遜は承知で、そうあれなかったことをちょっぴり残念に思います。
そして巻末の「『藍宇』および胡軍、劉について、さらにきわめ、楽しむためのサイト」に掲載されているサイトの殆どが12年後のいまでは更新を停止し、あるいはサイトそのものが消えてしまっていることを、ひじょうに残念に思います。
人でもモノでも、あるいは映画でも書籍でも。
なんであれ「めぐりあう」こと、「離れてゆく」こと、それに纏わる既視感めいた不思議さを、この冊子を座右に置いていま、あらためて噛みしめています。
| 18:09 | 藍迷。 | comments(8) | - |
Comment








読んで私も胸がいっぱいでうまく言えないけど、『藍色宇宙 LAN YU FANBOOK』がレッドさんのところに来てほんとによかったなあとしみじみ感じてます。
私も数年前、一人で「藍宇」に埋没して藍宇関係のブログを毎日何度も見て、溜息とともにこの本が今手に入らないことをひっそりと嘆いてました。
自分がこの映画を知ったのが遅かったのも悔やまれました。編集とかはとても考えられなかったけど、ファンブックと同じ時代に好きでいたかったと思ってました。どうしようもない気持ちを抑えるには自分に困難な道を歩ませるしかないと思ったり。
月日が過ぎて、私の中で藍宇への思いは穏やかなものになり、また映画以上に原作のほうに気持ちを置くようになっていきました。
レッドさんは一途にずっと映画の二人を愛していてそして表明し続けて、だからこそ周りの方々が喜んでレッドさんの力になりたいと思われて実現したのだな、と思いました。
なんだか長くなってしまってまとまりのない分ですが、良かったと心よりうれしく思います。
posted by blueash | 2014/07/11 8:37 PM |
>blueashさん

ツイッターのほうも合わせて、御言葉どうもありがとうございます。

『藍宇』については不思議なことがたくさん起こりますね。
この映画そのものが、感応できるひとに限ってですが、人生そのものを揺るがすほどの、非常に大きな影響を与えるんだなあ。
そういうことが、このファンブックを読んで。あらためて身に沁みています。
そしてまた、そういうひとは自分の前にも(blueashさんをはじめとして)たくさんいたんだなということが心強いです。
願わくばこの本を作った方たちがいま、『藍宇』についてどんな思いを抱いているのか、伺ってみたいです。『舞踏会の手帖』みたいだけど(笑)。


偶さか名古屋でお逢いしただけのご縁なのに、Nさんが、私の言ったことを心に留めて、お骨折りくださったということ。
『藍宇』という映画のおかげだと思います。
いっときセンセーショナルな話題になっても1年経てば忘れられてしまう映画もあれば、何年経っても観る者の血を騒がせ、みえないなにかを動かし、状況を変える映画もある。
『藍宇』はまさに後者で、そういう映画と出逢ってしまえば、もうなるようにしかならないといいますか。私がこのブログをやっているのもある意味『藍宇』に「やらされている」みたいな、お筆先みたいな(笑)、そんなふうにも思ったりします。

いつかじっくりご覧いただけると嬉しいです。
これを読んだ上で改めて、『藍宇』本編+『藍色宇宙』観賞オフとか、企画したいです。
posted by レッド | 2014/07/11 10:52 PM |
初めまして。映画『藍宇』を愛するゆきこと申します。

先程『藍宇』を数年ぶりに観ようと思い立ち、そういえば公開当時のポスターとかどんな物だったんだろうと画像検索をしましたところ、偶然こちらに辿り着きました。

私が初めて『藍宇』に出遭ったのは2003年の香港のHMVでした。
中国語など分からない状態で観た藍宇のDVD。
ほとんど言葉は分からないながら、二人の男の愛を描いた物語に引き込まれました。

映像や登場人物の醸し出す気怠さややるせなさ、愛に包まれた日々の輝きを見せつけられる程、この二人の辿り着く先は悲劇以外にはないのではないか、と思わせる死の匂い漂う雰囲気に引き摺り込まれていました。
予想通りの結末であったのにも関わらず、見終わった後もしばらく呆然としていたのを憶えています。

やがて日本語字幕版も発売され、内容の詳細を知る事が出来ました。
そして内容を深く知る程、私の精神に及ぼす影響は計り知れないものがあり、藍宇を観る時はしばらく立ち直れないのを覚悟で必ず一人で観る、と決めてます。
それ位の覚悟をしないと観られない映画は中々無いと思います。


そして、決して新しい映画ではないのに、私が数年ぶりに藍宇を観ようと思い立ったその日に藍宇に関する新しい記事を書かれる方にお会いできてとても嬉しくて思わずコメントを残させて頂きました。


長くなってしまい、申し訳ありませんでした。

これから藍宇を観ます。
またこちらに遊びに来させて下さいね。
posted by ゆきこ | 2014/07/12 12:49 AM |
これでしたかっ!!!!
これはー!!すんばらしい宝物ですね!つか家宝です、これわ!!(笑)
『藍宇』がだいすきなひとたちによる『藍宇』の本!!
『藍宇』への愛がみっちみちにこもった本が112頁で1300円って安いっ!!すばらしいっ!!
マスクして見るから(笑)どおかっ!!ぜひ見せてくださーいっ!!!
ぢつは私、先週日曜日、ひさびさに『藍宇』観まして。
ああ…やっぱし、いい映画だなああああ…だいすきだあああー!!と思いをあらたにしたところでした(何度目だ・笑)。

…にしても、胡軍さんぢゃないけども「ご縁」てすごいなあとしみぢみ思ってしまいます。
それもこれも、レッドさんの『藍宇』への愛がひきよせたのですね!!
すばらしい!!

…裏表紙の、すたんりーおねいさま(ですよね?)がうらやましい…
つか私だったらヤモリのごとく(カエルだけど)フロントガラスに張り付いてしまふー!!(笑)
posted by カエル | 2014/07/12 1:00 AM |
>ゆきこさん

いらっしゃいませ!
画像検索で拙ブログを探しあて、ご訪問くださってほんとうにありがとうございます。
また、久しぶりに『藍宇』をごらんになろうというタイミングで、というのもとても嬉しうございます。
当方は2009年からの迷なので、公開当時を知る方のお話を伺えるのは願っても無いことです。私がこのブログを始めたのは『藍宇』について語らずにはおれない衝動に突き動かされたからですが、同時に、こうして細々とブログをやっていれば、ゆきこさんのように『藍宇』を愛する方とお話ができるのでは……という思いもありました。

はじめて『藍宇』を観たときの気持ちはいまもずっと覚えています。
それを言葉に置き換えるのに2ヵ月以上かかりました。
昔から文章を書くのはすきでしたが、『藍宇』を語るときは虚飾や韜晦をとっぱらって、正直に赤裸に述べることを、まず映画そのものから強く求められるような気がします。そういう意味で、言葉と対峙する上での、ものすごく有効な修行のようにも感じております(笑)。
観れば観るほど謎が深まる『藍宇』ですが、このファンブックに載っている監督のインタヴューを読む限りでは、なにか大きな意味や意義といったものは一切こめなかった、ただふたりの人間の関係、そこに呼び起こされる感情を描くことだけに専心したということでした。
そして、オーディションで主演のふたりが出逢った瞬間のケミストリーがとても大きかった、と。

原作を読んでもさしたる感銘を受けなかった監督が、捍東と藍宇を演じるふたりの役者にめぐりあい、「関係」を描くというシンプルなことだけを目指して撮った映画。シンプルがゆえに、これに向き合ったときに、それまで生きてきた「自分」と、そして「自分と他者」というものの関係が裸にされるような感覚に陥るんだと思います。

数年ぶりの『藍宇』はいかがでしたでしょうか。
よろしければ、どうぞまたご感想お聞かせくださいませ。
管理人の私にしてからがクソ長文書きでございますゆえ、コメントいっぱい書いていただくのはもう、願っても無く嬉しいことです(笑)。
posted by レッド | 2014/07/12 7:54 AM |
あの雪の日に敢行した「尾張盛宴」でレッドさんの愛が きっとNさんに響いたのだと思います
ご縁を繋ぐ事が出来て私も本当に嬉しいです

「サイトの殆どが12年後のいまでは更新を停止し、あるいはサイトそのものが消えてしまっていることを、ひじょうに残念に思います。」
>私が「美少年の恋」に出会ってからの年月もそうでした
結局お邪魔する処が無くなって 仕方なく自分で始めたのです(笑)

「めぐりあう」こと、「離れてゆく」こと
>生きて行くと云う事はこの繰り返しですね
私はチャランポランなくせに 一度決めたら殆どぶれない頑固な所が有るので 末長くお付きあい下さい
posted by usako | 2014/07/12 8:17 PM |
>カエルさん

昨日は朝から夜まで長時間にわたってどうもありがとうございました!
お仕事ぱつぱつタームが続いていて、お外で呑むのが久しぶりだったのもあって、すーごく楽しかったです。
ファンブックゆっくりお楽しみください。
マスクはしなくていいです(笑)。

それにしても、武江→陸剣雄→荊軻→方鎮東と続けて観たけど、ひとつところに止まらない役者だなあとしみじみ思います。
若い時分は才能と感性が突出してキラキラしていたかんじですが、30過ぎてからの仕事を俯瞰すると、腹が据わったというか手堅くなったというか。ますますほれる。

で、『王的盛宴』の夏侯婴のひと。
齋二現さんという方なんですが、『南京!南京!』の百度のページにはクレジットがなくて、同一人物かは確認できませんでした。
『ココシリ』→『南京』→『王的盛宴』と何人かの同じ役者さんが使われているので、たぶん彼もそうじゃないかと思うんですが。
かえすがえすもるーちゃんの新作が楽しみだわあ。わしが大金持ちならプロデューサーになってお金ばかすか出してあげるんだけどなあんつぁまとリウイエさんダブル主演が条件だけどな(笑)。
posted by レッド | 2014/07/13 11:38 AM |
>usakoさん

ほんとうに、雪にもめげず名古屋まで行って良かったです。
というかNさんが、悪天候の下、名古屋まで来てくださったからこそ、です。
そしてなにより、尾張盛宴を企画してくださったusakoさんのおかげだと思います。
私は迷歴も09年からで、『藍宇』方面のお友達もごく僅かですし、誰かとつながることがなければ、このファンブックも手に入れられないままだったでしょう。
ありがとうございます。

>結局お邪魔する処が無くなって 仕方なく自分で始めたのです(笑)

私も、ネットで読める『藍宇』レビューをほぼ読み尽くし、自分の読みたいものが、というか「なんで誰もここんとこもっと突っ込んでくれん!!」という思いが募って、「ならばいっそオレが書く!」とここを始めました。
同様にものすごく頑固で一途でございますので、たとえ『藍宇』を好きなひとにめぐりあえなかったとしても、自分の書きたいことを書きたいように書き続けていくだろうと思います。『藍宇』という86分のシンプルな映画がこんなにも素晴らしくて、それに主演するふたりの役者がこんなにも魅力的なのだ、ということをしつこくしつこく、地獄の底まで書いていくんじゃないかと(笑)。
地獄への道連れ(笑)として、このファンブックの存在は、このうえ無く心強いものでした。百万の味方を得た思いです!
posted by レッド | 2014/07/13 11:42 AM |
<< NEW | TOP | OLD>>