蛇果─hebiichigo─

是我有病。

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人人平安。──『藍宇』其の燦拾貳
『藍宇』という掌編がその日のそのときを以て誕生したというべきなのか、或いは終焉を迎えたというべきなのか。
すべての「仕事」が終わった2001年2月10日午後3時半頃、そこから12年経った今年の今日は旧暦の元日と重なった。
言祝ぐということそれ以前に、表題のようなことを祈念したい気持ちが強い。
というか毎年この日は、なんとは無し、なにがしかを祈ってしまいたいモードに支配されているのだが。


●2011年2月10日 地久天長。──『藍色宇宙/MAKING BLUE』
●2012年2月10日 後朝。──『藍宇』其の弐拾弐



私たちの平安と『藍宇』とのあいだに、因果関係はなにも無い。
嬉しいことも愉しいことも、悲しいことも剣呑なことも、世界では日々さまざまに起きている。
除夕の昨夜はすかんちというだいすきなバンドの『すかんち結成30周年記念TOUR Final!アメイジングすかんち2013』を観るために渋谷公会堂へ行った。すかんちは、2009年にベーシストのShima-changが不慮の事故に遭い、脳挫傷で重度の障害が残った。以来3年、懸命なリハビリの果てに昨夜彼女は、昔の衣装を着て、白い羽のついた車椅子に乗って、渋公のステージに上がったのだった。もちろん昔のようにベースは弾けない。僅か2曲を、あやうい音程で辛うじて歌ったのみだった。

愛も恋も夢もチョコレートも、甘さの裏に一抹の苦さを潜めている。
私がだいすきになってしまうものは概ねそんなものだし、すかんちは正しくそれを体現する素晴らしいロックンロールバンドだ。そんな彼らが20年を経て、こういうかたちで、自らの現実を客前にさらしてみせる。クールで熱い、その勇気に、言葉に手が届かないくらい感銘した。90年代から数えきれないほどのライヴを共に闘ってきた友人3人と、終演後、Shima-changと音楽に乾杯した。

「おれたちはずいぶん長いあいだ、ずいぶんたくさんのライヴを一緒に観てきたよな。おれたちはもう、“仲間”っていってもいいんじゃないか?」

ひとりが衒いも無しにそう言って、あらためて私たちは「私たちに」乾杯をした。


私たちの腕は武器を持つこともできるし、だれかを傷つけることも、殺すことすらもできる。しかし畢竟、だれかを、なにかを抱きしめるためにこそあるのだと思いたい。
人ひとりの腕が抱きしめることのできるもの。
愛なんて、それくらいで十分だと思う。






新年快楽。
人人平安。



| 16:00 | 藍迷。 | comments(4) | - |
Comment








新年快樂です(^^ゞ

すかんちは、ローリーさんしか知らなくて。
けど、『天テレ』は、子供と観てたので、
歌はなんとなく(なんとなくかよw)覚えてます。
ステキなライブだったんですね〜、
お友達の言葉に、じぃんとしました。

>人ひとりの腕が抱きしめることのできるもの

アタシが抱きしめたいのは、ジュニアなんだけんじょもw、抱きしめさせてくれません←当たり前w、どーしたらいーでしょう?(笑)←ばかw
posted by パブロ・あいまーる | 2013/02/10 4:19 PM |
ううう。去年に続いて今年のお写真もステキだーーー!!去年のお写真同様、見とれてしまいました〜。
胡軍さん、ほんとにいい表情だなあ…しみじみ。見てると気持ちがあったかくなります。…浮上できそう(涙)。
お写真載せてくださってありがとうございます!!

…やはり胡軍さんの腕はこいぬをぎうぎう抱きしめ、腕枕してあげるためにこそあるのだーーー!!(断言・笑)
posted by カエル | 2013/02/10 10:58 PM |
>パブロ・あいまーるさん

「仲間」って言葉はいまはわりかし簡単に使われてしまうけど。
そして、「仲間」って言葉を使うだけで、なんだか気持ち良くなってしまいがちだけど。
自分にとってはものすごく重いもので。
相手や自分の生き死にまで視野に入れられる相手に対してしか使う気にならない言葉なんですよね。
それだけに、彼の言葉は沁みるものだったわ。

すかんちは色物的な目でみられがちだったけど、実は凄腕ミュージシャン揃いのバンドなんですよね。
ローリー(私と誕生日1日違いの乙女座)も見た目あんなだが(笑)、ものすごく真面目で誠実で熱い男なんです。
すかんち悲願の武道館ライヴを、なんとか達成させてやりたい。
ファンの悲願でもあります。

男の子はやっぱりお年頃ちゅうもんがあるからなあ(笑)。
でも藍宇が捍東にはじめて抱きしめられたときってたぶん18ぐらいだから、そうかいまのジュニアくんとあんまり違わないのか……あ、余計な妄想をまたこの腐れ脳がっ!
posted by レッド | 2013/02/11 9:07 AM |
>カエルさん

カエルさんも『藍宇』2周年ですよね? おめでとうございます!

このリハシーンのふたりって、本篇とはまたちがう風情があって、いいんですよね。
本篇では抱きしめられる藍宇の、絶望とも悲哀とも歓喜ともつかないふしぎな表情を捉えてますが、こっちは捍東のこの顔。
ちょっと慈愛的なものすらかんじてしまう、宗教画に近いような。
ほんとに『藍色宇宙』はどこ切っても絵になるショットが多いよなあ……。

そして、ああ、うでまくら……。
こいぬがどんなに重くっても(笑)、腕が痺れて動かなくなって翌朝三角巾で吊るとかゆう事態になっても、弱音なんか吐かないんですね。だって胡のつくひとは、永遠のあにきだから!
posted by レッド | 2013/02/11 9:29 AM |
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