蛇果─hebiichigo─

是我有病。

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両雄倶ニ立テリ。
日中平和友好条約の締結40周年にあたる2018年を寿いで、「日中平和友好条約締結40周年記念 映画上映会」というイベントが開催されるそうです。以下ラインナップざっくり。くわしいことはこちらをどうぞ→

「チェン・カイコー特集」
会場:角川シネマ新宿
●2月22日(木)
15:30〜『花の生涯〜梅蘭芳〜』
18:30〜『始皇帝暗殺』

●2月23日(金)
15:30〜『花の影』
18:30〜『さらば、わが愛/覇王別姫』


「特集 日中の架け橋となった映画たち」
会場:神楽座
●2月26日(月)
12:30〜『砂の器』
15:30〜『人間の証明』 
18:30〜『君よ憤怒の河を渉れ』

●2月27日(火)
12:30〜『レッドクリフ Part I』
15:30〜『レッドクリフ Part II –未来への最終決戦−』 
18:30〜『敦煌』

●2月28日(水)
12:30〜『菊豆』
15:30〜『山の郵便配達』 
18:30〜『初恋のきた道』

平日ですのでお勤めの方にはなかなか厳しいですが、以上13作品がなんとすべて 無 料 で 観られるという貧乏人フレンドリーな太っ腹企画でございます。
上映前に陳凱歌監督が登壇される『さらば、わが愛/覇王別姫』は、事前申し込み分(200席)についてはすでに満席となってしまったそうですが、上映当日朝10時から配布される無料座席指定券、角川シネマ1のキャパが300席なので事前申し込み分を差し引いても残り100席分はある筈。始発で新宿行きゃあなんとかなるやも知れませぬ。

陳凱歌特集も勿論魅惑のラインナップですが、極東の極北に位置する拙ブログ的にはそれを遥かに凌駕する魅惑の企画、ロックイン軍フェスティバルinウィンター2018とでも呼ぶべきマーベラスなまつりが(ふんどしいっちょうの胡軍さんと劉さんがみこしを担いで冬の海に入っていくぞ的な)2月27日・28日のツーデイズで敢行されるということがでかい。ちょっとQ数もむやみとでかくして再掲してみますよ。


2月27日(火)

12:30〜『レッドクリフ Part I』

15:30〜『レッドクリフ Part II –未来への最終決戦−』 


2月28日(水)

15:30〜『山の郵便配達』







いわずもがなですが私の胡軍さんデビュー作品、ならびに劉さんの銀幕メジャーデビュー作品です。
『山の郵便配達』は中国現代映画上映会さんや横浜中華街映画祭、「午前十時の映画祭」などでちょくちょく拝見しているのですが(岐阜までも観にいきました)『レッドクリフ』二部作を劇場で観るのはいつぶりだろう。
もしかしたら2010年7月31日TOHOシネマズ六本木ヒルズの「イッキミ2010『レッドクリフ』NIGHT」ぶりだったり?
あまりに頻繁に劇場で趙雲先生にお逢いしていると日常生活方面で人として使いものにならなくなってしまいますからこのくらい久々の逢瀬でちょうどよいのかも知れません。知れませんけれどもこの作品、とくに『Part I』前半の長坂の戦いのくだりの趙雲子龍/胡軍さんに出逢ってしまったあげく人として使いものにならない状態が9年つづいている次第。そうだ。あれは2009年2月7日のことでした。そして15時30分からの上映だったのでした。9年と20日のちの同じ時間に『レッドクリフ Part II』が上映されるという落としどころもなんかちょっとミラクル。

「特集 日中の架け橋となった映画たち」のほうは「全席自由席、先着順」とのこと。
会場の神楽座について調べてみたのですがどうも座席数がよくわかりません。画像でみる限りさほど大きいハコではなさそうだ。何時ぐらいに行けばよいのでしょう。始発に乗ってゆかなくともだいじょうぶなのかしら。あんまし鼻息荒く押っ取り刀でいの一番に馳せ参じるのもちょっとはづかしいしな。ああなやましい。早くも十二分に人として使いものにならぬ。
| 10:59 | blanc et noir | comments(2) | - |
blanc et noir・vingt-troisiième──白雪公主。
一年三百六十五日オールタイム胡軍さんにウットリしている私ですが、ちょうど4年前のきょうも、こんな記事を書いて胡軍さんにウットリしていました。
この、もふもふしたお帽子を被ったスカーフェイスの胡軍さん。
単体でもなにがしか陰陽のくっきりとした物語を背負っているようで、眺めるたびにいやおうなしに由無し心を擽られてしまうお写真なのですがそいつをたとえばこんなふうに写真集『捉影刘烨』の、26歳の砌の劉さんのもふもふした女装写真とならべてみたりなどしますと由無し心は彌増に擽られるわけでございます。(クリックすると、おっきくなります)





先祖代々敵対してきたふたつの部族、黒もふ族と白もふ族。
しかし、突如出現した共通の敵(めっちゃ強いなんとか帝国的なやつ)に立ち向かうべく、両者は積年の確執を捨て、和解を図ることに。
そのしるしとして、黒もふ族の族長(胡軍さん)のもとに白もふ族の姫(劉さん)が嫁いでくる。
シベリアンハスキーとアラスカンマラミュートとサモエドのこいぬ20頭が「おれはやるぜおれはやるぜ」とばかりに意気軒昂に引く橇を操り、こいぬのありあまるやる気のせいでしばしば引き綱がからまって立ち往生したりもしつつ、雪原をやってくる白もふ族の姫。
じつは姫には、お誕生祝いの席に招かれなかったことを恨んだ魔女によって、日没から夜明けまでのあいだ柴犬のこいぬの姿に変えられてしまうという呪いがかけられていたのであった。
そんな事情は露程も知らず迎え撃つ(え)黒もふ族族長(既婚・大酒飲み)、その大胸筋の発達した胸に去来するものは──。
はたしてふたりは手に手を取って困難を乗り越え、敵(めっちゃ強いなんとか帝国的なやつ)を撃破し、戦の無い世を築くことができるのであろうか。
つ づ く。(梅雀の声で)



などという大河ファンタジー的なものがほのぼのと萌してしまったりもしました。

そしてこうしてならべてみますと、やっぱりこの白くてもふもふした劉さんはひじょうにうつくしい。
iPhoneを買ったばかりのとき、カメラアプリってのを弄るのが愉しくて、劉さんをデコりまくっていました
蜷川実花さん謹製の壁紙も綺麗だけど、これアナログでやってみたいな。
そんな野望をずっと抱いていましたが、17年年末から18年年始にかけてはお部屋の掃除も年跨ぎの仕事もわりあいするすると片付いてしまって奇蹟のように自由な時間ができたので、ようやく叶いました。以前、閻ちゃんこと閻孝国先生をデコデコさしていただいたことがありましたが、やっぱりこういうなんの稼ぎにもならぬことをちまちまやってんのがほんとにいちばん愉しいわ。とぞ思ふ。
御年賀代わりに、御笑覧くださいませ。(クリックすると、おっきくなります)







花も雪も 払へば清き袂かな。
ほんに昔のむかしのことよ。
わが待つ人もわれを待ちけむ。




今年もこんな調子でまいります。
よろしくお付き合いのほどを。

| 11:56 | blanc et noir | comments(4) | - |
提名。
胡軍さん劉さんがお誘い合わせで2016第8屆澳門国際電影節(マカオ国際映画祭)最優秀主演男優賞にお名前が挙がっていますよ、ということを先日微博で教えていただきました。
胡軍さんは『上海王』、劉さんは『我的戦争』でのノミネートです。
おめでとうございます!

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自分が調べ得た限りでいえば、胡軍さんと劉さんが揃って中華圏の大きな映画賞の男優賞にノミネートされるのは、『藍宇』(第38回台湾金馬奨[2001年12月]、第7回香港電影金紫荊奨[2002年3月]、第21回香港電影金像奨[2002年4月])以来のことです。

第38回台湾金馬奨
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第21回香港電影金像奨
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劉さんは今年6月に上海国際映画祭で最優秀主演男優賞を受賞したことも記憶に新しいのですが、胡軍さんはノミネート自体が第45回台湾金馬奨(2008年)の助演賞(『レッドクリフ』)以来7年ぶり(百度調べ)。
ご本人としても、思うところはきっと、いろいろとあることでしょう。
劉さんが男優賞受賞した上海国際映画祭のクロージング作品『上海王』でこんどは胡軍さんが。ほんとうにこのふたりはとことん数奇なさだめに生まれついたものだなあ、と私の煩悩もずきずきいたします。


上海王

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澳門国際電影節の作品ページ→
こちらで、まだ一般公開されていないと思われる預告編が観られます。
2014年3月18日、胡軍さん46歳のお誕生日記事に、映画の詳細もなにもわからぬ状態ではじめて『上海王』のスチルを載せてから2年と9ヵ月。
動く初代上海王・常力雄を漸う拝むことが叶いました。


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2年9ヵ月、待ち焦がれた甲斐があったというものだわ。
いやもうなんてすてきなんだかもう。 
李梦ちゃんとのいろっぽいシーンもちらりとあったりなんかしてもうもうもう(牛 
公開は2017年。公開が近づくにつれ、スチルとか海報とか動画とか、怒濤の勢いで出炉してまいる筈。楽しみでなりません。


我的戦争

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澳門国際電影節の作品ページ→

こちらは9月15日に公開済みですので、預告編も、長いこと洗ってもらってないこいぬ感満載な劉さんのスチルなども、すでにわんさか出ています。『天堂口』で弟・小虎だった楊祐寧(トニー・ヤン)が共演。


《我的战争》 “迎战”版预告超清版


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どうも最近、重火器小火器がどっかんどっかんする類の映画にあまり食指が動かなくなってしまいまして、本作も、劉さん主演作であるにもかかわらず放置して顧みておりませんでした。あいすみません。胡軍さんとふたたび男優賞に肩を並べた記念すべき作品とあれば、これ以上スルーをしていたら罰が当たります。授賞式までに、こそこそ観られるところでこそこそ観ておくことにいたしませう(笑)。

| 23:35 | blanc et noir | comments(2) | - |
他的命在他手里攥着。
石田治部少輔三成と直江山城守兼続がゲストだった『スタジオパークからこんにちは』の見学に行ったりなどして浮かれぽんちになっているあいだに、前回の『小資(CHIC)』隔月ラブラブ降臨事件から気づけば20日が過ぎてしまいまして。
季節はアウガストからセプテンバーへと移りゆきまして。
外では台風の荒れ狂うきょうあたりは、ずいぶんひんやりとしてまいりまして。
でもしかし、毎度いろいろぱつぱつで青息吐息な私の事情なんか微塵も考慮してくれぬおふたり。
まったくちがう時間と場所とコンセプトで撮影された以下のお写真なのですがなんといいますかこう、目で殺しあうふたり、といいますか。時空を超えた視線と想いの交わしっぷりにずきずきしたりしていますもう秋ね(おせんち



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そのほかのお写真はこちらのスライドショウでどうぞ。
霸道男人味!胡军机车军旅风霸气十足
挡不住的荷尔蒙 胡军霸气登三本杂志封面
(※こちらの組図は6月頃にドロップされていたのですが載せそびれておりましたあいすまぬ)
睫毛杀!刘烨暖系文艺写真man值爆表




そして仲秋の時分には、ぬかりなく微博でもラブラブだったりしましたよ。



おにいさまのお返事がこのうえなく端的ですてきー。

| 22:10 | blanc et noir | comments(2) | - |
図像天堂。
胡軍さんが『小資(CHIC)』7月号封面を飾っておられたのは知っていたのですが、かえすがえすもいろいろぱつぱつで記事にし損なっているあいだに気づけば劉さんが同誌9月号封面降臨という事態。
2013年4月の『風尚周報』2号連続封面降臨事件が懐かしく思い出されます。斯様に並べておふたりを愛でるために敢えて記事にしませんでしたー、しませんでしたー、しませんでしたー、みたいな泥縄な申し開きも、この際ですからご容赦いただかして。


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劉さんが手に持っているネイビーブルーのタータンのジャケット。
捍東出所おめでとうパーティーの場面で藍宇が着ていたシャツがオーヴァーラップしませんか。
『爸爸去哪儿第三季』で諾一が背負ってたKANKEN、ここではロイヤルブルーをおとうさんが持ってるっていうのもきゅんとします。


翻って『ELLE MEN 睿士』9月号。
黄渤、段奕宏、張涵予、劉、王千源の五影帝がお誘い合わせでこんな贅沢なことになっております。


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「硬漢譜系」という特集のようですが。
内容以前に封面5点並べて愛でるためにお取り寄せしたって悔い無しぐらいのきもちでございますなう。

| 20:23 | blanc et noir | comments(2) | - |
玫瑰花的甜蜜的日子。
一位好的演员会释放一种特别的存在感,
即使没有台词也一样有张力,
刘烨做到了!



6月11日に開幕した第19回上海国際映画祭が、昨日19日を以て閉幕しました。
曹保平監督、劉主演の『追凶者也』がコンペティションに出品され、劉さんが最優秀男優賞を受賞しました。


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2001年に『藍宇』で金馬奨。
2004年に『美人草』で金鶏奨。
それぞれ最優秀男優賞を獲り、劉さんは若くして「影帝」と呼ばれました。今回はそこから12年を隔てての受賞。2009年に私が彼を知ってからこっち、こうした大きな映画祭での受賞ははじめてのことです。

大きな映画祭に於いて華々しく賞レースを競うことがすなわち役者にとっての究極の目標、では勿論ありません。
ですが、「自分が成した仕事について第三者から公に認められる」というひとつのくっきりとした実績によって、すごく大きな手応えと自信を得ることができるというのは、間違い無いことだと思います。
たいそう頭がよくて勁くてあかるいやつだし、だからきっとあんまし泣き言とか言わないんでしょうけど、23歳で背負わされてしまった「影帝」という称号は、彼にとって、それはそれは重たいものだったのだろうと思います。映画賞なんて輝かしいものであればあるだけ影も濃くなるわけで、称号の重さに負けてだめになるひとも、重さを笠に着たあげくにだめになるひとも、いるでしょう。

華やかな賞とは縁遠かったこの12年。
しかし彼はだめになることがありませんでした。
作品の質はどうあれひとつひとつの仕事を手堅くきっちりこなし、結婚し、家庭を持ち、まだまだこいぬながらも(笑)ふたりの子どものおとうさんだって一生懸命やってきました。
2009年からこっち、私はそういう彼をずっと見ていました。
だからいま、ものすごく嬉しいです。
私はこの受賞をまっすぐに喜んでいいし、だれ憚ること無く喜べるだけの時間を彼とのあいだに積み重ねてきた、それを誇りに思っていいんだ、と思います。


もうひとつ嬉しいこと。
劉さんが男優賞を受賞した映画祭の閉幕作品が、胡軍さん主演の『上海王』だったということ。

『上海王』という映画があって胡軍さんと余男さんが主演しているらしい、ということは2年前に知りました。しかし2年経っても一向に公開される兆しが無く、これはもうお蔵入りってやつなのかしらとほとんど絶望してめそめそしていたものでした。劉さん主演作がコンペに出された映画祭のクロージングに胡軍さん主演作を持ってくるという粋な企みが水面下でひたひたと進行していようなどとは知る由も無いわしでした。ここに及んで漸く海報と、スチルもいくつかでました。



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常力雄(胡軍さん)入浴海報の下半分あたりがなにやらびみょうにあやういことになっていやしまいかと、はらはらドキドキです。胸から腹にかけて施された刺青は龍と鳳凰ですね。なにかと穿ち甲斐のある意匠だ。どうもありがとうございますです。


そして本日夕刻には、ぬけぬけと微博でラブメッセージを交わしやがっていたおふたりでした。


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昨年のいま時分は『爸爸去哪儿』第三季まつり開幕シーズンで、6月16日には西双版納(シーサンパンナ)空港でおふたりのあいだに虹が架かったりなどしていたわけですが。



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アイスブレイクして一年経っても、つづいていく運命でした。
一年経てば一年ごとに、嬉しいことがあったりして。
そして手を振った君はなんか、大人になってしまうのねえ。
さようならずっと好きです。
明日は明日の風の中を飛んでください。
手を携えて。

| 23:38 | blanc et noir | comments(4) | - |
歓迎光臨〜分享幸福・雑誌篇。
2月半ばのことでした。

プロフィールのとこに設置しているメールフォームを介して、見知らぬ方から一通のメールをいただきました。仮にお名前を「Sさん」としておきます。
Sさんは、『東宮西宮』で胡軍さん落ち→2001年11月の第2回東京フィルメックスで『藍宇』を観て蟻地獄にはまったという、いわば私などの大先達にあたる方でした。
映画祭やイベントに足繁く通い、大陸や台湾、香港に赴かれ、長年にわたってこつこつ蒐集されてきた『藍宇』まわり・胡軍さん劉さんまわりの雑誌やグッズなどを、ご家庭の事情で手放さなければならなくなった、とのことでした。しかし海外の雑誌などは古書店に引き取ってもらえず、もはや古紙回収に出すしか無いか、というときに検索で拙ブログを見つけて、長い時間をかけて記事を読んでくださったのだそうです。その上で、「よろしければそれらをお譲りしたいのですが、いかがでしょうか?」というお申し出だったのでした。
「こんな古いものを有り難がる人はいないだろうなあ」
と思いながら検索されたそうです。

いました。
有り難がる奴が此処にいましたよ!

プルプルふるえながら「いいいいいただかせてくださいッッッ!!」とお返事をしたためたところ、紙モノのほかに胡軍さん主演の映画や電視劇のVCDなんかも新たに発掘しましたので、ということで段ボール二箱分、まとめてどーんと送ってくださったのでした。
それが拙宅に届いたのが先週のきょう。
プルプルふるえながら開封するやいなや鼻から血を噴いてきぜつしていたのでちょっとご報告が遅くなりました。

御中元と御歳暮を十年分まとめていただいたような、それはそれはすんばらしい詰め合わせでした。
「けっして、けっして、こんりんざい紙地獄にははまるまいはまってたまるものか!」と己を戒めつつ紙モノを遠ざけた迷人生を送ってきたこの6年。そんな戒めなんかもはや済し崩しにぐずぐずという気もしないでもありませんが、お送りいただいた雑誌類は画像検索で表紙は見たことあるけどたぶんもう手に入らないかとても手に入れづらい、というような貴重なものでした。況んやVCDをや況んや『藍宇』まわりのグッズをや。
私自身はけっしてコレクター体質ではありませんし、むしろばかすか捨てるほうが得意といえば得意です。でも奇妙なことに『藍宇』という映画については、下記のような顛末で手許に集まってくる品々が多いのです。御縁としか、言いようがありません。

●歓迎光臨・藍色番外地。──『藍宇』其の燦拾
●藍宇的草紙。──『藍色宇宙 LAN YU FANBOOK』
●歓迎光臨〜偶然相逢、理所当然。

もともと拙ブログは、不完全乍ら『藍宇』に関する有形無形の私的アーカイヴを目指してみようという志の下に始めたものです。Sさんからいただいたお品についても(プライベートで撮られたお写真などを除いて)、ブログ上でご紹介させていただいてもよろしいでしょうかと伺いましたところ、ご快諾いただきました。重ね重ねありがとう存じます。という次第でまずは雑誌篇。以下ほぼ画像ばっかです。2002年から2005年にかけての、自分にとってはこのうえ無くフレッシュアンドフルーティーな若いふたり、でございます。


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| 14:56 | blanc et noir | comments(8) | - |
陳捍東醇黒帥哥。
酷い鼻風邪をひきこみ洟をずびずびしながらどうにか仕事をやっつけたところで気力が切れて、昨夜は22時前にベッドに倒れこんでしまいました。今朝めざめて朝一に目にしたのがよりにもよって吉井和哉さん出来婚のニュースで。あーもーこれで鼻風邪悪化の一途まつがい無い!とおもいかけたけど、返す刀で微博をみれば、こちらでは素敵なニュースが。


劉さんがギネスのコマーシャルにでているそうですよ。

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「健力士(jianlishi)」という字面からは、どうしたって肌つやと恰幅のよいおすもうさんの姿がうかびあがってしまいます。劉さんみずから「我是健力士!」と宣言されますと、「自虐なのかな?」とか余計な邪推をめぐらしてしまいます。中国ではGuinnessにこの字をあてるそうです。ちなみに「ギネス世界記録(Guinness World Records)」のほうのGuinnessは吉尼斯(jinishi)。
それはともかく「ギネス」とくれば脊髄反射で「陳捍東」です。『藍宇』冒頭のプールバーの場面でジョニー・ウォーカーの黒ラベルをのんでいた捍東は、ビールも黒がおすき。


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ギネスのんでます。
捍東出所おめでとう大宴会のくだりで、藍宇のアパートメントのキッチンの、レトロなアップルグリーンの冷蔵庫のなかがちらりと映りますが、


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ドアポケットにはギネスが。
藍宇自身はマグカップに注いでもらった燕京ビールをのんでいるようなので(空港で再会した捍東が訪ねてきたときにも燕京ビールを出していました)、このギネスはおそらく捍東のために、藍宇が用意したものなのでしょう。
という次第でギネスといえば陳捍東ですし陳捍東といえばギネス。それが『藍宇』迷のコモンセンス。
そんなコモンセンスをふまえて以下のコマーシャル動画に出てくるギネスを、これは陳捍東なのだと己に言い聞かせ乍ら観てみますと、なにかと目眩く地平がひろがっていました。

我是刘烨,我是健力士
01 刘烨出演健力士大片
02 刘烨教你倒一杯完美健力士

01→02と連続放映されます。
(ご提供は@你飘啊飘我摇啊摇さま。多謝!)


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劉さんの美しい指が、漆黒の液体を満たしたグラスや黒光りする缶に、しなやかにからみつくさま。
グラスのふちからあふれんばかりの漆黒の液体を、憂いがちなまなざしで、しかしいとおしげにぢっと見つめてものおもふさま。
胡軍さん劉さん愛・おぼえてますか編(仮)に全軍党が泣いたこのタイミングで「ギネス×劉」というまさかのカプをぶつけてきやがった関係各位の不埒な思惑を、「黒」という色が無言のうちに物語っているようでもございます。
ひとつくちおしいことがあるとすれば、「おくちから、おむかえに」の場面が無いことです。
「いやいやさすがにそれはいかがなものでしょうか」と関係各位の理性が寸止めしたものか、あるいは中国では実際にお酒をのんでみせる場面をCMで使っちゃいけないことになっているのか、そのあたりの事情はよくわかりませんが。

享受綿密順滑口感的健力士

とか、なまなましいこと言ってやがるくせにね。
悔やんでも悔やみきれません。
しかし覆水盆に返らず。
吉井和哉の出来婚と零れたギネスを嘆いてみたとて無駄だ。
今年の夏は捍東じゃなかったギネスのドラフトをのんでぱぁーっと暑気払いいたしますぞ!

| 16:23 | blanc et noir | comments(2) | - |
blanc et noir・vingt-deuxième──sofaなふたり2013。
そろそろ一年にもなるのですね。
2012年12月30日。
じらすだけじらしたあげく、新浪微博において胡軍さんが劉さんを関注(=フォロー)し、ほどなく劉さんも胡軍さんのらぶーコールに応え、そうして実現した奇跡のマリアージュに推定5万の軍党がうれしなみだにくれ喜びの舞を舞った師走のあの夜から。

そろそろ一年にもなるのですね。

そういや当時は、胡軍さんが『救火英雄』、劉さんが『警察故事2013』(まだタイトル非公開でした)の撮影まっただなかだったっけ。
一年経ったいま、両作品がほぼ時を同じくして公開シーズンを迎えているというのも、不思議だがほんとうです。


なんとなく人肌がこいしくなるのは冬至が近いからです。

火の無いところに付け火をして市中引き回しのすえに磔獄門になったっていいから煙を立てたいものだわ、とおもうのは。
彼だって彼をこいしがっているんだわ、とおもいたいのは。

あさましい有病の身ゆえです。


きのうおとといあたりに胡軍さん劉さんの素敵画像が大量投下されたんですけれど、有病ビジョンがすくいあげて番わせてみたくなるのはやっぱりこんなの。


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いのちみじかし 恋せよおとめ
いざ手をとりて かの舟に
いざ燃ゆるほほを 君がほほに
ここには誰も 来ぬものを


いのちみじかし 恋せよおとめ
波にただよう 舟のように
君が柔手(やわて)をわが肩に
ここには人目の ないものを




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あすの月日は無いし。
きょうはふたたびこない。
あなたたちがいるから、私の血は冷えない。



その他の素敵お写真はこちらに。
胡軍さん
劉さん




●吉井勇作詞「ゴンドラの唄」より抜粋引用。
●昭和の名花ちあきなおみによる歌唱も、御参考迄に。→





火の無いところに付け火をしてでも煙を立ててさしあげるわ、というならば人後に落ちぬ本国軍党。

続きを読む >>
| 21:48 | blanc et noir | comments(6) | - |
blanc et noir 番外──白大哥VS黒大哥頂上決戦・香港死闘篇。
タイトルと内容が大幅に違う件については病癖の域と思ってごかんべんください。周知のとおり2013年年末から2014年年頭にかけて胡軍さんご出演映画が2本、立て続けに公開されます。どちらも香港舞台の活劇で、しかし片や救命ヒーローこなた悪党というこの運命はなかなかに不思議で素敵です。正邪善悪、どちらもチャーミングに演じ分ける方ですが、正邪善悪がお誘い合わせでやってきますとなにかと翻弄され混乱させられそうで。いえもちろんそんなの嬉しい悲鳴ですが年末進行ぢごくのこのタイミングで翻弄されたり混乱したりして気持ちよくなってるとお仕事になりませんから、電信柱の陰から遠巻きにこそこそ見ていよう、みたいなかんじの今日このごろ。
でも昨夜微博でみつけた『救火英雄』の非公式海報(個人の方が作ったと思われます)が、なんだかとても美しかったので。

「特に意味は無いけれど被写体として美しいものを並べて愛でて見る。」

が前提の本カテゴリで、並べて見たくなりました。
本来でしたら番の相手はこいぬ限定ですがこいぬはただいま別の大哥にかまっていただいていますし。こいぬの居ぬ(シャレじゃ無い)間に12年も着てるしましまパジャマも洗濯というか、「善い胡軍さんと悪い胡軍さん」を現在進行形で並べて眺めて含み笑いなんてやっぱりこの時機を逸したらもう無いような気もするしさ。いつもの伝で前置きが長かったですがそれも病癖の域と思ってごかんべんください。


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『風暴』スチル、いちばん下のこの一葉。
このアングル。
この表情。
なにもいわずともわかってくださる方はきっとわかってくださる筈。

你知道吗?
这些年,北京还是老祥子,到处都在拆呀建呀的。
每次经过你出事的地方,我都会停下来,不过心里倒很平静,因为总觉得你根本就没有走。


あなたの声が谺してます。


| 18:23 | blanc et noir | comments(2) | - |
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