蛇果─hebiichigo─

是我有病。

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楚漢これくしょん。
先週からBSフジで『項羽と劉邦 KING'S WAR』が始まってます。
公式サイトもできてます。登場人物とキャストの解説をかなりきっちりしてくださっていて、参考になります。WOWOWですでに放映されたドラマですが、WOWOWが視聴できる環境にないためBSでの放映を心待ちにしていました。5話まで観てみましたが、秦末楚漢という時代背景の解説や人物紹介をしつつ、

項羽=血気盛んな力持ち
劉邦=ごろつき助平おやじ


という、どうしたってはずせない2点はひじょうにわかりやすく押さえてくれています。
のっけから始皇帝が地方巡行してる場面が出てきて、わーもうすぐあの美麗なお車の上に大鉄槌が降ってくるーきっとくるーとどきどきしていましたが降ってきませんでした。ちぇーがっかり。そこから始まって回想に行って、リアルタイムに取って返して劉邦・項羽・張良が邂逅するってんならわしごのみのドラマチックだった。しかしそもそも大鉄槌の首謀者張良先生の出番からして4話からなのでした。『史記』の「世家・留候世家第二十五」であれっぽっちしか書かれていない博浪沙のくだりが5話でとんでもない長尺スペクタクルになっていたのにはなにしろ魂消ました。司馬遼太郎の『項羽と劉邦』も『史記』に倣ってそっけないほどあっさりした描写のうちに張良という稀有なひとの魅力を十二分ににじませて、それがたいそう素敵だったので、ドラマの描写は盛りすぎの感が否めません。あるいは陸川監督は、わかりやすく映像化しやすい(そしてウケやすい)そうしたてんこ盛りスペクタクルに反旗を翻すためにも『王的盛宴』を撮ったのだろうか。どうもそんな気がしてなりません。同様に臭いそうにリアルな王的劉邦チームを経た身には、出てくるひとらが全員いかにも小奇麗でこざっぱりしていて、ドラマだからあんまり穢らしいビジュアルをお茶の間に曝すわけにもまいりませんというのはわかるんだけど、些かものたらないのも事実。しかし劉邦を演ずる陳道明さんはさすがの貫禄と末枯れたお色気。劉邦ってひとはきっとあんなだったんだろうなあ、とすんなり納得させて余りあるうまさです。それゆえに、劉燁さんが演じた劉邦の異端っぷりがますます愛おしくもなり。あと、田んぼの水争いで対立する劉邦の宿敵・雍歯を演じているのが『レッドクリフ』で劉邦の子孫・劉備だった尤勇さんてあたりに作り手のほのかな黒い微笑をかんじたり。登場したばかりの張良役の霍青さんは、自分脳内張良のイメージ(腺病質な女顔の美形)からは些か遠いけれどもひじょうにチャーミング。なにがどうとうまく言えないのですが、天然さんのようでいながら途轍も無い芯の強さと果断さを匂わせ、なおかつなに考えてんだかよくわからない謎な御方。カリスマという点では劉邦に比肩するかもしれません。今後の展開が楽しみです。日本語吹き替えなのが残念といえば残念でしょうか。中国語で視聴したかった。とくに道明劉邦はオリジナルの美声で味わいたかった。吹き替えといえば、項羽の吹き替えをやってる声優さんは『蘭陵王』で高長恭(馮紹峰)の声をなさっていた方だ。調べたら『PROMISE 無極』の北の公爵・無歓も同じ方がなさっていました。謝霆鋒→馮紹峰→何潤東。男前総嘗めです。すごいよ内田夕夜さん。
で、『項羽と劉邦 KING'S WAR』BSで放映おめでとう記念にこれまで自分が観た秦末楚漢劇の主要人物をならべて愛でてみました。左上から時計回りに『大漢風』→『鴻門宴』→『王的盛宴』→『楚漢伝奇』。人生いろいろでございます(笑)。『大漢風』の項羽×『王的盛宴』の劉邦でランデヴーとか、噛ませ合いはどうぞご随意に。



【項羽】


『大漢風』:胡軍
『鴻門宴』:馮紹峰
『王的盛宴』:呉彦祖
『楚漢伝奇』:何潤東



【劉邦】
劉邦.jpg

『大漢風』:肖榮生
『鴻門宴』:黎明
『王的盛宴』:劉燁
『楚漢伝奇』:陳道明



【虞姫】
姫.jpg

『大漢風』:楊恭如
『鴻門宴』:劉亦菲
『王的盛宴』:何杜娟
『楚漢伝奇』:李依暁



【呂雉】
鬼嫁.jpg

『大漢風』:呉倩蓮
『楚漢伝奇』:秦嵐
『王的盛宴』:秦嵐



【韓信】
韓信.jpg

『大漢風』:呉樾
『鴻門宴』:安志杰
『王的盛宴』:張震
『楚漢伝奇』:段奕宏



【張良】
張良.jpg

『大漢風』:沈保平
『鴻門宴』:張涵予
『王的盛宴』:奇道
『楚漢伝奇』:霍青



【范増】
参謀ズ.jpg

『大漢風』:辛明
『鴻門宴』:黄秋生
『王的盛宴』:陶澤如
『楚漢伝奇』:孫海英


| 20:58 | 王的盛宴。/項羽と劉邦 鴻門の会。 | comments(10) | - |
Comment








わ〜、レッドさん、ご視聴ありがとうございます!
って、おめぇが言うな〜、だけど(笑)

って、自分、ちっとも観れてなくて、ダメダメっす。
しかも、最初の方忘却の彼方だし!(゜∇゜)

それから、それぞれのオサシン、ありがとです!
『大漢風』が気になります(笑)
あと、韓信たん、アタシの段奕宏さん(爆)
レッドさんの感想はどーなのかな〜。
posted by パブロ・あいまーる | 2014/06/09 11:08 PM |
横レスすみません<m(__)m>
P子さん《大漢風》気になってくれてありがとう♪・・・て我もまわしものか(^^;)
もう今日の記事はお花畑に見えてうふふと笑いがとまりません。並べてくれてありがとうございます嬉しい♪

では私は胡亥と審食其を並べよっかな。
きもかわ部門として(;^ω^)

posted by blueash | 2014/06/09 11:59 PM |
元から長いドラマがどうにも苦手で、基本的に見ないので、比較は出来ないのですが、
もう「王的盛宴」しかイイと思えないルーちゃんマジックにハマったので、どの配役も「王的盛宴」ベストです。(笑)
posted by usako | 2014/06/10 12:06 AM |
わーん(泣)
これ、だおみん劉邦さんがすげえたのしみだったのに…録画し忘れてて今に至ります(涙)。全80話でしたっけ?まだ間に合うかな。
以前だおみん劉邦さんのお写真を見たとき、いかにもごろつきさんで女好きで男の枯れたお色気むんむん(え)で…でもここぞってとこで凄みがありそうでいいなあーと思ってました。
並べてくださったお写真ズをみると、『王的』劉邦ってやっぱし異端なんですねー(笑)。でも私はやっぱりこの「異端」劉邦がだいすきー(笑)!!そして地味で血腥くて暗かろうと『王的盛宴』がだいすきだあああああっ!!!…どさくさにまぎれて叫んでみました(笑)。

んが。
だおみん劉邦さんとこいぬ劉邦がならんでるお写真…たまりません(笑)。
…だおみん劉邦さんがこいぬ劉邦に手を出しそうで心配(爆・すいません)。
『大漢風』項羽にも手を出しそうで心配(笑・ほんとにすいません…)。
posted by カエル | 2014/06/10 12:54 AM |
>パブロ・あいまーるさん

長らく待たされましたが(そしてこの先もクソ長いですが)、やっとこのドラマを観ることができて嬉しいです。
歴史劇というのはつまるところ、事績と事績のあいだを埋める作家の想像力を愉しむことにほかならないと思います。本作がどういう展開になっていくのか、これから当分愉しめそう。

こっちの韓信は、ちょっとナイーヴなかんじのビジュアルですね。小柄に見えるけど、実際はでかいのかしら?
『大漢風』の韓信は、ビジュアルがなんかちょっとぼんやりしてんなあと思って観ていましたが、中の人が『ポリス・ストーリー レジェンド』ですごい凶暴な犯人役でジャッキーさんと互角に渡り合ってたんで(白髪のビジュアルもかっこいい)、ちょっと見直しました(笑)。
posted by レッド | 2014/06/10 11:24 AM |
>blueashさん

すべての作品に共通して出てこないキャラもいるんで&あとお写真みつけられなかったので、コンプリートは諦めてメインのひとらだけ並べてみました。愉しんでいただけて嬉しいです(笑)。

『大漢風』の胡亥は、よくこんな絵に描いたようなアホづらのひとを見つけてきたなあさすがに中国広いなあ、と感じ入るほどインパクトでかいアホづらでしたね(笑)。『楚漢伝奇』の胡亥はあっちにくらべるとぜんぜんまともでちょっとがっかり……。
posted by レッド | 2014/06/10 11:25 AM |
>usakoさん

中華ドラマ、ものによっては作り込みがあまくて、お金かけてるのにものすごくチープにみえたり、でも最終回では大どんでん返しで無理くり感動の嵐に持ち込んだり、なかなかに謎です(笑)。

『王的盛宴』のあのクオリティは、どれだけ尺と金をかけてもぜったいに実現できないものかと思います。観客の目には触れない細部にまで徹底してこだわるあたり、やっぱり黒澤明監督に私淑するーちゃんらしいですね。「鴻門の会」という一点に特化して2時間に濃縮還元した『王的盛宴』が、私もやっぱりだいすきです。
posted by レッド | 2014/06/10 11:27 AM |
>カエルさん

昨日が博浪沙で、これから劉邦が始皇帝の墓掘りに行かされてとんずらする展開だから、まだまだ間に合いますよ!
危険なお色気むんむんのだおみん劉邦をぜひ、おたのしみください。劉邦がいつも連れ歩いてかわいがってるわんこもいい味ですよ(笑)。
秦嵐さん@呂雉ももう出てきたけど、『王的盛宴』の呂雉の若いころともぜんぜん違う呂雉で、やっぱり女優さんすげえ!と思いました。『王的盛宴』の呂雉は清楚だったけど、こっちの呂雉は鼻っ柱が強い派手なお嬢です。だおみんさんと秦嵐さんの年齢差も、劉邦と呂雉の年齢差そのままってかんじです。

とはいえ私もやっぱり『王的盛宴』がだいすきだあああああっ!!!

佐竹靖彦氏の「項羽と劉邦の年齢差はせいぜい5歳」説に則れば、『王的盛宴』のふたりの青春っぷりはどんぴしゃ。司馬遼太郎の『項羽と劉邦』で天然可憐な劉邦像を刷り込まれてしまったもんで、だおみんさんだといささか貫禄とお色気がありすぎ、ってのもあり(笑)。

そういえば『大漢風』の項羽の中の人、『楚漢伝奇』『王的盛宴』双方の劉邦の中の人と共演してんですね。劉邦総嘗め。さすが西楚覇王!(笑)
posted by レッド | 2014/06/10 11:30 AM |
わ〜!!4作品の人物画像、嬉しすぎます^^v ありがとうございますvv

「伝奇」の始皇帝暗殺場面、私もビックリ仰天でした!いくらお坊ちゃまの張良でも、ここまでお金を持ってないだろうと…^^;

私もレッドさんに便乗して、ここでこっそり叫ばせて下さい・・・。
「某楚漢映画がいいとおっしゃる方が多いが、「王的盛宴」の足元にもおよばん!「王的」好きだ〜!^^」
(普段は勇気がなくて言えないので、すっきりしました。ありがとうございます・・・v^^)
posted by 愛良 | 2014/06/11 8:52 PM |
>愛良さん

わーコメントありがとうございます!
『楚漢伝奇』、やっぱり尺が長いといろんなことを細かく描けていいなあ、と思いながら観ております。
博浪沙の場面、自分のイメージでは力士ひとりが大鉄槌をぶん投げるというシンプルなものだったので、ちょっとえげつないまでの物量大作戦にひっくりかえりました(笑)。

贔屓の引き倒しといわれても(笑)、私も『王的盛宴』がいちばん好きです!!
某楚漢映画は、新解釈のエンタメとして興味深く拝見しました。人物造型などは漫画的に美麗だし、好きな俳優さんも何人か出てらっしゃるんですが、読後になにも残らないというか。
『王的盛宴』からもらったものには、比ぶべくもないです。
私は楚漢方面についてはほぼど素人ですが、造詣の深い愛良さんに『王的盛宴』をそんなに評価していただけて、劉邦の中の人を愛するものとして感に堪えません。ありがとうございます。もっともっと叫んでくださいね(笑)。
posted by レッド | 2014/06/12 10:08 AM |
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