蛇果─hebiichigo─

是我有病。

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昔の男。
微博のフォロワーさんが載せてくださいました。
1993年上演の舞台『阳台(陽台)』における25歳の砌の胡軍さん。
ベリーレアです。








タイトルは中国語で「バルコニー」のこと。
ジャン・ジュネの戯曲『バルコン』の舞台です。
演出は中央戯劇学院出身の孟京輝氏。百度百科によればハロルド・ピンター『料理昇降機』(90年)、ウジェーヌ・イヨネスコ『禿の女歌手』(90年)、サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』(91年)、そしてジュネの『バルコン』と、胡軍さんは孟京輝氏演出の舞台に4回起用されています。ちなみに劉燁さん主演の『琥珀』(05年)、黄渤さん主演の『活着』(13年)の演出を務めたのも孟京輝氏。

本作で胡軍さんが演じたのは「罗杰(ロジェ)」という男。
ロジェとはどういう人物かといえば、

ロジェよ。水道工事屋の。どんな男だと思う? 若くって、美男子? とんでもない。四十がらみの、ずんぐりした、皮肉っぽい、でも深刻な目つき。

ということなんですが。
お芝居の後半のほうでは

あなた様はお美しい。あまりにお美しいので、光り輝いておいでなのか、それとも夜という夜の闇を集めた影か、わからなくなります。

なんてふうにも形容されている。このときの舞台がジュネの戯曲にどこまで忠実だったのかはよくわかりません。見てのとおり「四十がらみの、ずんぐりした」おっさんからはほど遠いセクシーダイナマイツな美青年に仕上がっております。なんですかそのはしたない大胸筋は犯罪の域だ。この舞台から数年経った『藍宇』で胡軍さんの御開帳おぬうどを拝んだときもおもったものだけど、同じ殿方とはいえやはりこのー、ちちまわりの筋肉の付き方って歴然と個人差があるんですね。劉燁さんどんなに鍛えたってこうはならないもの。女子にとってもちちまわりのお肉の問題は大きいが、それって殿方もいっしょなのだなあ。『鋼鉄はいかに鍛えられたか』(98年)のパーヴェル・コルチャーギンを演じる胡軍さんをみてぽーっとなっちゃった劉燁さんは「よし、ぼくもあんなナイスバディになってやる!」と一念発起したそうですが、このお写真をみればきみのきもちは痛いほどわかるよ劉燁さん。数年のちにこのナイスバディにぎうっとされたきみのきもちも勝手に痛いほどわかりたいよ。



胡軍さん劉燁さん双方におもうことですが。
映像は、ソフトなどで残っている限りは後追いが可能だけど、一期一会の舞台ばかりはそうはまいらない。

舞台のおふたりに逢ってみたかったですし、このさき逢える運命ならば逢ってみたい。

映像で見なれた役者さんでも、板に乗ればまったくちがった生きものになる。劇場という密室のなかで同じ空気を吸い、一生に一度しか無い同じ時間を共有する。惚れた相手であればこそのその醍醐味。底の底で蟠ったまま二度と這い上がりたくない蟻地獄。芝居小屋のことを「悪場所」とはよく言ったものです。皆川博子氏は、幕末の名女形・三世澤村田之助について書いた「蠱惑」というエッセイのなかで、田之助の舞台を実際にみたというひとの言葉を引いて、

「あれは悪い役者だ」

と述べていますが、これまた絶妙なことを言い得たものだなあ、と思います。
すぐれた役者はその蠱惑は、「悪い」としか形容しようの無いものだもの。
役者という生きものに病んでしまったひとならば、その「悪さ」が発する芳香に蝕まれる甘い痛みをきっとおわかりいただける筈です。


そんな、昔の男の御近影。


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ほんとにまったくしみぢみと悪い(笑)。



【参考】
女中たち/バルコン
ジャン・ジュネ作 渡辺守章訳(岩波文庫刊)

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姉妹の女中が、夜ごと奥様と女中に扮して奥様殺害の演戯にふけり、ついには自らを生け贄に捧げる危険な「ごっこ芝居」『女中たち』。権力と幻想の表象ゲームが、「幻想館」の客と娼婦の性的演戯に変換され、革命を挫折させる『バルコン』。泥棒=詩人による「祭儀的演劇」の発する黒々しい黄金のアウラ。


なんかものすごくひさしぶりにジュネ読みたくなっちゃったなあ。

| 13:01 | Hu Jun(胡軍/フー・ジュン) | comments(15) | - |
Comment








ホンに、ごっつぁんですな乳&筋肉!
お若いあんつぁまは、実は見たことないので、
これらには、撃沈!!
筋肉は筋肉でも、や〜らかそうだよね〜、
トロ〜リしてそうだ〜(笑)
縛り方が甘いよね〜、もっとキリキリと縛ってほしかった(爆)

悪い役者か〜、上手いこと言うんだね〜。
アタシャ、真っ先にじゃんゆうが浮かんだが(^皿^)
ちゃんちぇんもそうなってくれそうで楽しみ!
posted by パブロ・あいまーる | 2014/01/22 7:21 PM |
昨天在微博上看到這套圖,我就:"嘖嘖,青春ah" 貼圖的朋友講,孟京輝的劇都喜歡讓男主角露出身體XDDDDDDD

98年師哥演保爾柯察金的時候也是這麼有魅力,所以當時還在唸中戲(中央戲劇學院)的子對他念念不忘,把他當作偶像 ^^
posted by Lyosha | 2014/01/22 7:54 PM |
もうクラクラです(@_@;)
がっしりした骨格にしなやかで弾力のありそうな筋肉。厚みのある部分もいいし、すっと削げた部分もセクシーでうっとり。
20代の胡軍さんて美しい。
「東宮西宮」の満月の光で青白く浮かぶ正面の顔、輝く朝日を浴びる横顔もうっとりするほど美しかったです。
やはり銀幕で見たいと改めて思いました。
posted by blueqash | 2014/01/22 10:04 PM |
あ!
↑の名前が一文字多いΣ(・ω・ノ)ノ!
すみません、やっぱりあの肉体が「悪い」のです(*_*;
posted by blueash | 2014/01/22 10:20 PM |
>なんですかそのはしたない大胸筋は犯罪の域だ

…まちがいなく犯罪です(笑)。
心の中ではなぢが噴き出ました。セクシーダイナマイツにも程があります(笑)。
ぱっと見、彫像かと思っちゃいました。
しかしこのナイスバディで185cmで…って!これぢゃ女にも男にもこいぬにも(え)惚れられちゃう!!(笑)
あ、でもリウイエさんが胡軍さんに惚れた(え)のはこの舞台ぢゃなかったんですよね…って胡軍さんが25歳てことは当時こいぬは15歳ですかっ!!
…この25歳ともっと素朴(笑)だった15歳がもし出逢ってたら…たら……←違うところではぢける妄想(笑)

…これが25歳。じゃあ3年後の『東宮西宮』のおまわりさんは脱いだらこんな感じだったのか…(笑)。
まさかこの舞台があったから『東宮西宮』のオファーが来たわけぢゃないですよね?(笑)いやもしもそーだったとしても不思議はないくらいせくしーですよ、このあんつぁま…。

>数年のちにこのナイスバディにぎうっとされたきみのきもちも勝手に痛いほどわかりたいよ。

…私も勝手に痛いほどわかりたいです〜!!!!(笑)

セクシーダイナマイツな「悪い」昔の男のおすそわけ(笑)ありがとうございます!!
でも今の“しみぢみと「悪い」男”もええです〜んふ〜(笑)。
posted by カエル | 2014/01/22 11:37 PM |
>パブロ・あいまーるさん

「脱いでもすごいヤングあんつぁま」を皆さまにご堪能いただけて、ほんと微博フォロワーさんには感謝感謝でございます。
ジュネの戯曲にはロジェが縛られるシーンとか無いと思うんですが、やはりこのナイスバディをまのあたりにすれば演出家だって緊縛したくなるのも無理はなかろうて(笑)。

呉鎮宇さんて、自分の勝手なイメージだけどちょっと旅回りの一座の看板役者みたいな雰囲気ありません? 女物の襦袢の着流しとかにあいそう。土地土地で旅館の女将とか芸者さんとかに貢がせてそう(笑)。芝居小屋の猥雑な空気が似合う役者ってイイですよね! 
そしていまさら気づいたけど「鎮宇」って「藍宇」と韻を踏んでいるのね!!
posted by レッド | 2014/01/23 4:58 PM |
>Lyosha

>孟京輝的劇都喜歡讓男主角露出身體

HAHAHAHAHA!!
好極了〜!  我熱烈支持孟先生的嗜好!!

你(ni)看過師哥和燁子的舞台劇嗎(ma)?
対在日本的迷、去中國看劇是很難的。《琥珀》啦(la),《原野》啦(la),《保爾柯察金》啦(la),《陽台》啦(la),我都想看。但是現在不能如願以償……(T^T)
posted by レッド(呉藍) | 2014/01/23 5:01 PM |
>blueashさん

最初のコメントのお名前のあいだに「q」が入ってるのは、
「キュウ(きぜつ」
って意味なんだわ、と思い込んでおりました(笑)。

これ、ペイントを施したお顔のアップの写真だけは見たことがありましたが、全身写すとこんなことになっていたとは!
胡軍さんてぼっちゃん育ちなくせに、なんていうんだろう、肌の質感が淫蕩といいますか(笑)。すみずみまで明るくきよらかにうつくしい肉体ってんじゃ無く、どっかちょっとほのぐらさとかうしろめたさがある。『東宮西宮』では主人公の回想のなかで裸体のシルエットが一瞬出てくるぐらいでしたけど、脱がずとも、そのチャームは最大限引き出されてたなあと思います。

『東宮西宮』という作品は、シネコンとかオシャレな単館系のハコには似合わない映画な気がします。20代によく行っていたステキにレトロな映画館・三軒茶屋中央劇場で『藍宇』と『東宮西宮』二本立てで上映してくれまいか、と思っていましたが、昨年閉館してしまったのだそうで。
またひとつ、「銀幕」が消えてしまいました。
posted by レッド | 2014/01/23 5:02 PM |
>カエルさん

「この」25歳と「あの」15歳が出逢う。

いやーん……

なにかと妄想の嵐が吹き荒れますのお(笑)。

『北京故事』で藍宇と出逢ったときの捍東て、27歳なんですよね。
なんか、次からはこれで当て読みすることにしましたわ。脱いでもすごいヤング青年実業家そして大胸筋番長(笑)。これがはぢめての男だったらそりゃあリアルで惚れちゃうわねえ。

金で買われた相手に一夜で恋をしちゃうって、気持ちの問題以前に相手の持つ肉体的、性的な魅力にストレートに殺られたところが大きいと思うんですよ。
自分と同じ「男」という性であり、自分よりも圧倒的にすぐれた肉体を持っている他者。
パーヴェル・コルチャーギンを演ってる胡軍さん見てぽーっとなっちゃった自分、などなどをおもいだしてきゅんきゅんしながら演じてたんだったら良いのになー。

上でLyoshaさんが書いてくださってますが、演出の孟京輝氏は主演男優を舞台で脱がすことがおすきらしく(笑)。
役者としての演技力もさることながら、このバディの美しさもキャスティングのきめてだったのでは。
そして孟京輝氏が何度も胡軍さんを起用しているというのも、このバディにほれてしまったからなのでは。
これがきっかけで『東宮西宮』に起用されたのかはわからないですが、演出家と監督が彼に求めているものって同じもののような気が。
胡軍さんの身体って、ひとに言えない、はづかしく湿ったファンタジーを喚起して白日の下に曝すような機能をもってるように思います。自分もそういうところに感応しちゃったんだと、いまになれば思います。彼の人格とはまったく関係無く、そういう、ちょっとあとをひくような肉体を持たされてしまった。それも役者としてのギフトというか。
そういったものをひとことでいえば

「悪い」

ということになるんだろうなと(笑)。
posted by レッド | 2014/01/23 5:13 PM |
我只看過師哥在北京人藝演過的小角色,不是主演 XDDDDD

以後師哥還是很有可能演出舞台劇,但子應該不會再演了。
posted by Lyosha | 2014/01/25 6:19 PM |
レッドさん お久しぶりです。

先日は我が家に追悼コメントをありがとうございました。
とても嬉しかったです。
お礼にどの記事にお伺いしようかとあれこれ読んで
それでこの麗しい筋肉に目が眩んでこちらにお邪魔しました。
なんとまあ・・・好みの身体!胡軍さん。そうですね,大胸筋がたまりません。
彫像のようではないですか。

藍宇カップルのお二人について出演作も近況も
とんとご無沙汰していた私ですがレッドさんの記事を読んで
お二方への当時の熱い想いが蘇ってまいりました。
なんと!リウ・イエ君(いまだにこんな呼び方しかできない)パパになったのですね…なんてかわいい子供たち。
いや〜久々にドキドキしたり癒されたりしました。

記憶に残る間はおしまいじゃない・・・この言葉もありがとうございました。
まだまだ夜が辛いですが
久しぶりにワイン片手に「藍宇」を再見してみたくなりました。
posted by なな | 2014/01/28 12:00 AM |
>Lyosha

要是得到《琥珀》DVD多好啊(a)〜!!!(T^T)

我希望師哥飾演史丹利・柯文斯基(Stanley Kowalski),《欲望街車》的男主角。
我覚得那個角色很適合他。
posted by レッド(呉藍) | 2014/01/29 10:51 AM |
>ななさん

お返事遅くなってすみません!
ほんとうにご無沙汰しています。
猫のななさんの件は本当に急なことで、お悔やみ申し上げます。
友人の愛猫も数ヵ月にわたるハードな闘病の末にみまかりましたが、仕事をする傍らで彼女がどれほど心を砕いて猫ちゃんの介護をしてきたかをずっとみていましたので、ななさんとご家族のご心労と悲しみは他人事で無く身に迫ります。
『藍宇』もああいうお話ですから、今はまだご覧になるのがおつらいんじゃないかと思いますが……でも引用させていただいた台詞は、お父さんを亡くした捍東を一生懸命慰めようとする藍宇の、無器用ながらもせいいっぱいの誠意をこめた言葉だと思います。『藍宇』という映画がよすがでお邪魔させていただくようになったななさんのブログですので、やはりこの言葉を、と思いました。

1年前から微博なんかも始めてしまいましたが、おかげさまで中国の迷の皆さんから、胡軍さんリウイエさんについてのレアな情報をいちはやくいただけるようになりました。蛇の道は蛇です(笑)。まさかこんなに昔の、しかも舞台のお写真を拝むことができるなんて、思ってもみませんでした。演技力もさることながら、これだけ魅力的な肉体の持ち主だったからこそいろいろな人の目に留まり、それが『藍宇』の捍東という役につながったんじゃないかなあと思います。

そして、そうなんですリウイエさん2児のぱぱなんですよ!
彼自身がまだまだ少年みたいなかんじですから、子どもたちと並んでいても歳の離れた三人きょうだいみたいに見えたりもしますが(笑)。
『項羽と劉邦 鴻門の会』(王的盛宴)が日本公開・DVDもリリースされ、ジャッキー・チェンと共演した『警察故事2013』の日本公開も今年の初夏に決まったようです。どちらも20代の頃の彼のイメージとは真逆の役柄ですが、ますます佳い役者になってきたなあと思います。機会があればご覧くださいませ。ななさんの御感想楽しみにしております!
posted by レッド | 2014/01/29 11:31 AM |
我不確定師哥演出Kowalski會是什麼樣子 XDDDD
不過從演員本質而言,劉倒是跟Brando有點像。
posted by Lyosha | 2014/04/27 4:51 PM |
>Lyosha

我也覚得劉燁(ye)有Maron Brando的素質。看他的演技,我聯想到数人的欧美著名演員,但是他的個性独一無二。卓越的演員。很期望他的将来!
posted by レッド(呉藍) | 2014/04/28 12:39 PM |
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